GC550、およびGC550 PLUS(以下PLUS)の2製品の使い方について見ていきましょう。
この記事を読めば、以下の内容をマスターできます。
- ゲーム機、およびPCとの接続方法
- ソフトのインストール方法
- ゲーム画面の映し方
- ゲーム実況のやり方(録画・ライブ配信)
目次
初めに確認しよう(レビューもこちら)
もし製品をまだ購入していないという場合は、あらかじめ下記ページをご覧ください。GC550とPLUSの違いなど、製品を購入するまえに確認しておくとよい点をまとめました。
両製品の基本的な使い方は共通しています。どちらを使う場合であっても心配いりません。
GC550(無印) | GC550 PLUS | |
最大録画解像度 | 1080p/60fps | 1080p/60fps |
4K/60fpsパススルー | 非対応 | 対応 |
入力端子 | HDMI端子 コンポーネント端子 |
HDMI端子 |
動画編集ソフト付属 | なし | PowerDirector 15 for AVerMedia |
対応OS | Windows 11(64bit) Windows 10/8.1/7(64/32bit) |
Windows 11/10(64bit) |
備考 | 生産終了 |
ソフトをインストールしよう
PCに接続
まず最初に本製品をPCと接続します。PCのUSB 3.0に接続してください。USB 2.0では動作しません。
ドライバー・キャプチャーソフト
つぎに、2種類のソフトをインストールします。
- ドライバー : 本製品がPCで動作するのに必要
- キャプチャーソフト(RECentral) : ゲーム画面をPCに映すのに必要
難しそうに感じるかもしれませんが、実際は簡単です。
なぜなら、「Assist Central」というソフトをインストールすれば、上記2種類のソフトを一括ダウンロード・インストールできるからです。
- こちらにアクセスする。
- 右側の「ダウンロード」ボタンをクリックする。
- ダウンロードしたEXEファイルを起動する。
- 画面を順に進めていく。
- インストールが完了する。
PowerDirector
PLUSの場合は、動画編集ソフトである「CyberLink PowerDirector 15 for AVerMedia」もインストールできます。
必要ならばこちらからダウンロードしましょう。
ダウンロード後、PowerDirectorを起動するとプロダクトキーの入力を求められますが、PLUS同梱のカードに掲載されています。
ゲーム機を本製品に接続しよう
Switch
Switchの場合は、本体をドックに装着してTVモードにします。
イヤホンやヘッドセットをSwitchに接続しているのであれば外します。そうしないと、ゲーム音がPCから出ません。
Switchとキャプチャーボードの接続方法について不明な点がある場合は、下記ページをご覧ください。
PS5/PS4
PS5/PS4の場合は、接続するまえに本体側の設定でHDCPを無効にしておいてください。有効だとゲーム画面がPCに映りません。
また、イヤホンもPS5/PS4本体、またはコントローラーから取り外します。そうしないとゲーム音がPCから出ません。
PS5/PS4とキャプチャーボードの接続方法について不明な点がある場合は、下記ページをご覧ください。
PS3(コンポーネント接続)
GC550(無印)の場合のみ、製品付属の「PS3専用ケーブル」でPS3と接続できます。
画質はHDMI接続時と比べて落ちますが、後述するようなHDCP対策について考える必要がありません。ケーブルを別途用意する必要もなく、手軽さ重視の接続方法です。
PS3(HDMI接続)
PS3を接続するさい、そのまま本製品にHDMI接続してもゲーム画面は映りません。PS3のHDMI出力には、コピーガードであるHDCPが入っているからです。
対策としては、下記画像のようなHDMI分配器を使って、ゲーム機と本製品のあいだに噛ませる方法があります。
PS2
GC550(無印)の場合のみ、PS2と接続できます。PLUSはPS2と接続できません。
両機器を接続するためのケーブルは、製品付属の「PS3専用ケーブル」で可能です。「PS3専用」とありますが、PS2と同じ端子なので使い回しできます。
Wii、PSP
GC550(無印)の場合のみ、WiiやPSPと接続できます。PLUSは、WiiやPSPとは接続できません。
別売のWii専用コンポーネントケーブル(リンク先 : Amazon)、またはPSP専用コンポーネントケーブル(リンク先 : Amazon)が必要です。
iPhone
iPhoneを接続するには、Lightning - Digital AVアダプタが必要です。
イヤホンをiPhoneに接続している場合は外し、マナーモードを解除してください。そうしないと、スマホの音がPCから出ません。
ゲーム画面をRECentralに映そう
- ここでは、ゲーム機と本製品をHDMIで接続する場合を前提に解説しています。
- コンポーネント接続する場合については、「RECentral 4の使い方」をご覧ください。別途、設定を変更しないとゲーム画面が映りません。
- ゲーム機の電源を入れます。
- デスクトップにあるショートカットアイコンをダブルクリックして、RECentralを起動します。
- シングルモードにします。マルチモードでもよいのですが、最初は簡単に使えるシングルモードにしておきましょう。
- 画面左上にある歯車アイコンからRECentralのHDCP検出機能をOFFにします。ONになっているとゲーム画面をプレビュー・録画できない場合があります。設定方法については、こちらをご覧ください。
- ゲーム画面がRECentralに映り、またゲーム音もPCから聞こえてきます。うまくいかない場合は、こちらをご覧ください。
- シングルモード時にゲーム画面をダブルクリックすると、フルスクリーン表示になります。
遅延はパススルー出力で回避しよう
パススルーとは
本製品の遅延(タイムラグ)は約0.06秒です。
ゲームジャンルや慣れもありますが、この程度の遅延であればPCに映したゲーム画面を見ながらでもプレイできるでしょう。
もっとも、どうしても遅延は許せないというのであれば、下図のようにパススルー出力する方法もあります。
▲この図では便宜上、ゲーム機と本製品をHDMI接続していますが、コンポーネント接続でも同じです。
パススルー出力は、ゲーム画面をTVにも出力する機能です。ゲーム機の映像・音声をそのままTVに出力するため、TV画面上では遅延が発生しません。
パススルーのやり方
TV、またはモニターを別途用意し、GC550とHDMIケーブルで接続してください。特別な設定は必要ありません。
PLUSの場合は、4Kに対応するTV(またはモニター)を使うと、4K解像度でゲーム画面を映した状態でプレイできます。
PCをスリープにしたり、PCをシャットダウンすると、パススルー出力が停止します。この点はパススルー出力の不便な点かもしれません。
もしTVにゲーム画面が映らない、パススルー出力できないという場合は、下記ページをご覧ください。
録画のやり方を理解しよう
録画方法
ゲーム画面を録画するには、録画ボタンをクリックしましょう。録画を終了するときは同ボタンを再度クリックします。
保存された動画は、画面左上のフォルダーアイコンから再生できます。問題ないことを確認してください。
自分の声を動画に入れる方法
あらかじめ設定しておけば、録画でマイク音を動画に入れることもできます。実況動画を作るときに使いましょう。
まず、マイクをPCに接続します。
つぎに、ミキサー(縦線3本のアイコン)を開きます。
そして、「マイク/他のサウンドデバイス」の「+」アイコンをクリックして、使用するマイクを選択してください。
選択したマイクの横にある「音量」にチェックを入れるのを忘れないようにしましょう。あとは録画するだけです。
▲「音量」にチェックを入れます。なお、中・上級者用ですが、「MP3」をオレンジ色に点灯させるとマイク音を別撮りすることもできます。
録画後、動画を再生してみてマイク音がゲーム音よりも小さかった場合は、ゲーム音量を下げましょう。
ライブ編集機能の使い方
ライブ編集機能を使うと、以下のことができます。
- 過去の映像をリアルタイムで、すぐに見返せる。
- 裏で常時録画しているので、録画を忘れていても対応できる。
- 動画を編集して、残したい部分だけをPCに保存できる。
簡単な使い方ですが、まずはマルチモードに切り替えます。シングルモードではライブ編集機能を有効にできません。
そのうえでアイコンをクリックし、同機能を有効にします。すると録画ボタンが「SAVE」ボタンに変わります。
赤いバーの任意の位置をクリックすると、過去の映像を見返すことができます。また、赤いバー下のハサミのアイコンでカット編集、「SAVE」ボタンで動画保存となります。
より詳しい使い方
録画関連の機能について、まだまだ詳しいことを知りたい、わからないことがあるという人もいるかもしれません。そのような場合は、下記ページをご覧ください。
ライブ配信のやり方を理解しよう
本製品の場合、ゲーム配信のやり方は2種類あります。
配信ソフト「OBS Studio」を使う
一般的に、ゲーム配信するには配信ソフトとよばれるものを使います。これさえあれば、本製品が入力したゲーム画面・ゲーム音を生配信できます。もちろん、マイクがあれば自分の声も流せます。
いろいろな配信ソフトがありますが、定番としてOBS Studio(以下OBS)を覚えておきましょう。いちばんユーザー数が多い配信ソフトといっても過言ではありません。
OBS側で適切に設定すれば、ゲーム画面がOBSに映ります。
本製品の配信機能も使える
ただ、OBSは難しいという人もいます。たとえば、画面の映し方がわからない、音が出ない、設定が複雑だという印象を持つ人もいるでしょう。
そこで、本製品のゲーム配信機能の出番です。この機能を使えば、難しい設定はいっさい必要ありません。
やり方は下記ページにまとめました。
どちらがよいか
では、配信ソフトと本製品の配信機能、どちらを使えばよいのでしょうか。
基本的には、配信ソフトを使う方法を推奨します。あらゆる配信に対応できますし、設定の自由度が比較になりません。現在主流のやり方です。
ただ、様子見でゲーム配信を試してみたいという程度であれば、本製品の配信機能を使うべきです。圧倒的に設定が簡単だからです。
トラブルが起きた場合の対処法
画面が映らない、音が出ない場合の対処法については、下記ページをご覧ください。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。
コメント
PS3(HDMI接続)
PS3を接続するさい、そのまま本製品にHDMI接続してもゲーム画面は映りません。PS3のHDMI出力には、コピーガードであるHDCPが入っているからです。
対策としては、下記画像のようなHDMI分配器を使って、ゲーム機と本製品のあいだに噛ませる方法があります。
これはGC550 PLUSでも行けるのでしょうか?
HDMIで接続するだけなのでGC550 PLUSも同じですね。
返信ありがとうございます
必ず
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突然すみません
この記事で紹介されたHDMIの分配器を購入したのですが、PS3のコピーガードが解除出来ず
Copy Protected Contentと画面に表示されます
何故か分かりますでしょうか?
ちなみにHDMI分配器は、そのメーカーのHDMI2.0 HDR EDIDという種類のものを買いました。
商品の説明欄にもHDCP解除と書いてあるのですが、どう繋ぎ換えてもコピーガードを解除出来ません。
この記事に登場する(&私が持っている)HDMI分配器は↓です。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00QVEHQWO
でも匿名さんのおっしゃる「HDMI2.0 HDR EDID」で
検索すると↓が出てきます。
https://www.amazon.co.jp/dp/B096S6357T
ひょっとして、そこが関係していないでしょうか。
この手の製品は、同じような製品に見えて
じつは仕様が違うということもあります。
商品の説明欄も正確でないこともあります。
コメントありがとうございます。
もしかして違う製品にしたのが原因かとも思い、紹介されたものと同じものを昨日購入しなおして、本日届き、今現在試しているのですが
やはりどうしてもCopy Protected contentと表示されてしまいます(泣)
ちなみに今手元にPS3が無いためPS5の方でHDCPをONにしてテストしてるんですが
これはPS3のHDCPにしか対応してないから、コピーガード解除出来ない説がありますかね?
RECentralの側でHDCPを検知しないという設定にしたことで、どちらの分配器でも表示することが出来ました。
すみません
私がしっかり説明書読まなかったのが原因でした。
お手数お掛けしました。
なるほど。この記事だと「ゲーム画面をRECentralに映そう」の6番めに
書いてあるHDCP検出機能ですね。
盲点でした。私も記事の書き方が悪かったですね
(iPhoneを前提にしていたので)。
記事中の記述を修正しました。ありがとうございます。
HDMIコンバータを使用した場合、PS2やWiiと接続することは可能なのでしょうか?
公式サイト上ではコンバーターの使用は保証されていませんが、
いちおう可能ではあります。
ただ、トラブルが起きる可能性もあるので、あくまでも最後の手段というか、
あまり期待せず買ったほうがよいかと思います。
最初のほうに書いてある通りに接続、ソフトをインストールしたのですがドライバーは使用できませんと言われ正常に動作しません。