PowerDirectorでBGMを入れて編集をしたい場合、どうしたらよいのでしょうか。
通常、動画には元から音声が入っていますが(例 : ゲーム音)、それとは別に音声を入れて編集する方法について見ていきましょう。
たとえば、以下のような音声を動画に入れる場合です。
- BGM(音楽)
- 効果音(SE)
- ゲーム実況で別撮りしたマイク音声
今回は便宜上、これらの音声の呼称を「BGM」で統一しています。
最新版「PowerDirector 2024」を使用しています。
目次
BGMを読み込んで配置しよう
まず、「メディア」を開きます。
つぎに、動画に入れたいBGMを読み込みましょう。
- 「読み込み」をクリックする。
- 「メディア ファイルの読み込み」をクリックする。
- 任意のBGMを選択して「開く」をクリックする。
最後に、このBGMをオーディオトラック(音符アイコンの欄)にドラッグ&ドロップしてください。
BGMの前後の位置・再生タイミングを変更したい場合は、以下のようにします。
- オーディオクリップ(紫色の帯)をクリックする。
- 同クリップの周りに白い境界線が表示される。
- 手のアイコンが表示されたことを確認する。
- その状態で同クリップを左右にドラッグする。
BGMの途中部分をカットしよう
いま入れたBGMの中間部分をカットしてみましょう。
オーディオクリップをクリックし(周りに白色の境界線が表示される)、タイムラインスライダー(縦色の赤線)を移動させます。
つぎに、カットしたい開始位置でCtrlキー + Tキーを押します。終了位置でも同様の操作をしてください。これで任意の箇所を分割できました。
そして、分割された部分をクリック後、Deleteキーを押します。
メニューが表示されるので、「削除、間隔を詰めて、すべてのクリップを移動する」を選択しましょう。
BGMの長さを調整しよう
短くする
まず、オーディオクリップをクリックします。白色の境界線が表示されていることを確認してください。
そのうえでオーディオクリップの左右の端にカーソルを合わせます。
- 冒頭を短くしたい → 左端にカーソルを合わせる
- 終盤を短くしたい → 右端にカーソルを合わせる
▲終盤を短くしたい場合は、オーディオクリップの右にカーソルを合わせます。
あとは、左右いずれかにドラッグすればカットできます。
- 冒頭を短くしたい → 右にドラッグ
- 終盤を短くしたい → 左にドラッグ
長くする
BGMを短くしたあと、もう少し長くしたいなというときは、さきほどと同じように左右の端にカーソルを合わせます。
- 冒頭を長くしたい → 左端にカーソルを合わせる
- 終盤を長くしたい → 右端にカーソルを合わせる
そして、左右いずれかにドラッグします。
- 冒頭を長くしたい → 左にドラッグ
- 終盤を長くしたい → 右にドラッグ
動画とBGMを同時にカットしよう
動画音声とBGM、2つの音声を同じ部分でまとめてカットすることもできます。
いちばん簡単なのは、範囲選択してから削除する方法です。
- カットしたい部分に移動する。
- オレンジ色の四角い部分にマウスカーソルを合わせる。
- カーソルがオレンジ色に変化した状態で、右にドラッグする。
- Deleteキーで削除する。
もちろん、分割でカットする方法でもかまいません。
- Ctrlキーで両方のクリップをクリックする。
- 任意の地点で分割する。
- Ctrlキーで両方ともクリックる。
- 削除する。
フェードイン・フェードアウトしよう
音量がだんだんと変わるようにする
音声を途中でカットすると、ブツ切れになって不自然に聞こえることがあります。
そこで、フェードイン・フェードアウトを覚えておきましょう。
- フェードイン - 音が少しずつ大きくなっていく。
- フェードアウト - 音が少しずつ小さくなっていく。
やり方
「オーディオ ミキサー」をクリックしてください。ここで設定できます。
タイムライン上でオーディオクリップをクリックし、三角形のアイコンをクリックします。
- フェードインしたい(少しずつ大きく) → 左側のアイコン
- フェードアウトしたい(少しずつ小さく) → 右側のアイコン
もしアイコンが灰色になってクリックできない場合は、適当な場所にタイムラインスライダー(縦色の赤線)を移動させます。
フェードイン・フェードアウトにかかる時間を調整したい場合は、オーディオクリップ上の白点を「左右に」ドラッグしてください。
なお、この白点を「上下に」ドラッグすると音量変更になります。
音量を調整しよう
音量バランスが重要な理由
BGMを入れたとき注意が必要なのが音量バランスです。つまり、元の動画音声と、編集で入れたBGMのバランスです。
どちらか一方の音量が大きすぎると、もう片方の音声が聞こえづらくなるでしょう。視聴者側は音量バランスを調整できないため、編集で調整しておきます。
オーディオミキサーで編集する
音量調整は、「オーディオ ミキサー」から行うことができます。
「音声」のスライダーを調整します。すると、そのトラック上にある全オーディオクリップの音声を大きくしたり、小さくできます。
個別に音量を調整したいときは、横線を上下にドラッグします。
- 音量を小さくしたい → 下にドラッグ
- 音量を大きくしたい → 上にドラッグ
音声のミュート
元の動画音声を消したい、音量を0にしたいという場合もあるかもしれません。
この場合は、ビデオトラックのスピーカーアイコンをクリックします。
すると、スピーカーアイコンに斜線が入り、ビデオトラックにある全ビデオクリップの音量がミュートになります。
もし同一ビデオトラック上のクリップの音声を個別にミュートにしたいのであれば、いまのスピーカーアイコンはクリックせず、ミュートにしたいクリップ上で右クリックして「ミュート (クリップ)」を選択しましょう。
その他
リバーブ
声を響かせたいならリバーブをかけましょう。オーディオエディターを使います。
- ビデオクリップ、またはオーディオクリップをクリックする。
- 「編集」をクリックする。
- 上部にある「音声」タブをクリックする。
- 「オーディオ エディター」をクリックする。
- 「リバーブ」をクリックする。
オーディオダッキング
オーディオダッキングは、追加したBGMを自動で下げる機能です。
具体的には、動画の会話の部分が聞きやすいように、追加したBGMの音量が下がります。
- オーディオトラックにあるBGMをクリックする。
- 「編集」をクリックする。
- 上部にある「音声」タブをクリックする。
- 「オーディオ ダッキング」で設定する。
まとめ
本文では説明しませんでしたが、オーディオトラックに配置したBGMを編集するさいは、波形に注目しましょう。
この波形が上下に長いものほど音量が大きく、逆に短いものほど音量が小さいことを意味しています。したがって、波形を見ることで視覚的に音量を把握することが可能です。
動画や音声をカットするときは、波形が上下に短い箇所=音量が小さい箇所を探すと効率的にできます。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。
コメント
PowerDirector16でBGMの途中部分をカットしたのですが。
カットしたい位置をCtrlキー+Tキーで二か所カットして、Deleteキーで削除してつなげたのですが、つなげた箇所の音が切れてしまうのですが。