通常、動画には元から音声が入っています(例 : ゲーム音)。
しかし、それとは別にPowerDirectorで音声を入れて編集をしたいという場合、どうしたらよいのでしょうか。
たとえば、以下のような音声を動画に入れる場合です。
- BGM(音楽)
- 効果音(SE)
- ゲーム実況で別撮りしたマイク音声
今回は便宜上、これらの音声の呼称を「BGM」で統一しています。
PowerDirector 365(バージョン21相当)のユーザーを対象にした解説です。
目次
BGMを読み込んで配置しよう
まず、動画に入れたいBGMを読み込みましょう。
- 「メディアの読み込み」(フォルダーのアイコン)をクリックする。
- 「メディア ファイルの読み込み」をクリックする。
- 任意のBGMを選択して「開く」をクリックする。
つぎに、このBGMをタイムラインのオーディオトラック(スピーカーアイコンの欄)にドラッグ&ドロップしてください。
BGM(ミュージッククリップ)の前後の位置・再生タイミングを変更したい場合は、以下のようにします。
- BGMをクリックして、青色にする。
- 手のアイコンが表示された状態で左右にドラッグする。
BGMの途中部分をカットしよう
いま入れたBGMの中間部分をカットしてみましょう。
BGMをクリックして青色にし、カットしたい位置でCtrlキー + Tキーを押します。これで任意の箇所を分割できました。
そして、分割された部分をクリック後、Deleteキーを押します。
メニューが表示されるので、「削除、間隔を詰めて、すべてのクリップを移動する」を選択しましょう。
BGMの長さを調整しよう
短くする
BGMの左右の端にカーソルを合わせます。
- 冒頭を短くしたい → 左端にカーソルを合わせる
- 終盤を短くしたい → 右端にカーソルを合わせる
▲終盤を短くしたい場合
あとは、左右いずれかにドラッグすればカットできます。
- 冒頭を短くしたい → 右にドラッグ
- 終盤を短くしたい → 左にドラッグ
▲終盤を短くしたい場合
長くする
BGMを短くしたあと、もう少し長くしたいなというときは、さきほどと同じように左右の端にカーソルを合わせます。
- 冒頭を長くしたい → 左端にカーソルを合わせる
- 終盤を長くしたい → 右端にカーソルを合わせる
そして、左右いずれかにドラッグします。
- 冒頭を長くしたい → 左にドラッグ
- 終盤を長くしたい → 右にドラッグ
動画とBGMを同時にカットしよう
動画音声とBGM、2つの音声を同じ部分でまとめてカットすることもできます。
いちばん簡単なのは、範囲選択してから削除する方法です。
- カットしたい部分に移動する。
- オレンジ色の四角い部分にマウスカーソルを合わせる。
- カーソルがオレンジ色に変化した状態で、右にドラッグする。
- Deleteキーで削除する。
もちろん、分割でカットする方法でもかまいません。
- Ctrlキーで両方の素材をクリックして青色にする(または両方を灰色に)。
- 任意の地点で分割する。
- Ctrlキーで両方ともクリックして青色にする。
- 削除する。
フェードイン・フェードアウトしよう
音量がだんだんと変わるようにする
音声を途中でカットすると、ブツ切れになって不自然に聞こえることがあります。
そこで、フェードイン、およびフェードアウトを覚えておきましょう。
- フェードイン - 音が少しずつ大きくなっていく。
- フェードアウト - 音が少しずつ小さくなっていく。
やり方
「音声ミキシングルーム」を開いてください。ここで設定できます。
タイムライン上で任意の箇所に移動し、「音声1」の下にあるアイコンをクリックします。
- フェードインしたい(少しずつ大きく) → 左側のアイコン
- フェードアウトしたい(少しずつ小さく) → 右側のアイコン
もしアイコンが灰色になってクリックできない場合は、適当な場所にタイムラインスライダー(タイムラインの赤線)を移動させます。
フェードイン・フェードアウトにかかる時間を調整したい場合は、白点を左右にドラッグしてください。
なお、この白点を上下にドラッグすると音量を変更できます。
音量を調整しよう
音量バランスが重要な理由
BGMを入れたとき注意が必要なのが音量バランスです。つまり、元の動画音声と、編集で入れたBGMのバランスです。
どちらか一方の音量が大きすぎると、もう片方の音声が聞こえづらくなるでしょう。視聴者側は音量バランスを調整できないため、編集で調整しておきます。
音声ミキシングルームで編集する
音量調整は、上述の音声ミキシングルームで行うことができます。
「音声」の左右のスライダーを調整します。すると、そのトラックにある全素材の音声を大きくしたり、小さくできます。
- 音量を小さくしたい → 左にドラッグ
- 音量を大きくしたい → 右にドラッグ
個別に動画音量を調整したいときは、横線を上下にドラッグします。
- 音量を小さくしたい → 下にドラッグ
- 音量を大きくしたい → 上にドラッグ
音声のミュート
元の動画音声を消したい、音量を0にしたいという場合もあるかもしれません。
この場合は、ビデオトラック1にある目のアイコンのチェックを外します。すると、ビデオトラック1にある全動画の音量がミュートになります。
もし個別に動画音声をミュートにしたいのであれば、いまのチェックは入れたまま、右クリックから「ミュート (クリップ)」を選択しましょう。
その他
リバーブ
声を響かせたいならリバーブをかけましょう。オーディオエディターを使います。
- トラックにある素材をクリックする。
- 「編集」をクリックする。
- 上部にある「音声」タブをクリックする。
- 「オーディオ エディター」をクリックする。
- 「リバーブ」をクリックする。
クロスフェード
2つのBGMを自然に切り替えたいときに使うのがクロスフェードです。やり方は、2曲めを1曲めにドラッグして重ねるだけです。
オーディオダッキング
オーディオダッキングは、動画の会話の部分だけBGMを自動で下げる機能です。
- オーディオトラックにあるBGMをクリックする。
- 「編集」をクリックする。
- 上部にある「音声」タブをクリックする。
- 「オーディオ ダッキング」で設定する。
まとめ
本文では説明しませんでしたが、オーディオトラックに配置したBGMを編集するさいは、波形に注目しましょう。
この波形が上下に長いものほど音量が大きく、逆に短いものほど音量が小さいことを意味しています。したがって、波形を見ることで視覚的に音量を把握することが可能です。
動画や音声をカットするときは、波形が上下に短い箇所=音量が小さい箇所を探すと効率的にできます。

