OBS Studio(以下OBS)の「映像キャプチャデバイス」の設定方法について見ていきましょう。
具体的には、ゲーム機をキャプチャーボードに接続し、ゲーム画面をOBSに映したい場合を想定しています。
目次
特定の製品を使用時の設定について
GC550、およびAVT-C878の2製品の設定方法については、以下のページをご覧ください。専用の解説ページを用意しました。


HD60 S、およびHD60 S+については、以下のページをご覧ください。


準備しよう
キャプチャーボードを用意する
前提として、キャプチャーボードが必要です。


ドライバーを入れる
最低でもキャプチャーボードのドライバーをインストールしておきましょう。キャプチャーボードのメーカーの公式サイトでダウンロードできます。

ただ、近年はドライバーが自動でインストールされる製品も増えてきました。メーカーの公式サイトを確認すれば、ドライバーが不要なタイプかどうか判別できます。

格安のキャプチャーボード(いわゆる中華系)の場合、ドライバーのインストールは必要ありません。PCとキャプチャーボードをUSBを接続するだけです。
付属のキャプチャーソフトは終了させよう
OBSで「映像キャプチャデバイス」の設定をしていくまえに、付属のキャプチャーソフトは終了させてください。
なぜなら、付属のキャプチャーソフトにゲーム画面が映っている状態だと、「映像キャプチャデバイス」の設定をしてもOBSにゲーム画面が映らないからです。
「映像キャプチャデバイス」の設定をする場合は、付属のキャプチャーソフトとOBSのどちらか一方にだけゲーム画面を映せる、と覚えておきましょう。
なお、キャプチャーボードによっては付属ソフトがないものもあります。
OBSにゲーム画面を映そう
- 「ソース」のところにある「+」をクリックします。
- 「映像キャプチャデバイス」を選択します。
- 適当な名前をつけて「OK」をクリックします。そのままでもかまいません。
- 「デバイス」でキャプチャーボードを選択します。
- 通常は、これでゲーム画面が映ります。「OK」をクリックしてください。
- ゲームをプレイすると遅延を感じるはずですが、キャプチャーボードにパススルー出力機能があればそれで対処できます。
- 映らない
- 真っ黒、真っ暗、暗い
- 認識されない
- つながらない
- 「音声ミキサー」の歯車アイコンをクリックする(または「編集」→「オーディオの詳細プロパティ」)。
- 「オーディオの詳細プロパティ」が開く。
- 「映像キャプチャデバイス」の「音声モニタリング」で「モニターのみ(出力はミュート)」を選択する。
- 「カスタム音声デバイスを使用する」にチェックを入れる。
- 「音声デバイス」という項目が表示される。
- 「音声デバイス」で適切な項目を選択する。
- OBSに映っているゲーム画面上で右クリックする。
- 「全画面プロジェクター(プレビュー)」でモニターを選択する。
- フルスクリーンを解除したい場合は、Escキーを押す。
- 「設定」→「映像」の順にクリックする。
- 「FPS 共通値」を「60」にする。
- 「OK」をクリックする。
ゲーム画面が映らない、真っ黒な場合は
解説のとおりにやっているのにゲーム画面が映らない、というケースがあるかもしれません。
対処法については、下記ページをご覧ください。めんどうだと思いますが、読み飛ばさずに1個ずつ対処していきましょう。


ゲーム音を出そう
ゲーム音を自分で聞くための設定
ここまでの設定でゲーム画面は映りました。しかし、ゲーム音が出ていない、自分に聞こえない、という場合があるかもしれません。
まずは、「音声出力モード」を「デスクトップ音声出力 (WaveOut)」にしましょう。ゲーム音を自分に聞こえるようにする設定です。
「音声出力モード」が「音声のみをキャプチャ」になっている場合、自分にゲーム音は聞こえませんが、問題ありません。ライブ配信の視聴者にはゲーム音が聞こえますし、録画でも動画にゲーム音が入ります。
では、「音声のみをキャプチャ」にしているときに自分でもゲーム音を聞きたい場合、どうしたらよいのでしょうか。以下のように設定します。
▲「音声出力モード」を「音声のみをキャプチャ」にしたときの、「音声モニタリング」の設定例
「カスタム音声デバイス」の設定
では、「音声出力モード」や「音声モニタリング」の設定を変更してもゲーム音が聞こえない場合はどうしたらよいのでしょうか。
以下のように設定しましょう。
▲キャプチャーボードによって設定は異なります。たとえば、「デジタル オーディオ インターフェイス」と表示される製品もあります。
どうしてもゲーム音が入らない場合は
それでもゲーム音が出ない場合は、下記ページをご覧ください。


録画・ライブ配信しよう
ゲーム画面をOBSに映すことができたら、あとは録画・ライブ配信するだけです。
録画する場合については、下記ページをご覧ください。高画質な設定で動画を保存するための方法を掲載しておきました。

ライブ配信する場合については、下記ページをご覧ください。配信サイトごとに解説しています。

その他
フルスクリーン表示にしたい
OBSの画面上でゲームをプレイする場合は、フルスクリーン(全画面)にしましょう。
操作が重い(遅延)
もしOBSに映っているゲーム画面を見ながらプレイしたとき「操作が重く感じる」ということであれば、それはキャプチャーボードの遅延が原因かもしれません。

60fpsにしたい
60fpsで表示(ライブ配信・録画)するには、以下のように設定します。
この「FPS 共通値」はフレームレートのことで、「60」と入力すれば60fpsでライブ配信・録画できます。
ただし、数千円で売られているような安いキャプチャーボードの場合、解像度を1280x720に落とす必要があります。詳細は、下記ページをご覧ください。

iPhone/iPadの画面を映したい(音も)

わからないことがある

