このページでは、「ガレリア」シリーズを使ってゲーム実況する場合における、各周辺機器の接続方法をご紹介します。
具体的には、以下の3つの周辺機器について扱います。
- モニター
- キャプチャーボード
- マイク
いずれもゲーム実況で重要なものですが、取り付け方、つなぎ方となるとなかなかイメージが湧かないかもしれません。
簡単に見ていきましょう。
関連 ゲーミングPC「ガレリア」の選び方・注意点。賢く買うためのポイント
目次
解説対象のPCについて
以下の2点を前提とした解説です。
- 新モデルであること
- デスクトップPCであること
新モデルというのは、2020年夏にリリースされたリニューアルモデルのことをさしています。
旧モデル、およびノートPCについては、解説対象ではありません。
モニター
モニターとPCを接続するには、PC背面にあるグラフィックボードを使います。
グラフィックボードに搭載されている出力端子とモニターを接続しましょう。一般的には、HDMI端子でつなぐ人が多いはずです。
近年はDisplayPort端子を使う人も増えてきました。上図だとHDMI端子の右隣にあるのがそうです。
また、グラフィックボードによってはDVI端子が搭載されているモデルもあります。
キャプチャーボード
キャプチャーボードには外付け型と内蔵型の2種類がありますが、ガレリアPCは両方に対応しています。
したがって、外付け型の製品を購入した場合はUSB接続、内蔵型の製品を購入した場合はPCI Express接続しましょう。
外付け型(USB)
外付け型には、USB 3.0(3.1/3.2)で接続するタイプと、USB 2.0で接続するタイプの2種類があります。
以下のように接続してください。
- USB 3.0対応の製品 → USB 3.0端子と接続
- USB 2.0対応の製品 → USB 2.0端子と接続
ではガレリアPCの場合、どこにUSB 3.0端子があるのでしょうか。下図をご覧ください。前面にある4基のUSB端子がすべて3.0(正確には3.2 Gen1)です。
背面にもUSB 3.0があります(青色系)。黒色のUSB端子は2.0です。背面のUSBの種類・数はマザーボードによって異なっており、USB 2.0がない場合もあるでしょう。
内蔵型(PCI Express)
内蔵型のキャプチャーボードの場合は、(1)PCのケースを開けて、内部にある(2)PCI Expressスロットに製品を取り付けます。
まず、左サイドパネルを取り外します。
- PCの電源をOFFにし(背面の電源スイッチも切る)、コンセントから電源ケーブルを抜く。
- 5分以上待つ(放電する)。
- 左サイドパネル(前面から見て左)のネジ止めを上下2箇所外す。
- 左サイドパネルを後方に引く。
空いているPCI Expressスロットにキャプチャーボードを取り付けるわけですが、そのまえにスロットカバーを外してください。
そして、キャプチャーボードをPCI Expressスロットの奥まで差し込みます。下記画像は、キャプチャーボードを取り付けるまえのものです。
空きスロットについてですが、PCI Express x1の製品の場合はx1/x16スロットのどちらに接続してもかまいません。互換性があります。PCI Express x4の製品の場合は、x16スロットに接続します。
キャプチャーボードを取り付けると、背面からキャプチャーボードのHDMI端子が顔を出します。この「IN」の部分にゲーム機を接続することになるので、覚えておいてください。
マイク
マイクをPCに接続する方法としては、USB接続と3.5mmステレオミニプラグ接続の2種類があります。
USB
USB接続の場合は、前面または背面にあるUSB端子にマイクを接続しましょう。ガレリアPCの場合、前面に4つのUSB端子があるので、この部分を使うと便利です。
3.5mmステレオミニプラグ
他方、3.5mmステレオミニプラグ接続の場合は、話が複雑になります。
一例ですが、頭に装着するタイプであるヘッドセットを購入したのであれば、2本のステレオミニプラグ(突起物)を2個のステレオミニジャック(差込口)にそれぞれ差し込んでください。
具体的には、ガレリアPCの前面にある「IN」と「OUT」に接続します。
- IN : マイクを接続
- OUT : ヘッドホンを接続
しかし、なかにはステレオミニプラグが1本しかないヘッドセットもあるでしょう。この場合は、変換プラグを使って2本に分岐します。
詳しいマイクの接続方法については、下記ページをご覧ください。
備考
もしオーディオインターフェイスを導入している場合、マイクはオーディオインターフェイスのほうに接続します。PCに接続するわけではありません。
ありがちなミスに注意
グラフィックボードにゲーム機を接続
Switchのゲーム実況がやりたいからといって、グラフィックボードのHDMI端子とSwitchをつなげても意味がありません。
グラフィックボードのHDMI端子は、あくまでもモニターを接続するためのものです。ゲーム機をつなげてもゲーム画面はモニターに映りません。
このあたりについては、下記ページで詳しく解説しています。
ゲーム機にヘッドセットを接続
「フレンドとボイスチャット(VC)したい」「パーティー機能でボイスチャットしたい」という人は多いかもしれません。
そうすると、どうしてもヘッドセットをゲーム機(またはコントローラー)に接続しようという発想になりがちです。
しかし、これをやってしまうとキャプチャーボードにゲーム音が出力されません。つまり、PCからゲーム音が聞こえなくなります。
したがって、もし「フレンドとワイワイゲーム実況をやりたい」と考えているのであれば、じゅうぶんに注意してください。
このあとの設定
キャプチャーボードを取り付けたら、さっそくゲーム画面をPCに映してみましょう。(1)ドライバーと(2)キャプチャーソフトをインストールします。
また、マイクの性能を確認したいのであれば、実際に声を録音してテストします。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。