Streamlabs OBS(以下SLOBS)で、BGMやマイクの音を配信するためにはどうしたらよいのでしょうか。
ここでいう「PCの音」というのは、たとえば以下のような音のことです。
- BGM、音楽
- ゲーム音
- DiscordやSkypeの通話相手の声
- YouTubeなどで再生している動画の音
- 棒読みちゃんの音
2021年11月18日、「Streamlabs OBS」の名称が「Streamlabs Desktop」に変更されました。現在、当サイトでは一部表記が「SLOBS」となっています。修正完了まで、いましばらくお待ちください。
基本はOBS Studioと同じ
SLOBSの音声設定は、OBS Studio(以下OBS)とおおよそ同じです。なぜなら、SLOBSはOBSをベースに開発されたソフトだからです。
したがって、詳しいことを知りたい場合や、わからないことがある場合、OBSの記事が参考になるはずです。
今回は、基本的な部分に絞って音声設定について見ていくことにしましょう。
PCの音を流すための設定
- PCの音は初期設定で流れるようになっていますが、念のため歯車アイコンをクリックしてください。
- 「オーディオ」の「デスクトップオーディオデバイス 1」が「Default」になっていることを確認します。
- 適当にBGMを再生してみましょう。YouTubeの動画でもかまいません。すると、「ミキサー」の「Desktop Audio」のレベルメーターが動きます。
- 「Desktop Audio」のスライダーは少し左に移動しておくのがお薦めです。マイク音がBGMにかき消されないようにするためです。
- 「ミキサー」での音量調整は、配信者自身には影響はありません。しかし、視聴者に届く音量は変化します。もし視聴者に「BGMが大きいから下げて」といわれた場合は、ここで調整するとよいでしょう。
- ゲーム音が入らない場合は、こちらをご覧ください。
マイクの音を流すための設定
- あらかじめマイクをPCに接続しておきます。
- マイクの設定については、「オーディオ」タブの「マイク/補助装置 1」で行います。使用するマイクを選択してください。
- 「完了」をクリックして設定画面を閉じます。
- マイクに向かって声を入れると、「ミキサー」の「マイク」のレベルメーターが動きます。
- マイク音量をミュートにしたい場合は、「マイク」の部分にあるスピーカーアイコンをクリックしましょう。「設定」→「ホットキー」→「マイク」でショートカットキーを設定することもできます。
- マイク音が入らない場合は、「OBS Studioでマイク音が入らないときの対処法。チェック項目がこれだけあります」をご覧ください。
- もしNVIDIAのGPUを搭載したPCであれば、NVIDIA BroadcastやRTX Voiceを使ってノイズ除去できます。
「高度なオーディオ設定」でできること
「ミキサー」の右横にある歯車アイコンをクリックすると、「高度なオーディオ設定」が開きます。
ここでは、以下のようなことができます。
- 音量調整
- マイクの音を両耳から聞こえるようにする
- マイクの音を遅延させる
- 音声をモニタリングする
- 使用するオーディオトラックを選択する
比較的使うことが多いのは「オーディオ・モニタリング」でしょう。たとえば、マイク音声を確認したいときは、一時的に「マイク」を「モニターのみ (ミュート出力)」にします。
また、環境によっては「モノにダウンミックス」も有用です。「モノ」は「モノラル音声」のことで、ここにチェックを入れるとマイク音声が片方から聞こえない症状を直せます。
フィルター機能について
SLOBSには、フィルター機能が搭載されています。
難しそうな名称がついていますが、たとえばマイクのノイズを減らしたいというようなときに使います。
やり方は簡単です。
- 「ミキサー」の「マイク」のところにある歯車アイコンをクリックする。
- 「フィルター」をクリックする。
- 「+」をクリックする。
- 「フィルタータイプ」で「ノイズ抑制」をクリックする。
- 「完了」をクリックする。
- 任意の設定にして「完了」をクリックする。
ノイズを抑える方法については、下記ページをご覧ください。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。