YouTube Liveでゲーム配信するには、どうすればよいのでしょうか。また、なにが必要でしょうか。
このページでは、
- ゲーム配信(生放送)のやり方
- 必要な機材・ソフト
についてご紹介します。
目次
どの端末で配信するか決めよう
ゲーム配信は、PCまたはPS4を使って行いましょう。
PC
一般的に、ゲーム配信ではPCを使います。
- Switch、PS4、PCゲーム、スマホゲームなど、あらゆる機種に対応できる。
- カスタマイズ性の高い自由な配信ができる。
- 自分で機材を用意し、設定する必要がある。
ノートPCでもデスクトップPCでも、どちらでも配信できます。PCのスペックについては、下記ページを参考にしてください。
参考 ゲーム実況で必要なPCスペックと、おすすめPCの選び方
PS4
では、自宅にPCがない場合はどうすればよいのでしょうか。
この点、PS4にはシェア機能が搭載されています。同機能はYouTube Liveに対応しているので、ゲーム配信が可能です。PCは必要ありません。
ただ、ゲームによっては配信禁止区間が設けられています。その場合は、配信できません。配信方法については、以下のページをご覧ください。

スマホで配信する方法
YouTube Liveでは、スマホでゲーム配信する人はほとんどいません。その理由は、スマホでゲーム配信するための環境がじゅうぶんに整備されていないからです。
iPhone(iOS)については、ごく限られたスマホ用ゲームのみ配信可能です。詳細は、YouTube ヘルプを参照してください。
ほかにも、サードパーティ製のアプリ(例 : Omlet Arcade)を使う方法もあります。
ただ、通常はPCを使って配信する方法をお薦めします(後述)。これはスマホの画面をPCに映し、PCから配信するやり方です。
なお、他サイトでよければ、ミラティブも覚えておいてください。同サイトでは、スマホ配信者が一般的です。

Google アカウントの準備・確認をしよう
ここからは、PCの使用を前提にしてゲーム配信のやり方を見ていきましょう。
YouTubeでライブ配信するためには、以下の準備が必要です。
- Google アカウントがない場合は、あらかじめ作成しておく。
- こちらにアクセスし、電話でアカウント確認を行う。
- ライブ配信が有効になるまで、最大24時間待つ。
- こちらにアクセスし、「ライブ ストリーミング」が「有効」であることを確認する。
電話でのアカウント確認は、実際に人と話すわけではありません。電話で確認コードが流れるので(自動音声)、それをYouTubeの画面に入力するだけです。
配信ソフトを用意しよう
配信ソフトとは
基本的に、PCで配信する場合は配信ソフトを用意しましょう。
配信ソフトには、以下のような機能があります。
- PCに映っている画面を視聴者に見せる機能
- PCから出ている音を視聴者に聞かせる機能
- マイク音を視聴者に聞かせる機能
- 配信の開始・終了機能
たとえば、自分のPCにゲーム画面が映っているなら、そのゲーム画面を視聴者にも見せることができます。
また、かりに自分のPCでBGMを再生したとしましょう。そのBGMを配信で流すことができます。もちろん、自分の声も合わせて流せます。
OBSとXSplitが定番
さまざまな配信ソフトがありますが、ひとまず覚えておくべきは3種類です。
- OBS Studio(以下OBS) - 無料
- XSplit
- Streamlabs OBS - 無料
▲OBS(左)とXSplit(右)
もし配信が初めてなら、完全無料で定番のOBSを使うとよいでしょう。ただ、XSplitの使い方も覚えておいて損はありません。

キャプチャーボードを用意しよう
据置型ゲーム機の画面を映すのに必要
さきほど、ゲーム画面がPCに映っていれば、その画面は配信ソフトを使って視聴者にも見せることができると述べました。
では、そもそも据置型ゲーム機(例 : Switch、PS4など)のゲーム画面は、どのようにすれば自分のPCに映せるのでしょうか。そこで必要になるのが、キャプチャーボードです。
ゲーム機とキャプチャーボードを接続すると、ゲーム画面が自分のPCに映り、同様にゲーム音も自分のPCから出ます。あとは、配信ソフトで設定をすることで、ゲーム配信ができます。
▲キャプチャーボードがあれば、ゲーム画面をPCに映してプレイできます。
なお、PCゲームの場合、キャプチャーボードは必要ありません。ゲームを起動して、配信ソフトで必要な設定をするだけです。
選び方・ポイント
キャプチャーボード賢く購入するには、いくつかポイントがあります。たとえば、以下の点は必ず理解しておきましょう。
- キャプチャーボードとPCの接続方法
- キャプチャーボードが対応しているゲーム機
- キャプチャーボードの遅延を回避する方法
詳細については、下記ページをご覧ください。
関連 キャプチャーボードとは何か。ゲーム実況で必要な理由がピンとこない人へ
関連 【図解】キャプチャーボードの選び方で迷っている初心者へ送る。5つのポイント
お薦めの2製品(Switch、PS4用)
YouTube Liveでのゲーム配信を考えた場合、GC550とGame Capture HD60 Sの2製品を基準に選ぶとよいでしょう。どちらも定番で、ゲーム実況・ゲーム配信の機能が充実しているからです。
関連 【キャプチャーボード】GC550を3年使ったので、本音を打ち明けることにした
関連 【ガイド】GC550、GC550 PLUSの使い方・設定方法
関連 初心者のための、Elgato Game Capture HD60 S購入ガイド・レビュー
関連 【ガイド】Elgato Game Capture HD60 Sの使い方・設定方法
その他、必要なものを用意しよう
ミラーリングソフト
YouTube Liveでは、スマホだけでゲーム配信するのは現実的ではありません(上述)。そこで、ミラーリングソフトでスマホの画面をPCに映し、これを配信ソフトで配信しましょう。
マイク
自分の声を配信したい場合にかぎり、マイクが必要です。声を入れないなら必要ありません。ヘッドセットとスタンドマイクの2種類があり、PCに接続して使います。
参考 PCマイクの選び方
参考 PCマイクの製品例
コメビュ・棒読みちゃん
コメントビューアー(コメビュ)があれば、視聴者のコメントを閲覧・管理しやすくなります。
▲Youtube Live Commentviewer
YouTube Live対応のコメビュは、Youtube Live CommentviewerやTubeyomiなど複数あります。好きなものを使ってください。
また、棒読みちゃんとコメビュを連携させることで、コメントを音声合成で読み上げることもできます。

YouTube Liveで覚えておきたい基本機能
超低遅延モード
YouTube Liveでは、かつて大きな遅延(タイムラグ)がありました。
しかし現在は、低遅延モード、および超低遅延モードがあります。後者は、遅延を約4~5秒に短縮できます。
- ライブ ダッシュボードを開く。
- 「ストリーム オプション」タブを開く。
- 「低遅延」または「超低遅延」を選択する。
DVR
DVRは、いわゆる追っかけ再生機能です。視聴者は、ライブ配信中に最大4時間まで配信を遡って見ることができます。
- ライブ ダッシュボードを開く。
- 「ストリーム オプション」タブを開く。
- 「DVR を有効にする」にチェックが入っていることを確認する。
「超低遅延」を選択している場合は、DVRを有効にできません。したがって、DVRを有効にしたいなら超低遅延モードは選択しないようにしましょう。
アーカイブ
YouTubeで行ったライブ配信のアーカイブは、自動的に無期限で保存されます。動画を視聴したい場合は、クリエイターツールの「動画の管理」からアクセスできます。
配信直後は、アーカイブ全体を見られるようになるまで時間がかかります。たとえば、アーカイブの最後の部分しか視聴できないということがあります。この場合、数時間程度待ってみてください。
OBSの設定をしてみよう
おおよそのツール配信のやり方、および必要なものは理解できたでしょうか。つぎは、OBSをインストールして、実際に設定してみましょう。

もし、まだ機材などが完全にはそろっていないという場合でも心配いりません。YouTube Liveでは非公開、または限定公開で配信ができます。
したがって、機材がそろうまでのあいだにテスト配信しておくのも手です。