ライブ配信のアーカイブは、どうしても長くなりがちです。視聴者に長時間の動画を見てもらうのは、時間的に厳しいものがあります。
そこで、切り抜き動画を作ってみましょう。一部分だけ切り取ってダイジェストを作ります。
切り抜き動画は、大きく2つに分類できます。
- 配信者自身が作る動画
- 視聴者(ファン)が作る動画 ← 今回は省略
また、切り抜き動画の作り方は4つありますが、どの方法でもかまいません。
目次
配信しつつ録画 → 編集する
配信・録画は同時にできる
いちばん本格的な方法です。配信中、そのまま配信ソフトの機能を使って録画しましょう。
配信ソフトには録画機能が搭載されています。配信・録画を同時に行えるので、使わない手はありません。
- OBS Studio(以下OBS) - 無料
- XSplit
- Streamlabs Desktop - 無料
たとえば、OBSの場合は配信を開始したあと「録画開始」ボタンをクリックします。これだけで録画できます。画質設定に注意してください。
不要なシーンをカット
配信・録画が終わったら、つぎは動画編集ソフトの出番です。録画するとPCに動画が作られます。これを編集しましょう。
- 不要なシーンをカットする(切り出す)
- テロップを入れる
- 効果音・BGMを入れる
切り抜き動画を作るので、いらない部分を大胆にカットして短くまとめます。1~15分くらいの動画にすると見やすいかもしれません。
基本的に動画編集ソフトは必須です。たまに誤解する人がいますが、配信ソフトには動画を編集する機能はありません。
どの動画編集ソフトを使うべきか迷ったら、下記ページをご覧ください。
YouTubeに投稿する
動画編集が終わったら、あとはこの動画をYouTubeにアップロードするだけです。
投稿できる動画の長さ・ファイルサイズに違いがあるので、注意しましょう。
アーカイブをDL → 編集する
ひょっとしたら、「配信時に録画するのを忘れていた」というケースが今後出てくるかもしれません。どうしたらよいのでしょうか。
YouTubeの場合、アーカイブが自動的に生成されます。つまり、1回配信すれば動画がYouTubeに残るわけです。
そこで、YouTubeにあるアーカイブ動画をダウンロードしましょう。それを編集して、YouTubeに投稿すればよいのです。
ただ、デメリットは画質の悪さです。ダウンロードした動画は最大でも720p/30fpsでしかありません。配信ソフトの録画機能と比較すると画質的に見劣りします。
YouTubeのダウンロード機能については、下記ページにまとめました。
エディター機能を使う
ここまでの方法は、いずれも手間がかかります。YouTube内でササッと完結したいという人もいるでしょう。
となると、YouTubeの動画編集機能(エディタ)の出番です。配信後、アーカイブをカット編集できる機能だと思ってください。
▲編集画面を開くには、「コンテンツ」ページ→「ライブ配信」タブ→サムネイル→「エディタ」タブです。
以下のような流れになります。
- YouTubeで配信する。
- 配信終了後、YouTubeでカット編集する。
- 視聴者が動画を再生する。
ただし、これをやると配信当時に書き込まれたコメント(チャットリプレイ)が表示されません。コメントを表示させたいのであれば、編集機能は使わないようにしてください。
▲まちがえてアーカイブを編集してしまいました。すると、「この動画ではチャットのリプレイを利用できません。」と表示されます。
クリップ機能を使う
一部をループ再生できる
今後注目の機能として、クリップ機能を覚えておきましょう。指定した部分(5~60秒)をYouTube内でループ再生できます。
作成したクリップのURLは共有できるため、強烈なワンシーンを拡散させたい場合にピッタリの機能かもしれません。ライブ配信のアーカイブにも対応しています。
クリップのやり方については、下記ページをご覧ください。
備考 : ハイライト機能
YouTubeでライブ配信を開始すると、画面右上に「ハイライト動画を作成」というアイコンが表示されます。
▲配信開始後、1分ほど経過すると暗い灰色から明るい灰色に変化し、使えるようになります。
これは任意の範囲を動画にする機能です。
一見よさそうですが、配信中に自分で切り抜き範囲の設定をしなければいけません。ひとりで配信している多くの配信者にとって、あまり実用的な機能ではないでしょう。
まとめ
編集に力を入れたいのであれば、配信時に録画する方法がおすすめです。手間はかかりますが、編集の力で見栄えのよい動画を作れます。
動画編集の経験がなくても心配ありません。いまの動画編集ソフトには、便利な機能がたくさん搭載されています。以前よりもハードルは確実に下がりました。
なお、配信に声を入れつつ、録画には入れない方法もあるので、ぜひ参考にしてください。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。