Windows 11の音量ミキサーとは?ついやりがちな音量調節ミスを回避するヒント

Windows 11における音量ミキサーとは、おもに音量を調整する機能です。

音量ミキサー

Windowsの数ある機能のなかで、音量ミキサーは地味な存在です。

しかし、設定をまちがえると以下のようなことが起こるかもしれません。

  • 自分にPC音が聞こえない
  • ライブ配信で、視聴者にPC音が聞こえない
  • PC音が小さすぎる、大きすぎる

もしWindows PCを使うのであれば、基本中の基本として音量ミキサーの知識を押さえておきましょう。

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音量ミキサーの開き方

音量ミキサーを開く方法は、以下のとおりです。

  1. 画面右下のスピーカーアイコンを右クリックする。
  2. 音量ミキサーを開く」をクリックする。

音量ミキサーを開く

なお、スピーカーアイコンをクリックしても音量ミキサーは開きません。右クリックです。

全体音量
▲クリックした場合の表示

どのような機能か

では、音量ミキサーは具体的にどのような機能なのでしょうか。

全体音量の調節

まず、PCから出ているすべての音(全体音量)を調節できます。

「システム」の「ボリューム」

全体音量というのは、システム・アプリすべての音のことをさしています。端的にいえば、自分に聞こえるすべての音だと思ってください。

たとえば、「音が全体的にうるさい」「音が全体的に小さくて聞こえづらい」というときに、音量ミキサーで全体音量を調節します。

各アプリの音量調節

ただ、全体音量を調節すると不便なこともあります。

  • どれかひとつのアプリだけ音を大きく、または小さくしたい
  • どれかひとつのアプリだけ音をミュートにしたい

たとえば、PCゲームをプレイしながらYouTubeで音を流しているとして、PCゲームだけ音量調節したい場合です。

このようなときは、音量ミキサーでアプリごとに(いまの例だとPCゲームだけ)音量調節できます。

アプリ
起動中のアプリが音量ミキサーに表示されます。起動していないアプリは表示されません。

一例ですが、以下のようなものが「アプリ」として表示されます。

  • PCゲーム
  • ブラウザー(例 : Chrome、Edge)
  • 配信ソフト(例 : OBS Studio
  • 音声通話ソフト(例 : Discord)
  • 動画プレイヤー(例 : VLC Media Player)

「アプリ」の部分にある「システム音」は、「トコトーン♪」のようなエラー音のことです。

システム音

システム音は、初期設定だと大きすぎるかもしれません。小さくすることをおすすめします。

入出力デバイスの設定

出力デバイス」は、どのオーディオ機器から音を出すのかという設定です。

出力デバイス

たとえば、スピーカーとUSBヘッドセットをPCに接続しているとして、どちらの機器から音を出すのかを決めます(既定のデバイス)。

ヘッドセット

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ライブ配信でやりがちなミス

ライブ配信で音量ミキサーの設定をまちがえてしまい、音声トラブルが起きるケースがあります。

ライブ配信といえば、配信ソフトであるOBS Studio(以下OBS)を使用している人が多いでしょう。

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OBSを使用中は音量ミキサーの「アプリ」部分に「OBS」が表示されるわけですが、ここをついミュートにしてしまったり、音量を変更してしまう人がいます。

音量ミキサー

しかし、音量ミキサーの「OBS」は、いっさい設定を変更しないようにしてください。

もし音量ミキサーに表示されている「OBS」をミュートにすると、視聴者にデスクトップ音声が聞こえなくなります。たとえば、PCゲーム音が視聴者に聞こえません。

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また、音量ミキサーの「OBS」で音量をいじる必要性もありません。すべてOBS側でできますし、そのほうが細やかに音量調節できます。

音量調節のポイント

基本的には任意の音量にすればよいのですが、簡単なポイントだけ見ておきましょう。

システム

「システム」の「ボリューム」は、全体的な音量調節の役目を担っています。そのため、実際にさまざまな音を出してみて、おおよその落としどころを見つけてください。

「システム」の「ボリューム」

また、以下のようなオーディオ機器をPCに接続している場合は、そちらの音量調節との兼ね合いも考える必要があります。

  • 外部スピーカー(例 : USBスピーカー)
  • オーディオインターフェイス
  • 音量調節機能を搭載したヘッドセット

オーディオインターフェイス

アプリ

「アプリ」の「システム音」は、小さくしたほうがエラー音で驚かずにすみます。

システム音

「アプリ」には起動中のアプリが表示されますが、ここでは調節せず、アプリ自体に搭載されている音量調節機能を使ったほうがよいかもしれません。

音量調節
▲VLC Media Player

というのも、音量ミキサーでアプリごとに音量調節するメリットがほぼないからです。

たとえば、PCゲームの音量を調節したいのであれば、ゲーム側のオプション画面を開いて行ったほうが細やかに設定できます。

また、ブラウザーでYouTubeなどを見ていて音量調節したいのであれば、YouTubeのプレイヤーで調節すればよいのです。音量ミキサーを使う必要はありません。

Youtube
▲YouTube

音量ミキサーを開く手間も考えると、各アプリの音量調節はアプリ自体で行ったほうが合理的でしょう。

基本的に、「アプリ」については「システム音」以外いじる必要はありません。アプリ側で音量調節できない場合にのみ調節するのがおすすめです。

ピン留めのやり方

音量ミキサーはワンクリックで開けます。タスクバーにピン留めする方法です。

  1. Windowsキー + Rキーを押す。
  2. 「名前」に「SndVol」と入力して「OK」をクリックする。
  3. 音量ミキサーが開く。

ファイル名を指定して実行

音量ミキサーが開いたら、あとはピン留めしましょう。

  1. タスクバー上にあるスピーカーアイコン(大)上で右クリックする。
  2. タスクバーにピン留めする」をクリックする。
  3. タスクバーにスピーカーアイコンが常時表示されるようになる(ピン留め)。

タスクバーにピン留めする

このやり方で開く音量ミキサーは、さきほど開いた画面とは少し見た目が異なります。しかし、音量調節という意味では同じ機能です。

音量ミキサー

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