OBS Studio(以下OBS)でマイク設定が完了したら、最後にマイクテストしてみましょう。
マイクテストすることで、以下のようなことがわかります。
失敗のリスクを避けたいなら、サッとでよいのでマイクテストしてみてください。
目次
マイク設定について
まず前提として、マイク設定しておいてください。
これはよくあるケースですが、「設定」→「音声」→「マイク音声」の部分で設定をまちがえていることがあります。
▲「グローバル音声デバイス」の「マイク音声」で設定します。
とくに複数のマイクを選択できるPC環境の場合に、別のマイク(入力機器)を選んでしまったり、あるいは勝手に別マイクに変更されてしまうトラブルに注意しましょう。
レベルメーターで確認する
動いていることが前提
マイクに向かって声を入れてみてください。「マイク」のレベルメーターが動いているでしょうか。
▲正常な状態
もし動いていないなら、そもそもマイク音が入っていないということになります。この状態だと、マイクテストするまでもなく失敗とわかります。
▲レベルメーターが動いていない状態
マイクの音が入らない、出ない場合の対処法については、下記ページをご覧ください。さまざな原因が考えられます。
動いていても安心できない
注意したいのですが、レベルメーターが動いているからといって音が入るとは限りません。
つまり、レベルメーターは動いていたとしても
- ライブ配信で視聴者にマイク音が聞こえない
- 録画したら動画にマイク音が入っていない
- 自分にマイク音が聞こえない
というケースがありえます。これは3つの原因が考えられます。
- 音声トラックの設定ミス
- 音声モニタリングの設定ミス(後述)
- モニタリングデバイスの設定ミス(後述)
したがって、レベルメーターが動いているからといって安心できません。この点については、実際にライブ配信・録画して確認する必要があります(後述)。
マイク音量の確認
レベルメーターを見て、マイク音量が適切かどうか確認してください。
ゲーム実況ではゲーム音とのバランスも重要です。マイク音量は大きく、ゲーム音量はそれよりも小さくというのが鉄則になります。
自分の声をモニタリングする
音声モニタリングの方法
マイクテストの基本、音声モニタリングを行ってみましょう。これは、マイクで入力している自分の声をリアルタイムで聞く方法(返し)です。
おもにマイクの音質を確認したいときに使えるでしょう。
音声モニタリングするには、「オーディオの詳細プロパティ」という設定画面を開きます。
そして、「マイク」の「音声モニタリング」の部分を「モニターのみ(出力はミュート)」にします。
音が聞こえない?
もし「マイク」のレベルメーターが動いているのに、「モニターのみ(出力はミュート)」にしても音が聞こえないという場合、以下のように設定しましょう。
- 「設定」→「音声」の順にクリックする。
- 「モニタリングデバイス」を「既定」にする。
- 「OK」をクリックする。
モニタリングデバイスとは、OBSで音をモニタリング(再生)するときに使う機器のことです。
「既定」にしておくことで、ふだんPCで音を聞くのに使っているデバイス(例 : USBヘッドセット、ノートPC内蔵スピーカー)から音が再生されます。
上記設定が不適切だと、レベルメーターが動いていても音が自分に聞こえません。
音が片方だけ?
マイクが左耳からしか聞こえない、または右耳から聞こえないという場合は、「マイク」の「モノラル」にチェックを入れます。マイク音声をモノラルにできます。
確認後、モニターオフに
マイクテストが終わったら、「モニターオフ」に戻しましょう。
じつは「モニターのみ(出力はミュート)」だと、設定によってはマイク音が入らないことがあります。
また、「モニターと出力」のほうも、設定によってはマイク音が二重になることがあります。
したがって、「マイク」の「音声モニタリング」は基本的に「モニターオフ」にしておいてください。
録画・ライブ配信する
実際に出力するのが確実
マイクテストとしてベストな方法は、実際に録画・ライブ配信することです。
なぜなら、
- マイク音が動画に入るか
- マイク音が視聴者に聞こえるか
- マイク音が二重になっていないか
などの点については、レベルメーターや音声モニタリングでは判別できません。実際にやってみる(出力する)しかないのです。
たとえば、マイクの音声トラックの設定「だけ」をまちがえて録画したとします。この場合、レベルメーターは動きますが、動画にマイク音が入りません。
▲マイク音が入らない例
そこで、テストで録画してマイク音が入っているか確認する必要があります。ライブ配信についても同様です。
録画方法
OBSで録画してみましょう。ざっくりした説明をすると、「録画開始」をクリックするだけです。画面は真っ暗でもかまいません。
動画の保存先を開くには、「ファイル」→「録画を表示」の順にクリックします。動画を再生してマイク音を確認します。
最終的にYouTubeに動画を投稿するつもりなら、実際に投稿するのもよいでしょう。YouTubeの仕様上、強制的に音量・音質が変わる場合があります。
▲音量が変更されたかどうかは、動画の再生画面上で右クリック→「詳細統計情報」→「Normalized」の「content loudness」でわかります。その横に「DRC」と表示されている場合は、音質が変わっている可能性があります(歯車アイコン→「一定音量」でON/OFF可能)。
ライブ配信の方法
ライブ配信でテストする場合は、通常の公開配信でもよいですし、サイトによっては非公開配信・限定公開もできます。
注意点として、自分で自分の配信をPCから確認する場合は、サイト側のスピーカーアイコンをミュートにしてください。そうしないとマイク音が延々と取り込まれ、繰り返し再生されます。
こんなときは
今回のマイクテストで不満点があった場合は、下記ページをご覧ください。よくある質問をまとめました。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。