Discordを使っていると、どうしても自分の声が入らない、自分の声がフレンドに聞こえていないということがあるかもしれません。
以下のようなケースです。
- マイクが声を拾わない
- マイクが認識されない
- マイクが反応しない
- マイクが途切れる、一部消える
Discordが原因とは限らないので、もう少しだけ広い観点で考える必要があります。対処法を見ていきましょう。
Windows版(PC)を前提としています。
関連【Discord】おすすめマイク設定と、やっちゃいけない音声設定
【重要】マイクテストで場合分けしよう
「確認しまし...」から
マイクの音が入らない場合、原因・対処法はさまざまです。
そこで、まず最初にDiscordのマイクテスト機能を使って問題の切り分けを行いましょう。対処しやすくなります。
設定画面から「音声・ビデオ」を開いて、「確認しまし...」をクリックしてください。
この状態で可能なかぎり大きな声を入れます。
通常であれば、自分の声が聞こえる(返ってくる)と同時にメーターが反応して動きます。
テストが終わったら「テストを中...」をクリックして終了しましょう。
メーターは動いた?
マイクテストを行うことで、以下のような場合分けができます。
- 動いた → 声自体はマイクに入っている
- 動かない → 声がマイクに入っていない
1番めの場合、対処法は簡単です。Discordの設定ミスが原因です。
2番めの場合は、さまざまな原因が考えられます。Windows側のサウンド設定や、周辺機器なども含めて確認する必要があります。
以下、メーターが動いた場合と、動かなかった場合に分けて対処法をまとめました。
(一瞬でも)メーターが動いた場合
まず、上記マイクテストでメーターは動いているにもかかわらず、フレンドに「声が聞こえない」と言われた場合の対処法です。
「入力感度を自動調整する」に注意
Discordにはノイズを低減する機能が搭載されていますが、これが原因で自分の声がノイズ判定されて消えることがあります。
マイクテストでは問題ないのに、フレンドに声が届いていないという場合、まっさきにノイズを抑える2つの機能を疑ってください。
まず1点めです。設定画面から「音声・ビデオ」を開いて「入力感度を自動調整する」を確認します。ここはいったんOFFにします。
▲すぐ上の「入力モード」が「音声検出」のときに表示される設定です。
そして、スライダーを左半分の範囲(-100dB~-50dB)に動かしましょう。左に行くほどノイズが増えます。
注意点として、最右端のオレンジ色だと自分の声がフレンドに聞こえません。覚えておいてください。
「Krisp」に注意
そしてもう1個、注意したいのが設定画面の下のほうにある「Krisp」です。ここも「スタンダード」または「設定しない」にします。
Krispは便利ですが、一部入らない音が出てくる可能性があります。筆者も音が入らないと思ったらこのパターンでした。
マイクアイコンがミュートになっている
Discord側でマイクがミュートになっていないでしょうか。
もしミュートになっているのであれば、マイクアイコンをクリックしてミュート解除します。
「プッシュトゥトーク」になっている
「入力モード」が「プッシュトゥトーク」になっていないか確認します。
「プッシュトゥトーク」の場合、通話中は任意のキーを押さないかぎり、フレンドにこちらの声が届きません。
そこで、「音声検出」にしましょう。これならばキーを押して話す必要はありません。
「オーディオのサブシステム」について
筆者の環境では再現できませんでしたが、「オーディオのサブシステム」を「Legacy」に変更することで問題が解決することがあるようです。
参考Discord音声の入出力不調、ひとつの設定変更で解決(外部サイト)
メーターが動かなかった場合
つぎに、マイクテストでメーターが動かなかった場合について見ていきましょう。
マイク・ヘッドセットの接続ミス
PCに不慣れな人の場合、マイクを正しくPCに接続できていないケースがあります。
USBなら簡単ですが、ステレオミニプラグでの接続は注意してください。3極と4極の区別が重要です。
マイクをきちんとPCに接続できていないと、マイクがDiscordで認識されない、自分の声がマイクに入らないという事態になります。
マイクの接続方法に自信がない場合は、必ず下記ページで確認してください。
「入力デバイス」の設定ミス
音声通話するためには、自分が使うマイクを「入力デバイス」で選ぶ必要があります。
もしマイクを選べない(表示されない)場合は、Windowsのサウンド設定でマイクが無効になっています。有効にしましょう(後述)。
Windows側でマイクがミュート
Windowsのサウンド設定で(Discordではなく)、マイクがミュートになっていないでしょうか。
▲Windowsのサウンド設定
ここがミュートだと、たとえDiscord側の設定が問題なくてもフレンドと通話できません。
もし設定の確認方法がわからない場合は、下記ページをご覧ください。
マイクのスイッチ・ボタンを切替えていない
マイクにON/OFFスイッチが付いているタイプの場合は、ONに切り替えます。
また、マイクによってはミュートボタンを搭載しているものもあります。ミュートになっているのであれば、ボタンを押してミュートを解除しましょう。
Windows側でマイクが無効
Windowsのサウンド設定で、マイクが無効になっている可能性があります。
マイクが無効だとDiscordの「入力デバイス」でマイクを選べません。マイクが存在していないのと同じ状態だからです。
したがって、マイクを有効にする必要があります。設定の確認方法がわからない場合は、下記ページをご覧ください。
Windows側でマイクの使用が許可されていない
Discordでマイクを使えるようにするには、Windowsのプライバシー設定も重要です。
Windws側で「マイクへのアクセス」、および「アプリにマイクへのアクセスを許可する」をONにしましょう。
設定の確認方法がわからない場合は、下記ページをご覧ください。
なお、上記マイクテスト中に設定をONにした場合は、テストをいったん終了しましょう。テスト中は設定が反映されません。
「高度音声検出」はOFFに
Discordの「高度音声検出」をOFFにします。
上述の「入力感度を自動調整する」がOFFである場合は、この設定は関係ありません。
ファンタム電源をONに
オーディオインターフェイスにコンデンサーマイクを接続している場合は、オーディオインターフェイス側でファンタム電源(+48V)をONにします。
備考 : マイク音が小さいだけかも
最後に、念のため確認しておきたいのがマイク音が小さいだけだったというパターンです。
Discord側
「入力音量」をMaxの100%にします。ここは今後いじる必要はありません。
Windows側
Windowsのサウンド設定画面を開いて、録音デバイスの「マイク」の音量を最大にします。
- Windowsキー + Rキーを押す。
- 「mmsys.cpl」と入力し、「OK」をクリックする。
- 「録音」タブを開く。
- 「マイク」をダブルクリックする。
- 「レベル」タブを開き、「マイク」の音量を最大にする。
▲画面に表示される項目名は、PC環境によって異なります。
マイクブーストが搭載されているPCの場合は、これをONにすることでもマイク音量が大きくなります。ただし、ノイズは増えます。
周辺機器側
USBマイクの場合、製品によっては音量調節ができるノブが付いています。音量を大きくしましょう。
また、オーディオインターフェイスも使用している場合も、同様に音量調節ができるノブやフェーダーがあるかもしれません。
まとめ
Discordでマイクトラブルが起きたら、マイクテストを行って問題の切り分けを行いましょう。
どうしても解決できない場合は、Discord以外のアプリではどうなるか試してみてください。
- ほかのアプリでもダメ → アプリ以外に原因がある可能性
- ほかのアプリなら問題ない → Discord側に原因がありそう
たとえば、Windows 11に最初から入っている「サウンドレコーダー」を使ってテストできます。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。