ある場面から別の画面に切り替わるさい、エフェクトを入れることで滑らかに画面を切り替えることができます。
このエフェクトのことをトランジションといいます。
トランジションの使い方は難しくありません。PowerDirectorには、最初から約200種類のトランジションが用意されています。好きなものを選びましょう。
簡単な操作をするだけでセンスのよい動画を作れます。
最新版「PowerDirector 2024」を使用しています。
トランジションを追加しよう
まずは、複数の素材を用意しましょう。
1個の素材をカット編集して複数にしてもよいですし、複数の素材を同一トラック上に詰めて配置する方法でもかまいません。
つぎに、「トランジション」をクリックします。
すると、使用できるトランジションが「トランジション」に表示されます。「ベーシック」「シンプル」などの表記は、カテゴリー分けです。
▲個人的におすすめのカテゴリーは、「幾何学模様」と「歪み」です。
任意のトランジションをタイムラインの素材と素材のあいだに(つなぎ目、隙間に)ドラッグ&ドロップしてください。
トランジションが適用されました。
なお、素材の最初の部分、または最後の部分にトランジションをドラッグ&ドロップすることもできます。
長さを調整しよう
実際にトランジションを入れて再生してみると、「もうちょっと長さを変えたいな」と思うことがあるかもしれません。
長さ(表示時間)を変えたい場合は、(1)トランジションをクリックし、(2)そのうえでトランジションの端にカーソルを合わせて左右にドラッグしましょう。
トランジションを長くするほどゆっくりと変化し、短くするほど速く変化します。好みで決めてください。
ほかにも、時計のアイコンからもトランジションの長さを変更できます。直接数字を打ち込むやり方で、同アイコンはトランジションをクリックすることで表示されます。
トランジションの長さは初期設定で2秒になっていますが、自分で変更してもかまいません。
- 右上の歯車アイコンをクリックする。
- 「編集」をクリックする。
- 「トランジション」を任意の数字にする(例 : 1秒)
- 「OK」をクリックする。
▲かりに1秒に設定したとすると、標準で適用されるトランジションの長さは1秒になります。
お気に入り登録しよう
よく使う好みのトランジションは、すぐに見つけ出せるようにしておきましょう。お気に入り登録を使います。
やり方は簡単です。気に入ったトランジションにカーソルを重ねてください。すると、ハートのアイコンが表示されるのでクリックします。
これで、お気に入りに追加したトランジションは「マイ コンテンツ」の「お気に入り」カテゴリーからも選べるようになりました。
お気に入りから外したくなったら、ハートのアイコンを再度クリックします。
一括で追加しよう
複数の箇所にトランジションを1個ずつドラッグ&ドロップするのは少し手間です。そこで、複数箇所に一括で(まとめて)トランジションを入れてみましょう。
まず、任意のトランジションをクリックします。どれでもかまいません。必ずクリックします。
すると、2つのボタンが表示されました。右側のボタンをクリックしてください。トランジションをクリックしないとボタンは表示されません。
メニューが表示されたら、「クロス トランジション」または「オーバーラップ トランジション」を選びます(後述)。
▲今回は「クロス トランジション」にしました。
すると、同一トラック上にあるすべての素材にトランジションが適用されます。ボタン一発でできました。
なにも反応がなく、トランジションを追加できない場合は、トラックの空白部分(黒い部分)をクリックするか、または素材をクリックします。そのうえで、再度ボタンをクリックしましょう。
トランジションの種類・長さを一括で変更したい場合は、以下のように設定します。
- あらかじめトランジションを複数箇所に適用しておく。
- 任意のトランジションをダブルクリックする。
- 「すべてに適用」をクリックする。
▲たとえば、先頭のトランジションをほかのトランジションにも一括で変更したい場合、ダブルクリックして「すべてに適用」をクリックします。
削除しよう
トランジションを削除するには、クリックしてDeleteキーを押します。
複数のトランジションを一括削除したい場合は、Ctrlキーでトランジションをすべて選択し、その後Deleteキーを押してください。
クロスとオーバーラップの違い
さきほどの説明で出てきた「クロス トランジション」と「オーバーラップ トランジション」は、どのような違いがあるのでしょうか。
覚えておきたいのは、トランジションを適用したさいに動画の長さに影響するかどうかという点です。
- クロス : 動画の長さは変わらない
- オーバーラップ : 動画が短くなる
オーバーラップの場合、エフェクトの時間だけ動画が短くなります。その結果、別トラック上の素材の表示タイミングがズレる可能性があります。
▲オーバーラップでは動画が短くなり、字幕の表示タイミングがズレています。
ただ、どちらを選んだとしても神経質になる必要はありません。事後的に設定変更できるからです。
- トランジションを適用する。
- タイムライン上のトランジションをダブルクリックする。
- 「クロス」または「オーバーラップ」をクリックする。
初期設定ではオーバーラップになっています。しかし、これも変更できます。
- 右上の歯車アイコンをクリックする。
- 「編集」をクリックする。
- 「デフォルトのトランジション動作」を「クロス」または「オーバーラップ」にする。
- 「OK」をクリックする。
まとめ
トランジションを入れる方法は大きく2種類です。
- ドラッグ&ドロップ(1個追加)
- ボタンをクリック(複数追加)
必要に応じてこの2つを使い分けましょう。
トランジションの種類・表示時間を変更・調整するだけで、動画の印象がガラッと変わります。自分の意図に合致するような演出を狙ってみてください。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。