Discordのマイク設定は、一見すると簡単そうに見えます。
しかし、環境によってはやってはいけない音声設定があります。
これをやってしまうと
- マイク音がフレンドに聞こえない
- マイクが声を拾わない
- マイク音が途切れる
- マイクが反応しない
- マイクが認識されない
という状況になるかもしれません。
そこで、今回はDiscordのおすすめマイク設定について見ていきましょう。
Windows版(PC)を前提としています。
目次
設定画面の開き方
Discordの設定画面を開いてみましょう。画面下部の歯車アイコンをクリックします。
そして、「音声・ビデオ」をクリックしてください。音声設定の画面が開きました。
「入力デバイス」でマイクを選ぶ
音声通話するためには、自分が使うマイクを「入力デバイス」で選ぶ必要があります。
前提としてマイクを正しくPCに接続しておきましょう。ここをまちがえるとマイクが認識されなかったり、自分の声がマイクに入りません。
さらに、Windows 11のサウンド設定も重要です。Windows側でマイクを使える設定にしていないとDiscord側でも使えないのです。
Discordの「入力デバイス」でマイクを選択できなかったり、またマイクに声を入れられなかったとしても、Discordが原因とは限りません。
Windows側のサウンド設定が原因の場合もあるからです。マイク入力で問題が起きた場合は、上記リンク先のページも確認するようにしてください。
「入力音量」については、通常はMaxの100%でよいでしょう。ここは今後いじる必要はありません。
「入力モード」は「音声検出」で
「入力モード」は「音声検出」がおすすめです。
用語は少し堅苦しい表現になっていますが、チャンネルに参加して声を発すれば通話できるという、とてもノーマルな設定です。
他方、「プッシュトゥトーク」というのは、キーを押しているあいだ限定でマイクに声を入れる設定です。
つまり、キーを押していないあいだは、どれだけ声を出してもフレンドには聞こえません。
通常は「音声検出」でよいでしょう。
「入力感度を自動調整する」は注意
注意したいのが「入力感度を自動調整する」の設定です。これはいったんOFFにしてください。
▲上述の「入力モード」が「音声検出」のときに表示される設定です。
設定、環境、マイクの使い方にもよりますが、同設定をONにすると自分の声がフレンドに聞こえなくなったり、途切れることがあります。
おすすめは以下のやり方です。
- 設定をOFFにする。
- スライダーを左半分の範囲(-100dB~-50dB)に動かす(下げる)。
- 問題ないことを確認したら、そのときはじめてONを試す。
▲どれくらいの入力感度が適切なのかは、実際に試してみるしかありません。
「入力感度を自動調整する」をOFFにした場合は、スライダーの位置にも注意しましょう。
最右端のオレンジ色だと、たとえ設定をOFFにしていても自分の声がフレンドに聞こえないからです。スライダーを左半分の範囲に移動させてください。
「左半分の範囲」と書きましたが、これはあくまでも目安です。自分の声が問題なく聞こえるか、ノイズはどうか、フレンドに逐一確認しながら調整しましょう。
スライダーは最左端の緑色でもかまいません。ノイズが常時入る設定になりますが、少なくとも不自然に声が消えることはなくなります。
「ノイズ抑制」は「Krisp」以外で
設定画面の下のほうに「ノイズ抑制」があります。
これは「サーッ」という音や、キーボードの打鍵音などを低減してくれる便利機能です。
ただ、最初はいったん「スタンダード」または「設定しない」にしてください。
というのも、環境によっては「Krisp」(クリスプ)は効果が強すぎて逆に自分の声がノイズ扱いされる場合があるからです。
そのせいで、自分の声がマイクに入っているにもかかわらず、フレンドには聞こえていないというケースが起こりえます。
「スタンダード」はKrispよりも効果は弱いかもしれませんが、少なくとも筆者が試したかぎりでは声がフレンドに聞こえていないということはありませんでした。
その他、こまけぇ設定
細かい設定を表にまとめました。
説明 | |
エコー除去 | ・OFFに ・ONだと声が聞こえなくなることがある |
高度音声検出 | ・OFFに ・「入力感度を自動調整する」がONのときだけ設定可能 |
音量調節の自動化 | ・なんとも言えない ・ONだとマイク音が大きくなるが、音量が安定しないことも |
オーディオのサブシステム | ・Automatic ・マイク関連で問題が起きた場合は「Legacy」なども試す |
出力デバイス | ・ここで選んだ機器からフレンドの声が出る ・設定が不適切だとフレンドの声が聞こえない |
OBSの音声設定について
もしOBS Studio(以下OBS)でライブ配信する場合は、OBS側でもマイク設定を行いましょう。
- 「設定」→「音声」を開く。
- 使用するマイクを「マイク音声」で選ぶ。
- 「OK」をクリックする。
また、マイクに入るノイズ対策についても別途設定が必要です。DiscordのKrispは、そのままではOBSで使えません。Krispへの課金が必要です。
とはいえ、心配する必要はありません。OBSにもノイズ抑制機能が搭載されています。これを使いましょう。
なお、Discordのフレンドの声はそのまま配信に乗ります。
もしフレンドの声を配信に乗せたくないのであれば、OBSの「アプリケーション音声キャプチャ」を使ってください。
まとめ
Discordのノイズ抑制系の設定は、最初はOFFにするか、弱めにかけることを推奨します。
最初から自分の声がフレンドに聞こえない、あるいは途切れる状況になってしまうのは避けたいからです。
まずはフレンドに自分の声が聞こえる状態をめざしましょう。そこがクリアできたら少しずつ設定を変更し、ノイズ抑制系の機能を試していきます。
Discordの画面共有機能を使うときは、ぜひ今回のマイク設定でチャレンジしてみてください。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。