PowerDirectorで動画編集するためには、最初に動画を読み込む(開く)必要があります。
逆に言うと、動画を読み込まないことには編集を始められません。動画編集を始めるための第一歩であり、とても重要な部分です。
最新版「PowerDirector 2024」を使用しています。
目次
PowerDirectorを起動しよう
動画の縦横比
まず、PowerDirectorを起動しましょう。起動ウィンドウが表示されます。いろいろな項目がありますが、とくに難しい部分はありません。
「動画の縦横比」は、通常は「16:9」のままでかまいません。近年の多くの動画は16:9の縦横比だからです。
ここで選ぶ縦横比の設定が不適切だと、画面の周りに黒帯が表示されます。ただ、あとでも設定を変更できるので、まちがえても気にする必要はありません。
新規プロジェクト
「新規プロジェクト」をクリックします。
「プロジェクト」というと難しく聞こえるかもしれませんが、「動画編集の続きを再開するときに使うファイル」とだけ理解しておいてください(後述)。
素材を読み込もう
いよいよ動画などの素材を読み込みます。
- 素材を読み込むためには、「メディア」を開きます。
- 「読み込み」から、「メディア ファイルの読み込み」をクリックします。
- 任意の素材を選びます。複数の素材を選択したい場合は、Ctrlキーを押しながら素材をクリックします。
- 素材を読み込むとサムネイルが表示されます。この場所のことをライブラリーというので覚えておきましょう。
- 素材の読み込み方法として、素材をライブラリーにドラッグ&ドロップするやり方もあります。どちらでもかまいません。
- また、「サンプル メディアを使用します。」を選ぶと、短い動画や画像、BGMなどのサンプル素材を読み込むこともできます。
- 読み込んだ素材は、プレビューウィンドウで内容を確認できます。
- なお、素材のことを別名でクリップとも言います。たとえば、動画素材のことをビデオクリップ、音楽・効果音をオーディオクリップなどと言います。
素材を1個だけ配置しよう
タイムラインにドラッグ&ドロップ
素材を読み込んだら、タイムラインと呼ばれる部分に素材をドラッグ&ドロップしましょう。
タイムラインは、各種素材を配置する場所です。実際の作業場だと思ってください。編集したい素材は、すべてここに配置します。
試しに動画を再生してみましょう。目盛の任意の位置をクリックして、再生ボタンをクリックします。Spaceキーでもかまいません。
タイムライン上での前後位置
動画を再生するとわかりやすいのですが、タイムラインの目盛は時間の流れを意味しています。
したがって、タイムラインにおける素材の前後の位置は重要です。位置を変えたい場合は、以下のようにしましょう。
- 素材が白色の境界線で囲われていることを確認する(そうでないなら素材をクリック)。
- 素材の上(中央付近がベスト)にカーソルを合わせる。
- 手のアイコンが表示されたら、左右いずれかにドラッグする。
もし手のアイコンが表示されていないときは、以下のようにします。
- 素材をクリックする(白色の境界線が表示)。
- カーソルを素材の中央付近に合わせる。
なお、白い境界線が表示されていない状態であっても、通常のカーソルのままドラッグして素材の前後位置を変更することはできます。ただし、慣れが必要です。
複数の素材を並べてつなげよう
ここまでは、1個の素材をタイムラインに配置する場合を見てきました。
では、複数の素材をタイムラインに配置し、つなげて1個の動画にするにはどうしたらよいのでしょうか。
通常の結合
まず、2個めの素材を1個めの素材の後ろにドラッグ&ドロップしてみましょう。これだけで複数の動画を1個にできます。
特殊な結合
注意したいのは、2個めの素材を1個めの素材の上に、重ねるようにしてドラッグ&ドロップした場合です。このとき、下記画像のような選択肢が表示されます。
自分がどのような動画にしたいのかによって、選ぶべき項目は異なります。詳細については、公式ユーザーガイドの「クリップの追加」を参照してください。
▲「挿入」を選ぶと、このように1個めの素材に割って入ります。挿入した素材の長さぶんだけ、動画全体の尺も長くなります。
通常は、素材を重ねて配置する必要はありません。さきほど述べたとおり、1個めの素材の後ろに別素材を配置すればよいだけです。そうすれば選択肢は出てきません。
もし操作をまちがえた場合は、編集作業を戻しましょう。
- 元に戻す : Ctrlキー + Zキー
- やり直し : Ctrlキー + Yキー
少し細かい設定を確認しておこう
フレームレートの設定
これはわかる人だけでよいのですが、初期設定では60fpsの動画をタイムラインに配置した場合でも、30fpsで再生されます。
60fpsの動画は60fpsで編集したいので、初期設定を変更しましょう。
- 画面右上の歯車アイコンをクリックする。
- 「全般」タブを開く。
- 「タイムライン フレームレート」を「60 FPS (NTSC)」にする。
- 「OK」をクリックする。
縦横比の設定
動画をタイムラインに配置したさい、「縦横比が一致しません」というエラーが出る場合があります。このようなときは、「OK」を選べば問題ありません。
もしまちがえて「いいえ」をクリックした場合は、設定を変更しましょう。
- プレビューウィンドウ右下の、縦横比が書かれているアイコンをクリックする。
- 任意の縦横比を選択する。
- 1秒ほど待つ。
プロジェクトを保存しよう
動画編集というのは、すぐに作業が終わるとは限りません。凝った編集になると何時間、あるいは何日とかかることがあります。
そうすると、途中で編集作業をやめて後日再開したいということもあるでしょう。そこで、編集作業を保存しておきます。
やり方ですが、画面上部の「プロジェクトの保存」をクリックしてください。
保存したプロジェクトは、最初に表示した起動ウィンドウの「プロジェクトを開く」から開くことができます。
または、「新規プロジェクト」などをクリックしたあと、「ファイル」→「プロジェクトを開く」でもかまいません。
なお、動画を保存・出力する方法については、下記ページをご覧ください。
まとめ
今回は動画を読み込む方法を解説しましたが、画像についても基本的には同じやり方になります。
素材を読み込んでタイムラインに配置することが動画編集のスタートラインです。必ずマスターしましょう。これができたらカット編集に挑戦です。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。