バーチャルYouTuber(Vtuber)のように生配信でFaceRigを使う場合、どのような設定にすればよいのでしょうか。
このページでは、
の2点について見ていきます。両方の設定を適切に行いましょう。
目次
FaceRigの設定を確認しよう
仮想カメラ出力をONにする
「ブロードキャストに切り替え」をONにします。ここがOFFになっていると、あとで配信ソフトのほうにアバターが映りません。
背景をグリーンバックにする
アバターの背景を消してゲーム画面に重ねたい場合は、アドバンスUIにしたうえで、画面右側の「環境」からグリーンバックにしておきます。
こうしておけば、配信ソフトのほうで緑色の部分を簡単に透明にできるからです(クロマキー合成)。具体的なやり方は後述します。
基本的な設定をする
トラッキング、顔の表情の調整方法など、基本的な設定については下記ページをご覧ください。
配信ソフトを用意しよう
今回は、3つの配信ソフトの設定について見ていきます。いずれもクロマキー合成ができます。
- OBS Studio(以下OBS)
- XSplit
- Streamlabs OBS
配信ソフトを使ったことがない場合は、最初に下記ページをご覧ください。
OBSにアバターを映そう
OBSを使用する場合の設定方法です。
「映像キャプチャデバイス」を追加する
アバターをOBSに映すために、「映像キャプチャデバイス」を追加しましょう。
- 「+」から「映像キャプチャデバイス」を選択する。
- 適当な名前をつけて「OK」をクリックする。
- 設定画面が開く(設定方法は後述)。
映像キャプチャーデバイスは通常、キャプチャーボードやWebカメラの映像をOBSに映すための設定です。しかし、仮想カメラの映像も映せるようになっています。
仮想カメラというのは、物理的なWebカメラではないけれども、PCにはWebカメラとして認識されるソフトのことです。
「ウィンドウキャプチャ」でもできますが、顔バレのリスクがあるため推奨しません。
「FaceRig Virtual Camera」を選択する
引き続き、映像キャプチャーデバイスの設定をしていきます。
- 「デバイス」で「FaceRig Virtual Camera」を選択する。
- 「解像度/FPSタイプ」が「デバイスの既定値」になっていることを確認する。
- 「OK」をクリックする。
ソースを編集する
いま追加したソースのサイズ・位置を編集しましょう。アバターを画面のどこに配置し、どのくらいの大きさにするか決めます。
ソースの順序に注意してください。「映像キャプチャデバイス」(つまりアバター)が上になるようにします。順序をまちがえると、アバターが画面に隠れて映りません。
なお、アバターの顔をアップにしたい、または全体を映したいという場合は、FaceRigのほうでAltキー + ホイールで調整できます。あくまでもFaceRig側の操作です。
クロマキー合成で背景を透明にする
最後に、緑色の背景部分を透過させましょう。クロマキー合成を使います。
具体的には、OBSであればフィルター機能を追加します。「ソース」の「映像キャプチャデバイス」上で右クリックし、「フィルタ」を選択してください。
「エフェクトフィルタ」の「+」をクリックして「クロマキー」を選択します。そして「OK」をクリックします。
この時点で緑色の背景が透明になっているはずです。もしアバターの輪郭部分に緑色が残っている場合は、「類似性」を調整しましょう。必要に応じて、「滑らかさ」や「キーカラー流出低減」も調整します。
ほかの配信ソフトでアバターを映そう
XSplitの場合
XSplitでは以下のように設定します。
- 「ソースの追加」をクリックする。
- 「デバイス(ウェブカメラ、キャプチャーカード...」→「ビデオ」→「FaceRig Virtual Camera」を選択する。
- 「FaceRig Virtual Camera」上で右クリックし、「色」タブを開く。
- 「クロマキー」を選択する。
Streamlabs OBSの場合
Streamlabs OBSも基本はOBSと同じです
- 「ソース」の「+」をクリックする。
- 「ビデオキャプチャーデバイス」を選択する。
- 「ソースを追加」→「ソースを追加」の順にクリックする。
- 「デバイス」で「FaceRig Virtual Camera」を選択する。
- 「完了」をクリックする。
さらに、フィルター機能を使ってクロマキー合成を行います。
- 「ソース」の「Video Capture Device」上で右クリックして「フィルター」を選択する。
- 「+」をクリックし、「フィルタータイプ」で「クロマキー」を選択する。
- 「完了」をクリックする。
- 背景が透明になったことを確認し、「完了」をクリックする。
アバターが映らない、真っ暗な場合の対処法
配信ソフトのほうにアバターが映らない場合、以下の点を確認しましょう。
FaceRigの確認項目
- FaceRigを起動できているか。
- 「ブロードキャストに切り替え」をONにできているか。
OBSの確認項目
- 「映像キャプチャデバイス」のプロパティを開き、「デバイス」で「FaceRig Virtual Camera」を選択できているか。また、「解像度/FPSタイプ」が「デバイスの既定値」になっているか。
- クロマキーの設定で「類似性」のスライダーを右にしすぎていないか。
- ソースの順序が適切か。
Windowsの確認項目
- デバイスマネージャーを開き、「イメージング デバイス」に「FaceRig Virtual Camera」が問題なく表示されているか。
- デバイスマネージャーで「FaceRig Virtual Camera」が有効になっているか。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。