マイクをPCで使うとき、忘れがちなのがWindows側の設定です。
これを行わないと、トラブルが起きることがあるかもしれません。
- マイクがまったく音を拾わない、または拾いすぎる
- マイク音が小さすぎる
- マイクが使えない、機能しない
今回は、Windows 10でマイクを使うときに最低限知っておきたい知識について見ていきましょう。いざというとき重要です。
Bluetoothヘッドセットは解説対象ではありません。
目次
Windows 11については別ページで
Windows 11の場合、Windows 10の場合とはサウンド設定の方法が少し異なります。詳細は下記ページにまとめました。
マイクを接続する
マイクをPCにつなげないと、そもそもマイクの設定ができません。そこで、まず前提としてマイクを用意します。
マイクをPCに接続する方法は、購入したマイクの種類によって異なります。大きく2種類です。
一見、単純そうに見えるのですが、接続方法が不適切だと声が入らないことがあります。マイクのつなぎ方については、下記ページにまとめました。
もしオーディオインターフェイスを導入している場合は、PCではなくそちらにマイクを接続してください。PCに直接接続するわけではありません。
サウンドの設定画面を開こう
設定画面の開き方は2種類ある
マイクをPCにつなげたら、いよいよ各種設定を行っていきましょう。そのためには、Windowsのサウンドの設定画面を開く必要があります。
開き方は2種類あります。
「サウンドの設定を開く」から
画面右下のスピーカーアイコンを右クリックし、「サウンドの設定を開く」をクリックします。
▲右クリック
設定画面が開きました。
「サウンド コントロール パネル」から
もうひとつのやり方は、上記設定画面を出したあと「サウンド コントロール パネル」をクリックする方法です。
設定画面が開いたら、「録音」タブを開きます。
どちらで設定すればよいのか
どちらの設定画面を開いて設定したほうがよいか、迷うかもしれません。
- サウンドの設定を開く
- サウンドコントロールパネル(おすすめ)
基本的には、2番めの方法がおすすめです。
1番めの方法では、いろいろな箇所に設定が散らばっていて、あまり使いやすくありません。また、2番めのほうが詳しい設定ができます。
ただ、今後は1番めの方法が主流になっていくはずです。いちおう両方覚えておきましょう。
既定のデバイスは、ふだん使うマイクのこと
「入力デバイスを選択してください」では、使用したいマイクを選べるようになっています。
▲どのような項目が表示されるかは、環境によって異なります。
ここで選んだマイクを既定のデバイスといい、選んだマイクは各アプリで使えるようになります。
ただ、もし意味がわからなくても心配ありません。ほとんどの場合、既定のデバイスの設定は重要ではないからです。
なぜかというと、使用するマイクをアプリ側で設定するのが一般的だからです。アプリ側の設定が優先されるので、既定のデバイスはどれでもかまいません。
▲ライブ用配信ソフトのOBS Studio(以下OBS)の設定画面。既定のデバイスと関係なく、ここで選んだマイクを使える状態になります。
なお、「出力デバイスを選択してください」の設定は逆に重要です。設定をまちがえるとPCの音が出ない(鳴らない、再生されない)からです。
▲PCの音が出ない、聞こえないというときは、出力デバイスの設定を見直しましょう。
有効・無効を切り替えよう
マイクがWindows側で無効になっていると、そのマイクを使うことができません。
- 「入力デバイスを選択してください」(上述)にマイクが表示されない
- 各アプリでマイクを選択できない、マイクが表示されない
そこで、使用したいマイクを有効にしておきましょう。
- 「録音」タブを開く。
- 半透明のマイクの絵がある場合は、その項目上で右クリックし、「有効」を選択。
もし半透明のマイクの絵すらない、使用したいマイクが表示されていないという場合は、ウィンドウ上の適当な場所で右クリックし、「無効なデバイスの表示」をクリックしてください。すると、マイクの絵が表示されます。
マイクへのアクセスを許可しよう
マイクを有効にしたあとは、各アプリがマイクへアクセスできるようにWindows側で許可しておきましょう。これをやらないと、自分の声を入れてもマイクが反応しません。
▲アプリがマイクへアクセスできないないため、マイク音を入れることができません。レベルメーターが無反応です。
設定方法は以下のとおりです。
- 「スタート」ボタン上で右クリックし、「設定」を選択する。
- 「プライバシー」を選択する。
- 左メニューから「マイク」を選択する。
- 「アプリがマイクにアクセスできるようにする」をONにする。
ミュートを解除する
Windows側でマイク音量がミュートになっていると、マイク音が入りません。念のため確認しましょう。
- 「録音」タブを開く。
- 使用するマイクをダブルクリックする。
- 「レベル」タブを開く。
- マイク音量がミュートになっている場合は、ミュートを解除する。
アプリ側で「も」マイクの設定をしよう
マイクの音をライブ配信・録音するためには、一般的にWindows側の設定だけでは意味がありません。アプリのほうでも設定が必要です。
アプリというのは、たとえば以下のようなものです。
- ライブ配信用のソフト
- 録画用のソフト
- 音声チャット用のソフト(例 : Discord)
こういったアプリには、マイク関連の設定があります。しっかりと設定を行うようにしてください。
マイク音が小さいときは
大きい声で話しているのに、マイク音が小さすぎるというケースはよくあります。マイクでいちばん多いトラブルといってよいかもしれません。
複数の対処法がありますが、まずは以下のようにしてマイク音量を上げましょう。
- 「録音」タブを開く。
- 使用しているマイクをダブルクリックする。
- 「レベル」タブを開く。
- 「マイク」のスライダーを右に移動する。
もしマイクブーストがあるPCの場合は、ONにします。ただ、ノイズも増えるので注意してください。
また、アプリ側でマイク音量を調整できる場合もあります。たとえば、ライブ配信でよく使われるOBS Studioがそうです。
さらに、オーディオインターフェイスを使用しているのであれば、そちら側の設定でもマイク音量を大きくできます。
マイク音が出ない、まったく拾わないときは
「マイクのテスト」の部分で、レベルメーターが動いているか確認します。
レベルメーターが動いていないなら、以下の原因が考えられます。
- マイクがPCにつながっていない
- マイクがPCに認識されていない
- 既定のデバイスの設定がまちがっている(上述)
- マイクが無効になっている(上述)
- マイクへのアクセス許可が無効になっている(上述)
- マイク音がミュートになっている(上述)
- マイクの物理スイッチがOFFになっている、ミュートがONになっている
- マイク音が極端に小さい
- オーディオインターフェイスのつまみが最小になっている
- オーディオインターフェイス + コンデンサーマイクで、ファンタム電源がONになっていない
他方、レベルメーターが動いているのにマイク音が出ないのであれば、アプリ側の設定を見直してください。アプリ側の設定が不適切です。
OBSについては、下記ページに対処法をまとめました。
自分の声が聞こえるときは
複数の原因が考えられます。
まずはサウンドの設定画面を開き、「このデバイスを聴く」をOFFにしましょう。
- 「録音」タブを開く。
- 使用しているマイクをダブルクリックする。
- 「聴く」タブを開く。
- 「このデバイスを聴く」のチェックを外す。
これで直らない場合は、アプリ、またはオーディオインターフェイスのモニタリング設定が原因になっている可能性があります。
たとえば、ライブ用配信ソフトのOBSの場合、「マイク」の「音声モニタリング」を有効にした状態だと自分の声が聞こえます。
▲「モニターオフ」にしてください。この画面は「編集」→「オーディオの詳細プロパティ」で開きます。
また、オーディオインターフェイスを使用しているのであれば、モニタリング機能が有効になっているのかもしれません。
▲YAMAHAのミキサー、AG03の場合、「MONITOR MUTE」スイッチをONにすることで自分の声をヘッドホンから出さないようにできます。
マイクテストのやり方
Windows 10のボイスレコーダーというアプリを使うことで、マイクを録音できます。
詳細は、下記ページをご覧ください。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。
コメント
貴重な情報ありがとうございます。
ご掲載になる方法でゲームを録音しました。