PowerDirectorのAIテキスト読み上げ(音声読み上げ)機能を使うと、入力した文字を音声合成で読み上げることができます。
自分の声を入れないメリットは5つあります。
- マイクなどの機材を購入する必要がない
- 自分の声質・話し方に自信がなくても安心
- へたに自分が話すよりも聞きとりやすい
- 身バレを防止できる
- 複数人のキャラを登場させられる
ゲームの実況動画や、ナレーションに読み上げ音声を使ってみましょう。
最新版「PowerDirector 2024」を使用しています。
モバイル版ではなくPC版の解説となっています。
インターネット環境がないと使えない機能です。
目次
この機能を使えるエディション
AIテキスト読み上げ機能は、サブスクリプションプランでのみ利用できます。
- PowerDirector 365
- Director Suite 365
これ以外のエディションでは利用できないので注意してください。
また、AIクレジットと呼ばれる仮想トークンが必要です(後述)。
無料クレジットが付与されるので必ずしもクレジットの購入は必要ありませんが、念のため最初に書いておきます。
字幕・タイトルを作ろう
テキストを入力
まずは音声で読み上げるための文字を入力しましょう。字幕またはタイトルを作ります。どちらの方法でもかまいません。
- 字幕(手動または自動)
- タイトル
字幕
字幕は、手動または自動で作成できます。
手動で字幕を作成する場合は、「+」をクリックして文字を入力します。
また、自動で字幕を作成する場合は、AI自動字幕起こし機能を使います。動画内の音声から自動で字幕を作成しましょう。
タイトル
一般的には、「タイトル」から文字を入力してテキストを表示している人が多いかもしれません。こちらのほうが見栄えのよいテキストになります。
いつもどおり文字を入力します。
読み上げたいテキストを選択しよう
つぎに、読み上げ音声を生成したい字幕マーカー、またはテキストクリップを複数選択しましょう。
▲テキストクリップを複数選択したところ
文字を選択する方法はいくつかあります。
まず、ShiftキーまたはCtrlキーを押しながら字幕マーカーやテキストクリップをクリックしていく方法です。
▲最初の字幕マーカーをクリックし、「Shift」キーを押しながら最後の字幕マーカーをクリックしました。これで中間にある字幕マーカーもすべて選択できます。
あるいは、テキストクリップのある範囲をドラッグする方法でもかまいません。ただ、この方法は字幕マーカーを選択したいときは使えません。
▲トラック上のテキストクリップをドラッグで選択しました。
読み上げ音声を設定しよう
文字を選択できたら、右クリックして「AIテキスト読み上げ」をクリックしてください。
または、文字をクリックして選択した場合は「テキスト読み上げ」が表示されるので、これをクリックする方法もあります。
「テキスト読み上げ」ウィンドウが開いたら、つぎは声を選びましょう。顔写真をクリックするとサンプル音声を聞けます。
声はウィンドウ下部の「速度」「ピッチ」を変更することで変化します。
クレジットが必要
無料で入手できる
音声読み上げ機能を使場合、クレジットが必要という点に注意してください。
クレジットとは、ここではCyberLink社が提供しているアプリ・サービス内で使用できる仮想トークン(アプリ内通貨)のことです。
クレジットは必ずしも購入する必要はありません。なぜなら、ボーナスクレジットとして無料で入手できる方法があるからです。ボーナスクレジットをうまく使いましょう。
- 3クレジット/日
- 100クレジット/月(PowerDirector 365)
- 200クレジット/月(Director Suite 365)
▲右上のアカウントアイコン→「無料クレジットを獲得」で毎日3クレジット入手できます。
クレジットの詳細については、公式サイトを参照してください。
200文字で1クレジット
では、どのくらいのクレジットが必要なのかというと、音声読み上げ機能については200文字で1クレジット必要です。
そして、ここが重要ですが、もし文字数が200文字未満の場合は200文字とみなされます。
したがって、読み上げ音声をまとめて生成するほうがクレジットの節約になり、お得です。
たとえば、「おはようございます」「アイス食べたい」という2個の読み上げ音声(計16文字)を生成する場合を考えてみましょう。
これを2回に分けて読み上げ音声を生成した場合、2クレジットかかります。なぜなら、200文字未満でも200文字とみなされて1クレジットかかるからです。したがって、1クレジット×2回=2クレジットとなります。
- おはようございます : 1クレジット
- アイス食べたい : 1クレジット
- 計 : 2クレジット
しかし、2個の読み上げ音声を1回でまとめて生成した場合はどうでしょうか。200文字未満なら1クレジットですむので、計16文字の今回のケースだと1クレジットです。
- おはようございます + アイス食べたい : 1クレジット
- 計 : 1クレジット
つまり、同じ計16文字であっても、2回に分けて生成すると2クレジット必要ですが、1回でまとめて生成すれば1クレジットですみます。
そこで、読み上げたい文字は可能なかぎり複数選択し(やり方は上述)、読み上げ音声をまとめて生成しましょう。
生成しよう
生成前に「見積もり」と「合計文字数」をしっかりと確認します。繰り返しますが、200文字未満なら1クレジットです。
問題なければ「生成」ボタンをクリックします。読み上げ音声は生成前に確認できません。ある意味、一発勝負です。
しばらく待ちましょう。生成する文字数が多いほど処理に時間がかかります。
生成された音声が、タイムラインおよび「メディア」ライブラリーに自動的に追加されたことを確認してください。
▲タイムライン上では、生成された音声は紫色の帯で表示されます。
もし文字が不要な場合は、削除してもかまいません。これで完成です。
まとめ・感想
音声読み上げ機能を使う手順は2ステップです。
- 文字を入力する。
- 読み上げ音声を生成する。
PowerDirectorだけで完結でき、手軽にできるので難しい手順はありません。
ただ、そのいっぽうで
- 利用できるユーザーが限られる(サブスクかつクレジット)
- 生成前に読み上げ音声を確認できない
- 抑揚を調整できず、感情パラメーターもないため、全体的に無機質な印象になりがち
というデメリットがあると感じました。
3番めについては、PowerDirectorの音声読み上げ機能は解説動画向きなのかもしれません。あるいは、ピンポイントで冷静なツッコミを入れる役どころも考えられます。
サブスクリプションユーザーはぜひ試しに使ってみてください。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。
コメント
見た限りサーバーサイドで音声を生成している、という認識で合っておりますでしょうか。
オフライン環境でも使用できるかが心配です。
いま出先で試せないんですが、おそらくネット環境が必要のはずです。
後日、試して記事のほうに情報を記載します。
ありがとうございました。