PowerDirectorを使えば、見栄えのよいテロップを簡単に入れることができます。
テロップは、画面に重ねて表示する文字のことです。文字で状況を説明したり、登場人物のセリフを文字で強調してみましょう。
最初に動画を読み込んで、タイムラインに配置しておいてください。
PowerDirector 365(バージョン21相当)のユーザーを対象にした解説です。
目次
文字の入れ方は、大きく2種類
PowerDirectorの場合、文字の入れ方は2種類あります。
タイトル
「タイトル ルーム」を開いて文字を入れる方法です。
名称からすると、動画の冒頭に大きな文字を表示するときに使う機能をイメージするかもしれません。しかし、細かく設定でき、汎用性が高い機能です。
- 自由度が高い
- 凝った編集ができる
- 一般的にはこちらを使うことが多い
字幕
もし字幕を一気に作成したいということであれば、「字幕ルーム」の出番です。
この機能は、動画を再生しながら字幕を入れる箇所を指定し、あとでまとめて文字を入力していく方法です。
- スピーディに編集できる
- 連続して字幕を入れられる
- 多くの字幕を一気に入れたい場合に便利
文字を入れよう
- 「タイトル ルーム」を開き、「マイ タイトル」をビデオトラックにドラッグ&ドロップします。
- 動画よりも下のトラックに「マイ タイトル」をドラッグ&ドロップしましょう。動画より上のトラックにドラッグ&ドロップすると、テロップが動画に隠れてしまって見えません。
- 「マイ タイトル」をダブルクリックします。
- 「詳細」タブを開きます。左隣の「エクスプレス」タブでもよいのですが、「詳細」タブのほうが多くの機能を使えます。
- 「マイ タイトル」の部分に文字を入力しましょう。「マイ タイトル」の文字は、Deleteキーで削除できます。
- 画面上の文字の位置を変更したい場合は、辺の部分にカーソルを合わせて、アイコンが変化したあとドラッグします。
- また、文字を画面中央(横)に配置したい場合は、「オブジェクトの整列」から「水平方向中央」を選んでください。
- フォントの種類・色・サイズを設定します。
- 「OK」をクリックします。
- 文字を表示するタイミングは、タイトルクリップ自体を左右にドラッグすれば変更できます。
- 文字の表示時間(長さ)を変えたい場合は、タイトルクリップの端をドラッグしてください。タイムライン上部にある時計のアイコンからも変更できます。
文字を装飾しよう
ここまでの説明で、文字の入れ方はわかったはずです。しかし、見た目がシンプルすぎます。文字を装飾してみましょう。
設定方法
タイトルクリップをダブルクリックします。
すると、「タイトル デザイナー」ウィンドウが開くので、ここで設定します。いくつか設定項目を見ていきましょう。
シャドウ
影付き文字のことです。画面と文字が同化して見づらいときに効果的です。
- 「シャドウ」にチェックを入れる。
- 三角のアイコンをクリックして、細かい設定をする。
- 縁取りを二重にしたい場合は、「+」アイコンをクリックして設定する。
境界線
文字を縁取りする設定です。
- 「境界線」にチェックを入れる。
- 三角のアイコンをクリックして、細かい設定をする。
テキスト背景(座布団)
ニュース番組などでよく見かける、文字の背景のことです。背景を入れることで文字が見やすくなるかもしれません。
- 「テキスト背景」にチェックを入れる。
- 三角のアイコンをクリックして、細かい設定をする。
グラデーション
文字の色をグラデーションにする設定です。
- 「フォント」にチェックが入っていることを確認する。
- 三角のアイコンをクリックし、「塗りつぶしの種類」を「2 色グラデーション」にする。
- 「開始」と「終了」の色を設定する。
プリセット保存
設定が終わったら、今回の設定を保存しておきましょう。
- 「プリセット文字」横の三角のアイコンをクリックする。
- 「現在選択している文字をプリセットとして保存する」をクリック
- 「OK」をクリックする。
こうしておけば、次回からは「文字種」→「マイ プリセット」で同じ設定を使いまわすことができます。
文字にエフェクトをかけよう
文字にエフェクトをかけてみましょう。簡単なアニメーションを付けることができます。
たとえば、以下のようなことができます。
- 横から文字がスライドして表示
- 画面の下から上へ文字がスクロール
- 文字がだんだんと表示(フェード)
まずは、タイトルクリップをダブルクリックし、「詳細」タブを開きます(A)。「基本」タブでは設定できません。そして、「アニメーション」タブを開きます(B)。
「開始アニメーション」や「終了アニメーション」で任意のエフェクトを選択します。三角のアイコンから設定できます。
たとえば、映画のようなエンドロールを作成したいなら、両方とも「スクロール (上へ)」にします。タイトルルームの「クレジット/スクロール」にもサンプルがあるので、参考にしてください。
フェードについては以下のとおりです。
- 「開始アニメーション」を開く。
- 「すべてのエフェクト」で「ワイプ」を選択する。
- 「フェード」をクリックする。
- 「終了アニメーション」でも同様の設定を行う。
- 「OK」をクリックする。
ただ、フェードは「トランジション ルーム」でかけたほうが便利です。

文字を動かそう
文字が大きく移動するアニメーションを付けることもできます。
タイトルクリップをダブルクリックし、「詳細」タブ→「モーション」タブの順に開いてください。
「パス」の三角のアイコンをクリックし、任意のモーションを選択します(A)。画面上の点・線はドラッグして位置を変更できます(B)。
モーションを保存しておきたい場合は、下記画像のアイコンから保存しましょう。
自分で自由に文字を動かすこともできます。キーフレームという機能を使うので、最初は難しいかもしれません。

名前を付けて保存しよう
「タイトル デザイナー」ウィンドウで行った設定は、保存しておけば次回以降も使いまわせます。
- 「名前を付けて保存」をクリックする。
- 適当な名前を入力する。
- 「OK」をクリックする。
この方法で保存した設定は、タイトルルームの「カスタム」に分類されています。ビデオトラックにドラッグ&ドロップして使ってください。
まとめ
今回は、タイトルルームの「マイ タイトル」を使って文字を入れる方法を解説しました。
しかし、PowerDirectorには豊富なサンプルも用意されています。オリジナルに拘らず、こういったサンプルを使うのもよいかもしれません。とくに、「テキストのみ」や「スポーティー」はおすすめです。
なお、字幕ルームについては、用途によっては便利な場合もあります。ゲーム実況ではあまり使わないと思いますが、タイトルルームとうまく使い分けるのもよいでしょう。


コメント
初めてPowerDirectorを使う超初心者にも分かり易い解説ありがとうございます。
長文の字幕文字を、右側画面外から話速度に合わせて表示させ左側画面外に消していくシンプルな字幕表示方法が分かりませんのでご教示ください。
固定文字の表示や各種エフェクトなら色んなサイトに掲載されていますが、長文の横移動表示はどこのサイトからも見つけれませんでした。
宜しくお願いします。