PCゲームを録画したり、PCゲームの実況動画を作るためには、キャプチャーソフトが必要です。
その代表とも言えるのがBandicamです。
Bandicamは、ゲーム実況の世界では定番と言っても過言ではありません。数多くのキャプチャーソフトがあるなかで、ずっと使われています。
目次
どんなことができる?
録画なら何でも
録画機能がとても充実しています。
- PCゲーム(例 : Steam)を録画できる
- デスクトップ画面を録画できる
- デスクトップ画面の指定した範囲を切り取って録画できる
PCゲームはもちろん、ブラウザーゲームなども完璧に録画できます。PCの画面に映っているものであれば、基本的にBandicamで録画できると思ってください。
▲「画面録画モード」(左)と、「ゲーム録画モード」(右)
デスクトップ画面を録画するさい、範囲を指定することもできます。画面内によけいなものがあっても心配ありません。枠内にあるものだけを録画できます。
ゲーム実況にも最適
ゲーム実況向けの機能として、以下のようなことができます。
- 動画にマイク音声を入れられる
- マイク音声を別撮りできる(マルチトラックオーディオ)
- 動画にDiscordの通話音声を入れられる
- 劣化なし、高画質設定で録画できる
- グラフィックボードの機能を使い、低負荷で録画できる(例 : NVENC)
- 特定のウィンドウ画面だけ録画できる(よけいな映り込みなし)
- マイクのノイズを除去できる
端的に言って、Bandicamを使えばゲーム実況で困ることはありません。高画質・低負荷で録画できます。
お役立ち機能
ゲーム実況ではあまり使わないかもしれませんが、便利な機能もあります。
- タイマー、自動終了
- クロマキー合成(背景を透明に)
- マウスクリック効果、マウスカーソル強調
- お絵描き機能
- スクリーンショット撮影機能
- 録音モード(音だけで画面録画なし)
無料版と製品版
一見、完璧に思えるBandicamですが、無料版と製品版の2種類ある点に注意してください。
録画時間の制限 | 動画への公式ロゴ挿入 | |
無料版 | 10分間 | あり |
製品版 | なし | なし |
無料版をそのまま使っても、あとでお金を請求されることはありません。ずっと無料です。
ただし、無料版は10分間で録画が終了し、動画にロゴが入ります。
もしこの時点でBandicamを使うべきかどうか悩んだら、以下の記事を参考にしてください。OBS StudioやShadowPlayと比較した場合の強みも簡潔にまとめました。
Bandicamの価格は下表のとおりです。2022年10月6日に新しいライセンス体系になり、料金が改定されました。
価格 | 備考 | |
個人年間ライセンス | 3,960円 | 個人かつ非営利目的用 |
個人永続ライセンス(買い切り型) | 6,380円 | 同上 |
ビジネス年間ライセンス | 7,590円 | YouTuber、インフルエンサーなど |
無料でダウンロードしよう
それでは、実際にBandicamを使ってみましょう。無料でダウンロードできます。
- Bandicam公式サイトにアクセスする。
- 「ダウンロード」をクリックする。
- ダウンロードしたEXEファイルを起動する。
- 画面を順に進めていく。
- インストールが完了する。
実際に使ってみよう
全体的な使い方
ポイントは、2種類の録画モードを適宜使い分けることです。
- ゲーム録画モード
- 画面録画モード
とはいえ、難しい点はありません。3分あれば録画を開始できます。
ゲーム録画モード
ゲーム録画モードは、PCゲームを録画したいときに使います。煩わしい設定は必要ありません。
画面録画モード
画面の任意の範囲だけを録画したいという場合は、画面録画モードを使います。そうすれば、よけいな部分が動画に映り込むことはありません。
マイク音の録音
ゲーム実況で自分の声を録音することもできます。ゲーム音・マイク音を分けて録音することもできますが、設定方法に注意しましょう。
まとめ
最後に、メリット・デメリットをまとめておきます。
メリット
- ゲーム実況では定番中の定番
- 初心者でもすぐに使える、洗練された操作性
- 便利な機能を豊富に搭載しているため、中・上級者になっても手放せない
- 画面キャプチャー機能は、指定範囲を録画でき、使いどころを選ばない。秀逸
- 高画質・低負荷な設定が可能
- アップデートが継続的に行われている。対応が早い
- 公式サイトのヘルプが充実している
デメリット
- 無料版では録画時間が10分。制限が厳しい
- 無料版ではロゴが入る
無料版の制限がネックですが、Bandicamの使いやすさは折り紙付きです。難しいマニュアルを読む必要はありません。初心者でもすぐに使いこなせます。
いったん無料版を使ってみて、気に入ったらそのまま無料で使い続けるのもよいでしょう。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。