N Airで、PCの音・マイクの音を流すための設定について見ていきましょう。
まず、PCの音について明確にしておきます。以下のような音声のことです。
- BGM、音楽
- ゲーム音
- DiscordやSkypeの通話相手の声
- YouTubeなどで再生している動画の音
- 棒読みちゃんの音
また、マイクの音というのは、PCに接続しているマイクの音のことです。つまり、自分の声です。
設定自体は難しくありません。サッと設定しましょう。
目次
基本はOBS Studioと同じ
N Airの音声設定は、OBS Studio(以下OBS)とおおよそ同じです。なぜなら、N AirはOBS系の配信ソフトだからです。
設定名や設定画面の開き方など、少し違う部分もありますが、おおよそ設定方法はOBSと共通していると考えて差し支えありません。
したがって、詳しいことを知りたい場合や、わからないことがある場合、OBSの記事が参考になるはずです。
今回は、基本的な部分に絞って音声設定について見ていくことにしましょう。
PCの音を流すための設定
- 「設定」をクリックします。
- 「音声」タブの「デスクトップ音声デバイス 1」が「既定」になっていることを確認します。これはWindowsの「既定のデバイス」をさしています。
- 適当にBGMを再生してみましょう。YouTubeの動画でかまいません。すると、「ミキサー」の「デスクトップ音声」のレベルメーターが動きます。
- 「デスクトップ音声」のスライダーは少し左に移動しておくのがお薦めです。マイク音がBGMにかき消されないようにするためです。
- 「ミキサー」での音量調整は、配信者自身には影響はありません。しかし、視聴者に届く音量は変化します。もし視聴者に「BGMが大きいから下げて」と言われた場合は、ここで調整するとよいでしょう。
マイクの音を流すための設定
- あらかじめマイクをPCに接続しておきます。
- マイクの設定については、「音声」タブの「マイク 1」で行います。使用するマイクを選択してください。
- 「完了」をクリックして設定画面を閉じます。
- マイクに向かって声を入れると、「ミキサー」の「マイク」のレベルメーターが動きます。
- マイク音量をミュートにしたい場合は、「マイク」の部分にあるスピーカーアイコンをクリックしましょう。「設定」→「ショートカットキー」→「マイク」でショートカットキーを設定することもできます。
- マイク音が入らない場合は、「OBS Studioでマイク音が入らないときの対処法。チェック項目がこれだけあります」をご覧ください。
「高度な音声設定」でできること
「ミキサー」の右横にある歯車アイコンをクリックすると、「高度な音声設定」という設定画面が開きます。
難しい項目もあると思いますが、重要度はそこまで高くありません。したがって、よくわからない場合は設定不要です。
説明 | |
音量 | 音量を指定できる(最大100) |
モノラルにダウンミックス | マイク音を両耳から聞こえるようにできる |
音声遅延 | キャプチャーボード使用時、マイク音を遅らせることができる |
音声出力 | 音をモニタリングしたいときに使う |
トラック | 使用する音声トラックを選択できる |
「音声出力」は、たとえばマイク音声を自分でも聞いて確認したいときに使いましょう。たとえば、「マイク」の部分で「プレビュー音声あり」にすると、自分の声が聞こえます。
「トラック」については、基本的に初期設定のまま、すべてにチェックを入れておいてください。へたにいじると音声が配信されなくなります。
便利なフィルター機能を使おう
フィルターとは
「マイクのノイズを減らしたい」「マイクの音を大きくしたい」というときは、フィルター機能を使います。
「ミキサー」の部分にある歯車アイコンをクリックしてください。複数の歯車アイコンがありますが、「デスクトップ音声」や「マイク」の横にあるほうです。
つぎに「フィルター」をクリックします。
マイクのノイズを低減できる
そして「+」をクリックし、「フィルターの種類」で任意のものを選びましょう。
どのフィルターも便利ですが、とくに「ノイズ抑制」は有用です。強くかけると逆効果なので、初期設定のままでかまいません。
説明 | 解説記事 | |
ゲイン | 音を大きくできる | こちら |
ノイズ抑制 | ノイズを軽減できる | こちら |
ノイズゲート | 指定した音量以下の音を消し、ノイズを軽減 | こちら |
コンプレッサー | 音量をそろえて音を大きくする | こちら |
VST 2.x プラグイン | VSTプラグインを使う(例 : Sanford Reverb) | こちら |
追加したフィルターを削除したい場合は、ゴミ箱のアイコンをクリックしてください。
もしNVIDIAのGPUを搭載したPCであれば、NVIDIA BroadcastやRTX Voiceといったソフトを使ってノイズ除去する方法もあります。
キャプチャーボードの音が出ないときは
キャプチャーボードを使っているとき、自分にゲーム音が聞こえないことがあるかもしれません。
具体的には、「映像キャプチャデバイス」から設定を行った場合です。
以下のように設定すればゲーム音は聞こえます。
- 「映像キャプチャデバイス」のプロパティを開く(ソース名をダブルクリック)。
- 設定画面を下にスクロールし、「音声出力モード」を「デスクトップ音声出力 (WaveOut)」にする。
- 「OK」をクリックする。
詳しい設定については、以下のページをご覧ください。
ゲーム音が入っていない、聞こえないという場合の対処法については、下記ページにまとめました。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。