17LIVEでOBS Studio(以下OBS)を使って生放送をする場合、どのように設定すればよいのでしょうか。
このページでは、
- OBSの設定方法
- 17LIVEでの配信方法
の2点について見ていきましょう。
なお、OBSで配信するにあたり事前申請などは必要ありません。
目次
OBSをインストールしよう
まずはOBSを導入します。
- 公式サイトにアクセスし、「Windows」をクリックする。
- ダウンロードしたファイルをダブルクリックして実行する。
- 「自動構成ウィザード」は、いったん「キャンセル」を選択する。
- 画面を順に進めていく。設定変更は不要。
- OBSのインストールが完了する。

【重要】OBSプラグインをインストールしよう
入れたほうが便利
つぎに、2025年7月にリリースされたプラグインをインストールしましょう。
これがなくてもOBS配信は可能ですが、あったほうが便利です。
なぜなら、
- OBS上で配信タイトルなどの設定が可能
- OBS上でコメントを閲覧できる
- ストリームキーなどの設定が不要に
というメリットがあるからです。
用語の意味が難しくてよくわからない部分もあったかもしれません。しかし、同プラグインを入れたほうが配信しやすくなるという点は覚えておいてください。
以下、OBSプラグインをインストールすることを前提とした解説です。
ダウンロード方法
OBSプラグインのインストール方法は以下のとおりです。
- OBSを閉じておく。
- 17LIVEにログインする(ログインしないとプラグインをDLできない)。
- 右上の「配信」をクリックする。
- 「Windows」をクリックする。
- 「17liveOBSPlugin-windows-vX.X.X.zip」をダウンロードする。
- ダウンロードしたZIPファイルを解凍する。
- フォルダー内にあるファイルを実行する。
OBSを起動して、上部のメニューバーに「17LIVE」と表示されていればインストール完了です。
画質などの設定をしよう
ビットレート
ビットレートは画質の設定です。映像ビットレートともいいます。数字が大きいほうが高画質と考えてください。
- 「設定」→「出力」の順にクリックする。
- 「出力モード」を「詳細」にする。
- その下の「配信」タブを開く。
- 「映像エンコーダ」を「NVIDIA NVENC H.264」にする(選べるなら)。
- 「レート制御」が「固定ビットレート」(CBR)になっていることを確認する。
- 「ビットレート」に「2500」と入力する。
ビットレートは17LIVEの仕様上、2,500kbps推奨です。あまり大きな数字にすると、不自然にカクつく配信になります。
参考PCからの配信
キーフレーム間隔
キーフレーム間隔は画質・安定性・遅延に影響する設定ですが、ここは難しく考える必要はありません。2秒で決め打ちです。
- 「設定」→「出力」の順にクリックする。
- 「出力モード」を「詳細」にする。
- その下の「配信」タブを開く。
- 「キーフレーム間隔 (0= 自動)」を「2 s」にする。
解像度(画面サイズ)
解像度も画質に関係する設定です。
- 「設定」→「映像」の順にクリックする。
- 「出力 (スケーリング) 解像度」に「1280x720」と入力する。
- 「FPS 共通値」を「30」にする。
ポイントとして、17LIVEはフルHD(1920x1080)や4K(3840x2160)に対応していません。
対応可否 | |
1280x720 | ◯ |
1920x1080 | × |
3840x2160 | × |
また、1280x720と入力すれば横画面、720x1280と入力すれば縦画面での配信になります。ただし、プラグイン上での設定も必要です(後述)。
- 横画面で配信したい → 1280x720
- 縦画面で配信したい → 720x1280
さらに、「x」はアルファベットです。「×」(かける)ではありません。この部分を誤って入力すると縦画面の設定ができません。
ゲーム画面・マイク音の設定をしよう
視聴者に見せる画面を設定しましょう。たとえば、ゲーム配信ならゲーム画面、雑談配信ならWebカメラの映像・静止画像などです。
もしよくわからない場合は、いったん「ソース」の「+」から「画像」をクリックして適当な画像を選んでおきましょう。
具体的な設定方法については、下記ページをご覧ください。適切に設定すればOBSに画面が映ります。


また、マイク音(自分の声)を流すための設定は以下のとおりです。
- PCにマイクを接続する。
- 「設定」→「音声」の順にクリックする。
- 使用するマイクを「マイク音声」で選択する。
- 「OK」をクリックする。
▲ここに表示されるマイクの名称は、PC環境によって異なります。
マイク設定の詳細については、下記ページをご覧ください。ノイズ抑制機能や、マイク音量の上げ方などもまとめました。



OBSプラグインで設定しよう
配信まであと一歩です。ログインしたうえで配信タイトルなどを設定していきましょう。
ログイン必須
メニューバーの「17LIVE」から「ログイン」をクリックします。
IDとパスワードを入力して「ログイン」をクリックします。
▲なお、筆者はGoogleアカウントで17LIVEにログインしていたため、パスワードを入力しようがなく、困っていたのですが、17LIVEに問い合わせたところパスワードを発行してもらえました。
再度、メニューバーの「17LIVE」から「17LIVE配信ツール」→「配信」をクリックしてください。
このウィンドウは、OBSのメインウィンドウにドラッグ&ドロップすることでドッキングできます。見た目がすっきりします。
配信タイトル
「タイトル」には配信タイトルを入力します。OBS上で入力できるので、17LIVEにアクセスする必要はありません。
横画面・縦画面
さきほどOBSの解像度設定で1280x720と入力したなら、「横配信」を選びます。
他方、720x1280と入力したなら「縦配信」を選びましょう。
アーカイブ
通常は、「ライブ配信をアーカイブ」と「アーカイブの自動公開」にチェックを入れます。もちろん、任意の設定でかまいません。
ライブ配信を開始・終了しよう
開始する
ここまで設定できたら配信本番です。「配信準備完了」をクリックしてください。
すると、「OBSで配信を開始しますか?」と聞かれるので「はい」をクリックします。これだけで配信が開始します。
自分の配信を確認する
実際にきちんと配信できているか、自分の配信を見てみましょう。
- 17LIVEにアクセスする。
- 右上のアカウントにカーソルを重ねる。
- 「マイチャンネル」をクリックする。
- 画面中央上部の大きなアイコンをクリックする。
このとき、17LIVE放送画面にあるスピーカーをミュートにしておきましょう。ハウリング(エコー)を防止するためです。
遅延(タイムラグ)は約5秒ほどありますが、不具合ではありません。
コメントについてはOBS上で確認できます。やり方は、メニューバーの「17LIVE」から「17LIVE配信ツール」→「コメント」です。
▲OBS上にコメントを表示できます。表示といっても、配信画面にコメントが映り込むわけではありません。また、エールは表示されません。
終了する
配信を終了するには、「配信終了」をクリックします。
少し紛らわしいのですが、OBSの「配信終了」や、ブラウザー(例 : Chrome)側の「終了」ボタンだと配信を終了できません。
まとめ
17LIVE配信で重要なのは、
- OBSプラグインをインストールする
- 推奨ビットレートは2,500kbps
- 出力解像度は1280x720または720x1280にする
の3つです。
また、もし他サイトでも配信することがある場合は、OBSのプロファイル機能を使いましょう。配信サイトごとに設定を保存・切り替えできて便利です。

2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。