AVerMediaのキャプチャーボードを使用中、「キャプチャーデバイスが見つかりません」と表示された場合、どのように対処すればよいのでしょうか。
このエラーは、キャプチャーボードが正常に認識されていないことを意味しています。当然、ゲーム画面は映りません。
そこで、なんとかして解決する必要があります。対処法を見ていきましょう。
目次
正しく接続する
基本的なことですが、各機器を正しく接続できているか確認します。
USB接続の製品(例 : GC550 PLUSなど)の場合は、下記画像のように接続します。HDMIとUSBをまちがえないようにしてください。
ありがちなミスとしては、キャプチャーボードとPCをHDMIでつなげてしまうケースがあります。
また、UBS 3.0の製品をUSB 2.0に接続しないようにしてください。GC550 PLUSやGC573は、USB 3.0端子に接続する必要があります。
さらに、USB 3.0の製品をUSB 2.0に接続した場合でも、あまりにもゆっくりと挿すとUSB 2.0と認識される場合があるので注意しましょう。
デバイスマネージャーを確認する
Windowsのデバイスマネージャーを開き、キャプチャーボードがきちんとPCに認識されているか確認します。
- 画面下のスタートボタン(窓のアイコン)上で右クリックする。
- 「デバイス マネージャー」をクリックする。
- 「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」を見る。
- 製品名が表示されていることを確認する。
もし「ほかのデバイス」に黄色の「!」が表示されている場合、キャプチャーボードは接続できています。しかし、ドライバーがインストールされていない状態です。
キャプチャーボード名がまったく表示されていない場合は、そもそも製品がPCに接続できていません。
ドライバーをインストールする(1)
デバイスマネージャーで黄色の「!」が表示されていて、かつ下記製品のいずれかを使用している場合、自分でドライバーをインストールする必要があります。
- GC550
- GC550 PLUS
- GC573
これを行わずにRECentral(付属ソフト)を起動しても、キャプチャーボードは使える状態になりません。
AVerMedia公式サイトの製品ページにアクセスし、ドライバーをダウンロード後、インストールしましょう。詳細は、下記ページをご覧ください。
すでにドライバーをインストールしているのに、デバイスマネージャーで「!」が表示されている場合は、ドライバーを再インストールします。
それでも解決しない場合は、このまま記事を読み進めてください。
ドライバーをインストールする(2)
下記製品の場合は、ドライバーが自動でインストールされます(UVC・UAC対応)。
- AVT-C878
- AVT-C878 PLUS
- C988
- GC311
- GC551G2
- GC553
しかし、デバイスマネージャーで「!」が表示されているのであれば、いったんドライバーを削除しましょう。
やり方は以下のとおりです。
- デバイスマネージャーを開く(上述)。
- 「サウンド、ビデオ、およびゲーム コントローラー」を見る。
- 製品名で右クリックし、「デバイスのアンインストール」をクリックする。
- PCを再起動するか聞かれたら、「いいえ」をクリックする。
- 「操作」→「ハードウェア変更のスキャン」の順にクリックする。
- ドライバーがインストールされる。
RECetnralをアップデートする
RECentralをアップデートしましょう。筆者はこれだけで直ったこともあります。
- RECentral左上の歯車アイコンをクリックする。
- 「更新のチェック」をクリックする。
ただ、上記方法だと必ずしも最新状態にアップデートされるとは限りません。
「最新バージョンです。利用可能なアップデートはありません。」と表示されつつ、実際はそうでないこともあります。
確実なのは、AVermediaの公式サイトにアクセスして手動で最新のRECentralをダウンロードすることです。
USB端子を確認する
キャプチャーボードがUSB接続の場合、以下の点を確認しましょう。重要です。
- 別のUSBポートに接続する(すべて試す)
- いったんUSBケーブルを抜き、接続する
- 不要なUSB機器を外す
- USBハブを外す
- USBケーブルを変更する
注意したいのですが、下記2製品はUSB 2.0に接続しても使用できません。必ずUSB 3.0(3.1 Gen 1)に接続してください。
- GC550
- GC550 PLUS
また、どれか1個のUSBポートでキャプチャーボードが認識されない場合であっても、別のUSBポートも試します。
PCI Expressスロットを確認する
キャプチャーボードがPCI Express接続の場合も同様に接続しなおします。
- 不要なPCI Express接続の製品を外す
- PCI Expressスロットからキャプチャーボードを外し、奥まで接続する
- 別のPCI Expressスロットに接続する
PCを再起動する
もしスリープから復帰後、冒頭のエラーが表示されたのであればPCを再起動しましょう。
#Windows10 の 「シャットダウン」 と 「再起動」 は終了時にパソコンへ保存されるデータが異なるため、その後起動する時の動作に違いが出ます。トラブルが起きた場合はシャットダウン→ 電源 ON ではなく、「再起動」 をお試しください。 #MSHelpsJP pic.twitter.com/glW68PExhx
— マイクロソフトサポート (@MSHelpsJP) August 16, 2018
念のため、シャットダウンではなく再起動のほうを試します。そうすることで、後述する高速スタートアップを回避でき、改善につながる場合があります。
省電力機能を無効にする
もしPCを再起動することで直った場合は、以下のように省電力機能を無効にしておくことで動作が改善されます。
今回は、USBの場合を例にします。
USBの設定
まずは、省電力機能の設定画面を開きます。
- 画面下の「スタート」ボタン上で右クリックする。
- 「電源オプション」をクリックする。
- 右側にある「電源の追加設定」をクリックする。
- 「プラン設定の変更」をクリックする。
- 「詳細な電源設定の変更」をクリックする。
つぎに、「USB 設定」→「USB のセレクティブ サスペンドの設定」の順にクリックし、「無効」にします。
電源の管理
- デバイスマネージャーを開く(上述)。
- 「ユニバーサル シリアル バス コントローラー」にある「HOST Controller」をダブルクリックする。
- 「電源の管理」タブを開き、「電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」のチェックを外す。
- 「USB ルート ハブ」でも同じ設定を行う。
▲このPCの場合は、「Intel USB 3.0 eXtensible HOST Controller」というものが搭載されています。
高速スタートアップを無効にする
かりにシャットダウンしたPCを起動後に冒頭のエラーが出た場合は、Windowsの高速スタートアップを無効にしましょう。同機能は初期設定で有効になっています。
設定方法については、下記ページをご覧ください。
PCモードに切り替える
下記2製品の場合は、本体前面にあるスイッチをPCモードに切替えます。
- AVT-C878
- AVT-C878 PLUS
単体録画モードは、PCなしでゲームを録画するための機能です。PCでゲームを録画・ライブ配信したい場合は、必ずPCモードに切り替えなくてはいけません。
それでもダメな場合は
最後に、少し手間はかかるかもしれませんが、効果がありそうな方法をまとめておきます。
- USB接続の場合、USB 3.0ドライバーを更新する
- PCI Express接続の場合、UEFI(BIOS)を起動し、PCI Expressの設定をGen 1にする
- 別PCがあるなら、そちらに接続して問題の切り分けを行う
まとめ
AVerMediaの製品だとGC550 PLUSを使用しているユーザーが多いかもしれません。
そこで重要になってくるのは、忘れずにドライバーをインストールするという点です。
- ドライバーをインストールする。
- RECentralをインストールする。
- RECentralを起動する。
もしRECentralのほうでエラーが出なくなったら、つぎはゲーム画面を映してみましょう。詳細は、下記ページをご覧ください。
ゲーム画面が映らない、ゲーム音が出ないという場合の対処法については、下記ページにまとめました。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。