ShadowPlay(GeForce Experience)で、ゲーム音・マイク音を分けて録画するにはどうしたらよいのでしょうか。いわゆる別撮りのやり方です。
これができれば、録画後の動画編集で
- くしゃみシーンをミュートにする
- 自分の声を大きくする、小さくする
- 自分の声にリバーブをかける(響かせる)
- マイクに入っているノイズを消す
などができます。
ただ、「マイク音が入らない」というトラブルが多いので注意してください。
目次
マイクを接続しよう
マイクをPCに適切に接続しましょう。USB接続であれば簡単ですが、ピンプラグで接続するタイプだと少し難度が高くなります。
マイクの接続方法については、下記ページをご覧ください。
マイク音の設定をしよう
- Altキー + Zキーを押します。
- マイクのアイコンから「設定」をクリックします。
- 使用するマイクを「マイク」で選択します。設定が不適切だと自分の声が入りません。
- ここがいちばん重要です。「両方のトラックを分離する」を選択しましょう。「1つのトラックを作成する」は選びません。詳細は後述します。
- 「保存」をクリックします。
- 録画を開始し、マイクに向かって声を入れます。
マイク音が入らない?誤解の可能性も
じつは入っているかも
録画停止後、動画を確認してみてください。ひょっとしたら、マイク音が聞こえないかもしれません。
しかし、じつはマイク音が動画に入っている可能性があります。
というのも、今回のマイク音の入れ方はマイク音(またはゲーム音)のどちらかしか再生できないことがあるのです。
- ゲーム音は聞こえるが、マイク音は聞こえない
- マイク音は聞こえるが、ゲーム音が聞こえない
なぜこうなる?
これはソフトウェア側の仕様によるものです。
たとえば、無料のVLCメディアプレイヤー(以下VLC)で今回の動画を再生したとしましょう。
マイク音は聞こえません。動画にきちんとマイク音が入っていたとしても聞こえません。聞こえるのはゲーム音のみです。
VLCの設定を変更し、マイク音を聞こえるようにしたとしましょう。しかし、今度はゲーム音が聞こえません。
▲画面上で右クリックし、「オーディオ」→「オーディオトラック」から「Microphone」を選択しました。この設定だとマイク音は聞こえますが、ゲーム音は聞こえません。
つまり、今回のように「両方のトラックを分離する」で録画した動画については、ゲーム音・マイク音のどちらかしか再生できない、複数の音声を同時再生できないのです。
これがマイク音が入っていないと誤解する人がいる理由です。
どうすればいい?
多くの人は、動画を編集してからYouTubeなどにアップロードしたいと考えていることでしょう。そうであるなら下記ページをご覧ください。対処法をまとめておきました。
もし誤解ではなく、ほんとうにマイク音が動画に入っていない場合は、下記ページをご覧ください。おもにWindows側の設定を見直す必要があります。
「両方のトラックを分離する」とは?
部屋を2つ作る設定のこと
まずトラックの意味ですが、家の部屋をイメージしてください。部屋(トラック)は、家(動画)のなかでそれぞれ独立しています。
「両方のトラックを分離する」は、音を入れるトラックを2個、動画内に作る設定です。そして、片方の部屋(トラック1)にはゲーム音、もう片方の部屋(トラック2)にはマイク音が入ります。
各トラックは分かれて独立しており、録画時にゲーム音・マイク音はミックスされません。これをマルチトラック(マルチトラックオーディオ)といいます。
部屋を1個にする設定もある
では、「1つのトラックを作成する」だとどうなるのでしょうか。
この場合、音声トラックは1個だけ作られます。そして、1個のトラックのなかにゲーム音・マイク音がミックスされて入ります。
ひとつのトラックをあとから分離することはできません。分離したいのであれば、録画の段階で設定しておく必要があります。
マイク音の保存先はどこ?
ひょっとしたら、動画ファイルが1個できて、音声ファイルがもう1個できる、というイメージの人がいるかもしれません。
しかし、実際は動画が1個できるだけです。
このなかに2つの音声(オーディオトラック)が格納されています。すなわち、ゲーム音・マイク音が分離された状態で入っているわけです。
外見上は通常の動画と同じなので、不思議な感じがするかもしれません。
まとめ
ShadaowPlayでは、「両方のトラックを分離する」を選択することでゲーム音・マイク音を分けることができます。
やり方自体は簡単ですが、その後の動画の取り扱いに注意しましょう。マイク音が入っていても、入っていないと誤解することがあります。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。