GOM Camは、GOM & Companyがリリースしているキャプチャーソフトです。
いろいろな機能がGOM Camに搭載されています。ゲーム実況で使う最低限の機能は、おおよそあると思ってください。
- 画面の任意の範囲を指定して録画
- 低負荷録画
- 予約録画、自動終了
- クロマキー合成
- オーディオ抽出
- GIFアニメーション
- マウスクリック効果、マウスカーソル強調
- スクショ撮影、連続スクショ撮影、スクロールキャプチャー
- 簡易編集
目次
無料版と有料版
GOM Camには、3種類のバージョンがあります。下表をご覧ください。
価格 | 録画時間の制限 | 動画への公式ロゴ挿入 | 広告 | |
無料版 | 無料 | 20分間 | あり | あり |
Basic版 | 2,700円 | なし | なし | なし |
Pro版 | 3,700円 | なし | なし | なし |
無料版は、録画できる時間が20分です。ほかのキャプチャーソフトよりも制限時間が緩いほうなので、場合によっては無料版でもよいかもしれません。
有料版にはBasic版とPro版の2種類がありますが、ゲーム実況用に購入するならBasic版でじゅぶんでしょう。
Basic版とPro版で違う部分は以下のとおりです(参考)。
- 動画編集できる回数
- GIFアニメーション画像の長さ
- オーディオ抽出できる回数
- 予約録画できる回数
ダウンロードする
まずは、GOM Camを無料ダウンロードしましょう。
- GOM Cam公式サイトにアクセスする。
- 「ダウンロード」をクリックする(通常は64bit版)。
- ダウンロードしたEXEファイルを起動する。
- 画面を順に進めていく。
- インストールが完了する。
もし、64bit版と32bit版のどちらをダウンロードすればよいかわからない場合は、公式サイトに確認方法が掲載されています。
ゲーム画面録画
では、さっそくゲームを録画してみましょう。覚えておきたいのが「ゲーム画面録画」機能です。
ゲーム画面をクリックする
まず、左メニューの「ゲーム」をクリックします。
すると、録画ウィンドウが表示されます。いろいろなアイコンが並んでいますが、いまは置いておき、録画したいゲーム画面をクリックしてください。
フルスクリーンのゲームの場合は、Altキーを押しながらTabキーを何回か押すことで画面を切り替えられます。
ゲーム画面クリック後、ゲーム名が録画ウィンドウに表示されたら成功です。録画対象としてGOM Camに認識されたということです。
なお、筆者が試したかぎりでは、ほかのキャプチャーソフト、たとえばBandicamやOBS Studioではゲームキャプチャーできるのに、GOM Camではできないというパターンが何回かありました(『SOULCALIBUR VI』など)。
録画する
あとは、F12キーを押せば録画開始です。録画停止もF12キーです。
録画の一時停止は、Shiftキー + F12キーでできます。ショートカットキーを変更したい場合は、GOM Cam上部の歯車アイコンにある「短縮キー」から設定してください。
録画を停止したら、動画を確認してみましょう。
- 録画ウィンドウを閉じる。
- 自動でホーム画面が開く。
- 動画のサムネイルをダブルクリックする。
動画を保存してあるフォルダを開きたい場合は、以下のようにします。
- 画面左上の「GOM Cam」をクリックする。
- 「保存フォルダを開く」を選択する。
マイクの音を入れる方法
ゲーム実況用に声を録音することもできます。
- マイクをPCに接続しておく。
- 画面上部の歯車アイコンをクリックする。
- 「デバイス」タブを開く。
- 使用するマイクを「マイク」で選択する。
- 録画を開始する。
いわゆる別撮りする機能は、GOM Camにはありません。
画質を変更する方法
画質をさらに上げたい場合は、ビットレートの設定を変えます。ただし、ファイルサイズは大きくなります。
- 画面上部の歯車アイコンをクリックする。
- 「デバイス」タブを開く。
- 「ビットレート」の「ゲーム」のスライダーを右に移動する。
- 録画を開始する。
一般画面録画
デスクトップ画面を録画できる
「一般画面録画」機能を使うと、デスクトップ画面を録画できます。上述したゲーム画面録画機能で認識できなかったゲームの場合も、この一般画面録画を使ってください。
左メニューの「画面」をクリックすると、画面に青色の十字が表示されます。
録画したい範囲をマウスでドラッグするか、または録画したい画面のウィンドウをクリックしましょう。青色の枠内にあるものが録画されます。
録画はF12キーでもよいですし、録画ボタンをクリックしてもかまいません。
声の録音については、ゲーム画面録画機能の場合と同じです(上述)。
ドロー機能
ゲーム実況ではあまり使いませんが、一般画面録画機能ではドロー機能を使うことができます。いわゆるお絵かき機能です。
枠内でスタンプ、図形、テキストなどを追加できるので、必要であれば使ってください。
画質
以下のようにして画質を変更できます。
- 画面上部の歯車アイコンをクリックする。
- 「デバイス」タブを開く。
- 「ビットレート」の「一般」のスライダーを右に移動する。
- 録画を開始する。
動画編集機能
録画してできた動画は、ハサミのアイコンから編集できます。
動画編集には2種類あります。
- 簡単編集 - トリミングのみ可能
- 詳細編集 - トリミング、BGM追加、早送りなどが可能
▲必要な部分(区間)だけ残す編集をトリミングといいます。ようはカット編集です。
どちらの編集も、あくまでも簡易的な編集ができるだけという点に留意しましょう。本格的な編集はできません。
▲詳細編集
また、そもそも無料版とBasic版は、動画編集できる回数が制限されています(参考)。したがって、ほかの動画編集ソフトを使うほうがお薦めです。
まとめ
ゲーム実況用として、3種類のボタン操作を押さえましょう。そうすれば、GOM Camをすぐに使いこなせるようになります。
- 左メニューの「ゲーム」
- 左メニューの「画面」
- 画面上部の「環境設定」
今回は解説しませんでしたが、録画ウィンドウの各種アイコンからはGOM Camの多彩な機能を使えます。自動終了もここから設定できます。
GOM Camの大きなメリットのひとつは、サービス精神の旺盛さと言えるかもしれません。
- 無料版でも20分間、録画できる
- 無料クーポンで30日間、有料のBasic版を使える
- 有料版は2,700円からとリーズナブル
ぜひ無料クーポンを適用して使ってみてください。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。