OBS Studio(以下OBS)の設定を試行錯誤していると、どうしても設定がグチャグチャになってしまうことがあります。
このようなときは、OBSの設定を初期化しましょう。つまり、OBSをインストールした直後の初期設定に戻すわけです。
また、併せてOBSの設定を保存(バックアップ)する方法も見ていきます。
目次
設定を保存しよう
バックアップ用に
いきなり設定を初期化してもよいのですが、念のためOBSの設定を保存しておきましょう。そうすれば、あとで初期化を後悔したとしてもすぐに戻せます。
また、別PCにOBSの設定を引き継ぎたい場合や、今後のトラブルに備えたい場合も設定を保存しておいてください。
OBSをアップデートするさいも設定を保存しておいたほうが無難です。
データをコピーする
まず、設定が保存されているフォルダー(設定フォルダー)を開きます。
- OBSを起動する。
- 「ファイル」→「設定フォルダを表示」の順にクリックする。
開いたフォルダー内に以下のデータがあります。
- global.ini
- basic
この2つをコピーしましょう。
コピーしたらUSBメモリーやクラウドストレージ(例 : Dropbox、One Drive)などにペーストしておきます。もう安心です。OBSの設定を保存できました。
OBS31.0以降の場合はもう1個
OBS 31.0以降の場合は、さらに「user.ini」も同様にコピペしてください。
「user.ini」は、さきほどと同じく「ファイル」→「設定フォルダーを表示」を開いたところにあります。
初期化しよう
データを削除する
いよいよ初期化します。まず、OBSを終了します。
つぎに、設定フォルダーを再度開きます。
C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\obs-studio
OBSの「ファイル」→「設定フォルダーを表示」で開いてもかまいませんが、フォルダーを開いたあとはOBSを閉じてください。
そして、そこにあるデータをすべて削除します。これでOBSの設定が初期化されます。
データの中身
念のため説明しておくと、重要なのは「basic」です。以下のデータが含まれています。
プロファイルは知らない人も多いかもしれません。これは、サイトごとに配信設定を保存しておける機能です。たとえば、YouTube用の設定とTwitch用の設定を瞬時に切り替えられます。
シーンコレクションは、わかりやすいところでいうと画面レイアウトの設定が保存されています。ほかにもノイズ抑制など音声フィルターの設定も保存されています。
設定を再度行う
データを削除したらOBSを起動しましょう。自動構成ウィザードが表示されます。「キャンセル」をクリックします。
最初の状態に戻ったので、再度設定していきます。OBSの設定方法については、下記ページをご覧ください。
備考
別のアンインストール方法
通常は上に書いた方法でOBSを初期化できます。しかし、以下のような方法もあります。
- Windowsの「スタート」ボタンをクリックする。
- 歯車アイコンをクリックする。
- 「アプリ」をクリックする。
- 「インストールされエチルアプリ」をクリックする。
- 「OBS Studio」の「…」→「アンインストール」の順にクリックする。
- 「Settings, Scenes, etc,」にチェックを入れる。
- 「Uninstall」をクリックする。
「Settings, Scenes, etc,」には、プロファイルとシーン・ソースが含まれています。
▲この画像は古いです。2024年10月現在は「Settings, Scenes, etc,」です。
初期化する直前に戻す方法
ひょっとしたら、初期化を後悔している人もいるかもしれません。
心配ありません。保存しておいたOBSの設定を使えばよいのです。設定フォルダーを開いてください。OBSは閉じておきます。
C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\obs-studio
ここに、さきほど別の場所に保存しておいた「basic」「global.ini」「user.ini」をペーストします。そして、「ファイルを置き換える」をクリックして完了です。
あとは必要に応じて、プロファイルやシーンコレクションを切り替えましょう。
別PCに設定を移行する方法
別PCにOBSの設定を移したい場合も、上で述べた「初期化する直前に戻す方法」と同じ方法です。
- 新PCにOBSをインストールし、設定フォルダーを開く。
- 旧PCの「basic」「global.ini」「user.ini」を、新PCの設定フォルダーにペーストする。
画像データそのものについては、別途PCにコピーする必要があります。そうしないとエラーが出ます。
まとめ
OBSの設定を初期化する方法は3ステップです。
- 設定フォルダーを開く。
- OBSを閉じる。
- 設定フォルダー内のデータを削除する。
設定をバックアップしたり、別PCに設定を引き継ぎたいときは、「basic」が重要です。
ふだんからこれをコピーして別の場所に保存しておけば、突然のトラブルにも対処しやすくなるでしょう。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。