Twitchのウォッチパーティ機能を使えば、配信者のチャンネル内で映画・ドラマ・アニメを視聴者と同時視聴できます。
たとえば、以下のような用途が考えられでしょう。
- 気になっていた映画をみんなで観る
- ホラー映画でリアクション芸を披露
- 思い入れのある映画を流して、みんなに宣伝、解説
- 休憩として30分アニメを挟む
- 海外ドラマを「イッキ見」
どの作品を選ぶべきか、迷ってしまうかもしれません。膨大にあるAmazonプライムの動画から配信者が選択できます。
ウォッチパーティは、2024年4月2日(火)に終了しました。類似の機能の提供の予定はありません。
目次
どういう機能か
みんなで同時視聴
同じ作品が同じタイミングで再生されます。そのため、視聴者が途中から参加した場合は、作品の途中から再生されます。
つまり、みんなで同じ時間軸を共有してリアルタイムで視聴できるのがウォッチパーティです。
違法配信ではない
ウォッチパーティは、配信者が動画をアップロードして視聴者に見せる機能ではありません。
あくまでも配信者が指定した作品が、視聴者の各デバイスで同期しながら再生されるしくみです。
したがって、違法性はなく著作権侵害ではありません。オフィシャルな機能です。
視聴者側で配信者の声を音量調整できる
視聴者のなかには、「静かに観たい」「配信者の声がうるさそう」という人もいることでしょう。配信者としても気になる点です。
しかし、心配いりません。ウォッチパーティでは初期設定で配信者の声の音量を調整できるようになっています。
スマホにも対応ずみ
以前は対応していなかったのですが、現在はスマホでの視聴に対応しました。
筆者が確認したところではiPhoneで視聴できました。Android端末でも視聴できるようです。
【重要】2024年4月に終了
ウォッチパーティは、2024年4月2日(火)に終了予定です。
代わりとなる機能は発表されていません。
なお、AmazonのPrime Videoにもウォッチパーティという、まったく同じ名前の機能がありましたが、こちらも2024年3月31日(日)に終了予定です。
2024年4月2日(火)以降、ウォッチパーティの終了にともない以下の解説は無意味になるので、注意してください。
配信者側で必要なもの
Twitchのアカウント
通常のTwitchアカウントでかまいません。
Amazonプライムのアカウント(視聴者も)
ここが重要です。配信者はAmazonプライム(アマプラ)の会員である必要があります。
また、視聴者も同会員でなくてはいけません。同会員でない視聴者については、配信者の声などは聞こえるものの、作品は再生されません。
対処法ですが、Amazonプライムには30日間の無料体験期間があります。これを利用しましょう。
- Amazonプライム無料体験のページにアクセスする。
- オレンジ色の「30日間の無料体験を試す」をクリックする。
- 画面を順に進めていく。
ただし、無料期間終了後は自動で有料会員になるので注意してください(無料期間中にキャンセル可能)。
配信ソフト
配信ソフトが必要です。ウォッチパーティを始めるためには、最初にTwitchで配信を開始する必要があるからです(後述)。
ふだん使っている配信ソフトでかまいません。
- OBS Studio(以下OBS)
- XSplit
- Streamlabs Desktop(旧称Streamlabs OBS)
- Twitch Studio
マイク
配信に声を入れたいならマイクが必要です。声を入れるつもりがないなら必要ありません。これもいつもどおりです。
やり方を2ステップで
ウォッチパーティの手順は、以下のようにイメージしておきましょう。
- 通常どおり配信を開始する。
- ウォッチパーティを開始する。
1と2は必ずこの順番で行います。
そうでないとエラーが出て始められません。つまり、いつもどおり配信を始め、その途中でウォッチパーティを開始します。
Twitchで配信した経験があるなら、とくに難しい点はありません。
配信マネージャーで設定しよう
さっそくウォッチパーティを始めてみましょう。設定に5分ほどかかります。
まず、こちらをクリックしてください。Twitchの配信マネージャーが開きます。
つぎに、「ウォッチパーティを開始」の「追加」をクリックします。そして、右上の×ボタンでこの設定画面を閉じます。
すると、右側に「ウォッチパーティを開始」が表示されました。
このパネルは、クリックすることでタイトルの検索画面が開き、ウォッチパーティを始めるためのトリガーとなります。つまり、ウォッチパーティのたびにクリックします。
ただ、順番があるので、まだクリックしないでください。まちがえてクリックした場合は、「キャンセル」をクリックしましょう。
配信ソフトの設定をしよう
【重要】デスクトップ音声はミュートに
1点だけ、配信ソフトの設定で注意したい部分があります。デスクトップ音声はミュートにしてください。
▲OBS(上)とXSplit(下)。デスクトップ音声をミュートにした状態です。
なぜなら、そうしないと視聴者側は動画の音声が二重に聞こえるからです。
配信者がデスクトップ音声をミュートにしていない場合、視聴者は2つの同じ音声を時間差で聞くことになります。
- 視聴者が再生している動画の音
- 配信者が再生している動画の音
そこで、この2番めの音、すなわちデスクトップ音声を配信者側でミュートにする必要があるわけです。
映しておく画面について
極論をいえば、配信ソフトの画面はなにも映さなくても問題ありません。
ひょっとしたら、「あれ?Prime Videoの画面をキャプチャーしなくていいの?」と思う人もいるかもしれませんが、それは禁止されています。
公式サイト内のヘルプには、以下のような記述があります。
配信アプリでプライムビデオの動画や音声をキャプチャーした場合、TwitchのコミュニティガイドラインとDMCA規定に従ってチャンネルが閉鎖される可能性があります。
もし真っ暗画面を避けたいのであれば、以下のようなものを映しておくとよいでしょう。
マイク音声について
マイク設定はいつもどおりです。
上述したとおり、視聴者側でマイク音声をミュートにできます。したがって、「声なしのほうがいいのかな?」などと気にする必要はありません。
視聴したい作品を検索しよう
配信を開始する
ここまでできたら、Twitchで配信を開始しましょう。配信ソフトの「配信開始」ボタンをクリックしてください。
具体的な設定方法については、下記ページにまとめてあります。
タイトルを検索する
いつもどおり配信を開始し、そろそろみんなで作品を観ようというタイミングになったら、さきほどの配信マネージャーを開いてタイトルを検索します。
- Twitchにアクセスする。
- 右上のアカウントのアイコンから、「クリエイターダッシュボード」をクリックする。
- 左側の「配信マネージャー」をクリックする。
- 右側の「ウォッチパーティを開始」をクリックする。
すると、Prime Video上のタイトルを検索できます。視聴したい作品を選択しましょう。レンタル・購入した作品は選択できません。
ウォッチパーティを初めて利用する場合、下記画像のような画面が表示されます。Amazonプライムのアカウントでサインインしてください。そうすればタイトルの検索画面になります。
ウォッチパーティを開始する
視聴したい作品を選択し、「タイトルを選択」をクリックします。
このとき配信を開始していない状態だとエラーが表示されます。あらかじめ配信ソフトで配信を開始しておいてください(上述)。
▲「ウォッチパーティを開始する前にライブ配信を開始しておく必要があります。」と表示されました。配信を開始したのにエラーが消えない場合は、いったん「F5」キーを押してページを更新しましょう。
最後に、「ウォッチパーティを開始」をクリックします。すべての作業が完了しました。
【重要】作品を視聴しよう
いよいよ視聴開始です。「ウォッチパーティを新しいタブで開く」をクリックしてください。
すると、いつもの見慣れたチャンネル画面が開き、カウントダウン後に動画が再生されます。このカウントダウンは視聴者側でも同じように行われます。
画面の見方ですが、配信ソフトで流している映像は右上にワイプ表示されます。また、タグの「ウォッチパーティ」が自動的に追加されます。
途中でウォッチパーティを終了したい場合は、画面下の「ウォッチパーティを終了」をクリックしましょう。配信は継続したまま、ウォッチパーティだけが終わります。
注意点まとめ
注意点をまとめておきます。
- 配信者・視聴者ともにAmazonプライム会員になる必要あり
- 配信ソフトのデスクトップ音声はミュートにする
- あらかじめ配信を開始しておく
- シークバーは操作できない
- 配信者が強制的に一律で一時停止させることはできない(各個人では一時停止できる)
- アーカイブでは、ウォッチパーティの動画は流れない
- レンタル・購入した作品は選択できない(課金しても観られない)
配信者なら、だれもが「映画やドラマをみんなで観たい」と思ったことがあるはずです。ウォッチパーティは、その夢を叶えてくれます。
もしAmazonプライム会員でないなら、ぜひ30日間の無料期間を使ってウォッチパーティを利用してみてください。
- Amazonプライム無料体験のページにアクセスする。
- オレンジ色の「30日間の無料体験を試す」をクリックする。
- 画面を順に進めていく。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。