HSV321を使っている場合、ゲーム画面をOBS Studio(以下OBS)に映するにはどのように設定すればよいのでしょうか。
また、ゲーム音を出すにはどのように設定すればよいのでしょうか。
このページでは、HSV321を使用している人向けにOBSの設定方法について見ていきます。
Windows用の解説です。
目次
OBSをダウンロードしよう
まずはOBSを導入しましょう。
- 公式サイトにアクセスし、「Windows」をクリックする。
- ダウンロードしたファイルをダブルクリックして実行する。
- 「自動構成ウィザード」は、いったん「キャンセル」を選択する。
- 画面を順に進めていく。設定変更は不要。
- OBSのインストールが完了する。
HDCPの設定は必要なし
一般的なキャプチャーボードの場合、PS5/PS4/PS3などのゲーム機の画面をPCに映すにはHDCPについて対処しなくてはいけません。
たとえば、PS5/PS4の画面をOBSに映すには、ゲーム機の設定画面を開いて事前にHDCPを無効化する必要があります。
しかし、HSV321の場合、このような設定は不要です。
もしPS5/PS4側でHDCPが有効な状態であったとしても、OBSにゲーム画面が映ります。
HSV321に各機器を接続しよう
HSV321に各機器を接続しましょう。
- ゲーム機とHSV321の「IN」を接続する。
- HSV321とPCをUSB接続する。
接続方法がわからない場合は、下記ページをご覧ください。
上記(2)のときドライバーが自動的にインストールされます。
映像キャプチャデバイスを追加しよう
- 「ソース」のところにある「+」をクリックします。
- 「映像キャプチャデバイス」を選択します。
- 適当な名前をつけて「OK」をクリックします。名前はそのままでもかまいません。
- 「デバイス」で「MiraBox Video Capture」を選択します。すると、ゲーム画面がOBSに映ります。映らなかった場合の対処法は後述します。
- 設定画面を下にスクロールし、「音声出力モード」が「音声のみをキャプチャ」になっていることを確認します。
- 「OK」をクリックします。
- 画面をフルスクリーンにする方法については、こちらをご覧ください。
- 60fps表示にする方法については、こちらをご覧ください。
ゲーム音の出し方に注意しよう
HSV321の場合、OBS使用時にゲーム音が出ないという悩みを持つ人がいるかもしれません。2段階に分けて設定していきます。
カスタム音声デバイスを使用する
まず、さきほど追加した「映像キャプチャデバイス」をダブルクリックします。
設定画面を下にスクロールしていくと「カスタム音声デバイスを使用する」があります。ここにチェックを入れましょう。
すると、「音声デバイス」の設定が新たに出現し、「デジタル オーディオ インターフェイス (MiraBox Audio Capture)」と表示されました。
1段階めの設定はこれで完了です。
かりに現在の設定でライブ配信した場合、視聴者にはゲーム音が聞こえます。また、録画した場合は動画にゲーム音が入ります。
しかし、自分にはゲーム音が聞こえません。つまり、PCからはゲーム音が出ていないため、ゲームをプレイしても無音です。不具合ではなく、あくまでも正常な状態です。
音声モニタリングの設定
そこで、つぎは2段階めの設定です。OBSに映っているゲーム画面を見ながらプレイしたい場合は、以下の設定を行いましょう。
まず、「音声ミキサー」の歯車アイコンをクリックします。
すると、「オーディオの詳細プロパティ」が開きます。
「映像キャプチャデバイス」の「音声モニタリング」で「モニターのみ(出力はミュート)」を選択します。
以上の設定でゲーム音が自分にも聞こえるようになりました。
もしゲーム音が出ない場合の対処法については後述します。
音ズレ注意
OBSの設定をまちがえると盛大に音ズレするので注意してください。
具体的には、「音声出力モード」(上述)を以下のどちらかにするパターンがあります。
- デスクトップ音声出力 (WaveOut)
- デスクトップ音声出力 (DirectSound)
この点、取扱説明書18ページ、およびAmazonの商品ページには「デスクトップ音声出力 (WaveOut)」にするように書かれてあります。
しかし、そのとおりにすると音ズレします。
そこで、「音声出力モード」は「音声のみキャプチャ」にし、必要に応じて音声モニタリングの設定を変更するようにしてください(上述)。
こんなときは
画面が映らない
まずは基本的な部分を確認しましょう。
- HDMI接続は問題ないか
- USB接続は問題ないか
- Windowsの設定でカメラへのアクセスは許可しているか
- 「映像キャプチャデバイス」の設定は適切か
- 「映像キャプチャデバイス」をいったん削除し、再度設定したか
- OBSを再起動したか
詳しい対処法については、下記ページをご覧ください。
ゲーム音が出ない
ゲーム音が聞こえない、自分には聞こえるが配信・録画で流れないという場合は、下記ページをご覧ください。対処法をまとめました。
操作が重い
OBSのゲーム画面を見ながらプレイしたとき、操作が重く感じたならキャプチャーボードの遅延が原因かもしれません。
このような場合は、HSV321のパススルー出力機能を使います。
用意するものは、(1)モニター1台と(2)HDMIケーブル1本です。HSV321の「OUT」とモニターをHDMIケーブルで接続しましょう。
詳細については、下記ページをご覧ください。
まとめ
HSV321の場合、OBSで以下のように設定します。
- 「ソース」から「映像キャプチャデバイス」を追加する。
- 「デバイス」で「MiraBox Video Capture」を選択する。
- 「カスタム音声デバイスを使用する」にチェックを入れる。
- 「音声デバイス」が「デジタル オーディオ インターフェイス (MiraBox Audio Capture)」になっていることを確認する。
- 必要に応じて「オーディオの詳細プロパティ」を開き、「映像キャプチャデバイス」を「モニターのみ(出力はミュート)」にする。
OBSにゲーム画面が映り、かつゲーム音も出るようになったら、いよいよOBSでライブ配信・録画にチャレンジしてみてください。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。