OBS Studio(以下OBS)は、バージョン26.0でスクリーンショット機能が追加されました。
この機能を使えば、YouTubeなどのサムネイルを作ることもできます。あまり高度なことはできませんが、やろうと思えば最低限のことはできるでしょう。
OBSのバージョンが26.0以降であることを前提にしています。
目次
注意点
OBSのスクリーンショット機能では、以下のようなことはできません。
- 自動的に一定間隔を空けて連続撮影すること
- 画質を変更すること
- ファイル形式を変更すること
- 撮影成功時、シャッター音を鳴らすこと
あくまでも、OBSに映っているものを撮影するためのシンプルな機能です。
OBSに画面を映そう
スクリーンショットを撮影するには、まずOBSに画面を映しましょう。これはいつもどおりです。
もし動画(PCに保存してあるもの)から静止画像を切り出したい場合は、「メディアソース」を使うと便利です。
- 「ソース」の「+」をクリックする。
- 「メディアソース」をクリックする。
- 適当な名前を付け、「OK」をクリックする。
- 「ローカルファイル」にチェックが入っていることを確認する。
- 「参照」から動画を選択する。
- 「OK」をクリックする。
▲ソースツールバー(シークバー)を使って、スクリーンショットを撮りたい箇所に移動してください。一時停止もできます。
右クリックからスクショしよう
シーンを撮る
ここまでできたら、特定のシーン上で右クリックし、「スクリーンショット (シーン)」をクリックしましょう。
すると、シーンにあるすべてのソースをスクリーンショット撮影できます。
したがって、たとえば「シーン 2」に「画像」と「画像 2」という2つのソースがある場合、両方を含めて撮影することになります。
ソースを撮る
では、もし特定のソースだけ撮りたいという場合、どうすればよいのでしょうか。
以下のようにします。
- ソースをクリックする(選択する)。
- 右クリックし、「スクリーンショット (ソース)」をクリックする。
この方法であれば、1つのシーンに複数のソースがあったとしても、特定のソースだけを選んで撮影できます。
スクショの保存先を開こう
撮影したスクリーンショット画像を見てみましょう。保存場所を開くには、「ファイル」→「録画を表示」です。
保存フォルダーを変更する方法は、以下のとおりです。
- 「設定」→「出力」の順にクリックする。
- 「出力モード」を「詳細」にする。
- 「録画」タブを開く。
- 「録画ファイルのパス」の「参照」をクリックし、動画を保存する場所を設定する。
- 「OK」をクリックする。
スクリーンショットを撮影するだけなら、「出力モード」は「基本」でも「詳細」でも、どちらでもかまいません。今回は、便宜上「詳細」にして設定しました。
ホットキーを設定しよう
ボタン一発で撮影
ホットキー(ショートカットキー)を設定しておけば、ボタン一発で撮影することもできます。
あくまでも必要な場合のみ、以下のように設定しましょう。
- 「設定」→「ホットキー」の順にクリックする。
- 「出力をスクリーンショット」で任意のキーを押す。
- 「選択したソースをスクリーンショット」で任意のキーを押す。
- 「OK」をクリックする。
似たような設定が2個ありますが、「スクリーンショットの出力」はシーン撮影用、「選択したソースをスクリーンショット」はソース撮影用です。
うまくできないときは
ホットキーがうまく機能しない場合は、OBSの設定を見直しましょう。
- 「設定」→「詳細設定」の順にクリックする。
- 「ホットキーフォーカスの動作」を「ホットキーを無効にしない」にする。
- 「OK」をクリックする。
▲この設定にしておけば、OBSとゲーム、どちらが手前にあったとしてもホットキーで撮影できます。
「ホットキーフォーカスの動作」については、下記ページにも情報を掲載しました。
ほかのソフトウェアとホットキーが重複しないように注意してください。トラブルの原因になることがあります。
サムネイルを作成するテクニック
文字、テロップを入れる
サムネイルといえば、画像に入れる文字を思いうかべる人も多いはずです。
文字を入れる機能はOBSにもあります。
- 「ソース」の「+」をクリックする。
- 「テキスト (GDI+)」をクリックする。
- 適当な名前を付け、「OK」をクリックする。
- 任意の文字を「テキスト」の部分に入力する。
- 必要であれば各種設定を行う。
- 「OK」をクリックする。
詳細については、下記ページをご覧ください。
ロゴ画像を入れる
ゲーム配信だと、ロゴ画像を重ねたサムネイル画像にしたい場合もあるでしょう。
これを作るためには、まずロゴ画像を入手する必要があります。いくつか方法はありますが、代表的なのは公式サイトから画像をダウンロードする方法です。
たとえば、『あつまれ どうぶつの森』の場合、公式サイトのロゴ画像の部分で右クリックし、「名前を付けて画像を保存」です。
あとは、OBSでこの画像をゲーム画面に重ねるだけです。
- 「ソース」の「+」をクリックする。
- 「画像」をクリックする。
- 適当な名前を付け、「OK」をクリックする。
- 「参照」をクリックし、さきほどの画像を選択する。
- 「OK」をクリックする。
明るさ、透明度を変える
暗い画像を明るくしたり、合成した画像を半透明にすることもできます。
- ソース一覧の画像上で右クリックし、「フィルタ」をクリックする。
- 「+」をクリックし、「色補正」をクリックする。
- 任意の設定にする。
もっと詳しいやり方
YouTubeを想定した、もう少し実践的な方法については、下記ページに情報をまとめました。
まとめ
OBSにスクリーンショット機能が搭載される以前は、専用のプラグインを導入する必要がありました。 しかし、26.0で同機能が追加されてからは、プラグインは不要となりました。
いくつか使いづらい部分はあるものの、多くのユーザーにとっては待望の機能といえるのではないでしょうか。
使い方のポイントは2点です。
- シーンを撮りたいのか、ソースを撮りたいのか意識する
- 文字やロゴ画像を入れる場合は、ソースの順序(重なり順)に注意する
OBSを使った配信方法については、下記ページをご覧ください。録画機能もあります。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。