ツイキャスでは、2018年3月から「超高画質配信」が利用できるようになりました。以下のような特徴があります。
- ビットレートの上限は6Mbps
- 1080p/60fps対応
- 配信可能枠に上限がある
配信のやり方について見ていきましょう。通常のツール・ゲームズ配信をやったことがあるなら簡単です。
【最新情報】2024年時点における超高画質配信について
2024年7月現在のツイキャスでは、「超高画質配信」が登場した2018年3月当時をさらに超える高画質配信ができるようになっています。
というのも、超高画質配信は最高でも6Mbpsでしか配信できませんでしたが、現在は60Mbpsでの配信も可能になったからです。
したがって、本記事は情報が古くなっています。
最新情報については、下記ページをご覧ください。設定方法をまとめなおしました。
繰り返しになりますが、以下は古い情報です。当時の記事をそのまま残しておきます。
超高画質配信モードとは
ツール・ゲームズ配信のひとつ
ツール・ゲームズ配信には2種類あります。
- 標準画質配信
- 超高画質配信
標準画質配信だと、画質に不満を感じる人が多いかもしれません。なぜ低画質になるのかというと、ツイキャスの仕様が原因です。
具体的には、ビットレートの上限が1Mbps(公式推奨は800kbps)というツイキャスの仕様上、どうしても高画質な配信が難しいのです。
上限ビットレートが6Mbpsに
この点、超高画質配信では、通常の配信よりもビットレートを6倍以上高く設定できます。したがって、文字どおりの高画質な配信が可能になります。
▲画質については、 ポッポLv1さんのアーカイブ動画を参考にしてください。
具体的には、
- HD/フルHD画質で配信できる
- 粗い(荒い)画質になりづらい
- 文字が潰れず、はっきり見える
というメリットがあります。
超高画質配信で必要なもの
PC
もし1080p/60fpsで配信するなら、相応のPCスペックが必要になります。PUBGなどの重いPCゲームの場合は、設定に注意してください。
OBSなどの配信ソフト
配信ソフトとしては、たとえば以下のようなものがあります。
- OBS Studio(以下OBS)
- XSplit
- Streamlabs Desktop(旧称Streamlabs OBS)
今回はOBSを使用します。まだインストールしていない場合は、下記ページをご覧ください。
キャプチャーボード、マイクなど
必要に応じて、キャプチャーボードやマイクなどの機材も用意します。詳細は、下記ページにまとめておきました。
たとえば、キャプチャーボードはゲーム機の画面をPCに映すために必要です。具体的には、Switchのゲーム配信をやりたいなら用意しましょう。
PCゲームの場合は、キャプチャーボードは不要です。マイクだけ購入してください。
OBSを超高画質配信で使う場合のポイント
超高画質配信では、標準画質配信から変更すべき点が3つあります。
OBSの基本的な設定方法については、下記ページをご覧ください。
以下、標準画質配信とは異なる部分の設定について見ていきましょう。
URLをコピペしなおそう
まず、ツイキャスにアクセスし、「配信する」から「ツール・ゲームズ配信」を選択します。
画面が切り替わったら下にスクロールし、「ツールとの連携設定」ボタンをクリックします。
「画質」という設定部分を見てください。この部分で「超高画質」を選択します。「標準」は選択しません。
あとは、いつもどおりURLをOBSにコピー&ペーストします。
- OBSで「設定」→「配信」を開く。
- ツイキャスに掲載されている「サーバー (RTMP URL)」をコピーする。
- コピーしたURLをOBSの「サーバー」にペーストする。
「超高画質配信」を選択することで、末尾のURLに「&super=1」が追加されます。必ず確認し、URL全体をOBSにコピー&ペーストしてください。
rtmp://rtmp03.twitcasting.tv/live?key=xxxxxxxxxx&games=1&super=1
参考までに、標準画質配信のURLは以下のようになっています。超高画質配信とは異なり、「&super=1」がありません。
rtmp://rtmp03.twitcasting.tv/live?key=xxxxxxxxxx&games=1
「画質」を「超高画質」に変更したら、必ず超高画質配信用のURLをコピー&ペーストしましょう。これをせずにビットレートを6Mbpsにすると、配信が自動的に切断されます。
ビットレートを設定しなおそう
ビットレートの設定を行います。
映像ビットレートと音声ビットレートの合計を、推奨値である5,000kbps以下になるようにしましょう。上限は6,000kbpsです。
- 「設定」→「出力」の順にクリックする。
- 「出力モード」を「詳細」にする。
- その下の「配信」タブを開く。
- 「配信エンコーダ」を「x264」以外にする。
- 「レート制御」が「CBR」になっていることを確認する。
- 「ビットレート」に「4872」と入力する。
- 「配信」タブの右横にある「音声」タブを開き、「音声ビットレート」を「128」にする。
ビットレートについてわからないことがある場合は、下記ページをご覧ください。
解像度・フレームレートを設定しなおそう
最後に、出力解像度、およびフレームレートの設定を行います。
- 「設定」→「映像」の順にクリックする。
- 「出力 (スケーリング) 解像度」を「1280x720」または「1920x1080」にする。
- 「FPS 共通値」を「30」または「60」にする。
- 「OK」をクリックする。
おすすめの設定は、1280x720、30fpsの組み合わせです。画質、PCスペック、インターネット速度をトータルで考えた場合、バランスがとれた設定です。
1920x1080、60fpsに設定してもかまいませんが、PCの動作は重くなります。そのせいで映像がカクカクと動くことがあるかもしれません。
こんなときは
PCの動作が重い
配信画面がカクつく、PCの動作が重いという場合は、以下の記事をご覧ください。設定を変更する必要があります。
画質が悪い
1080p/60fpsで配信している場合は、ビットレートが不足している可能性があります。解像度やフレームレートを下げましょう。たとえば、「出力 (スケーリング) 解像度」を「1280x720」、「FPS 共通値」を「30」にします。
そのほか、画質設定の詳細については以下のページをご覧ください。
PCから配信を確認している場合は、ツイキャスの放送画面で画質が「高画質 (ソース)
」になっていることを確認してください。
スマホからWi-Fi接続でない環境で配信を視聴しているときは、ビットレートが1Mbps以下に落とされます。アーカイブ(録画)の場合は、オリジナルの画質で再生できます。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。