キャプチャーボードを購入したら、最低限5つのことだけはやりましょう。
そうしないと
- ゲーム画面がPCに映らない
- ゲーム音がPCから出ない
ことがあるかもしれません。
5つだけやれば完璧というわけではありませんが、「最低限」やっておく必要があります。どれも簡単です。
関連キャプチャーボードの音が出ない、ゲーム音が入らないとき、確認すべきポイント
目次
ドライバーを入れる
ないと動かない
キャプチャーボードをPCで使えるようにするためには、ドライバー(デバイスドライバー)というソフトをPCにインストールする必要があります。
ドライバーを入れないとキャプチャーボードは使えません。動作しないのです。
入れ方は2種類
では、どうすればドライバーをPCに入れられるのでしょうか。2パターンあります。
- 手動で(自分で)インストールする。
- キャプボをPCにUSB接続する(自動インストール)
このどちらかのパターンしかありません。そして、キャプチャーボードの仕様によってどちらの方法になるのかが決まります。
たとえば、GC550 PLUSは1番めのパターンです。同製品の公式サイトからドライバーをダウンロード・インストールしましょう。
しかし、近年は2番めのパターンが増えてきました。このパターンのキャプチャーボードの場合、以下のような文言で宣伝されることが多いでしょう。
- ドライバー不要(ドライバーレス)
- UVC対応
キャプチャーボードをPCにUSB接続するだけでドライバーが自動インストールされるため、手間が省けるのがメリットです。
キャプチャーソフトを入れる
キャプボとセットで考える
ドライバーを入れたら、つぎはキャプチャーソフトをインストールします。
キャプチャーソフトがないと、ゲーム画面・ゲーム音をPCで確認できません。ゲーム画面を見られない、ゲーム音を聞けないということになります。
つまり、キャプチャーボードを使うときはキャプチャーソフトを起動する必要があります。両者はつねにセットで考えましょう。
入手方法2種類
では、キャプチャーソフトはどうすれば入手できるのでしょうか。2パターンあります。
- キャプボ付属のソフトをダウンロードする
- ライブ配信ソフトをダウンロードする
簡単なのは1番めです。たとえば、GC550 PLUSであればRECentralというキャプチャーソフトをダウンロードしましょう。
▲RECentral
しかし、すべてのキャプチャーボードに付属ソフトがあるわけではありません。また、付属ソフトが使いづらいという人もいるはずです。
そのような場合は、ライブ配信ソフトで代用できます。たとえば、OBS Studio(以下OBS)が定番です。無料で使えて、ライブ配信・録画の両方に対応しています。
▲OBSにSwitchのゲーム画面を映したところ
キャプチャーソフト、およびOBSの詳細については、下記ページも併せてご覧ください。
HDCPをOFFにする
PS5/PS4については、事前にゲーム機側でHDCPをOFFにしておきましょう。そうしないとゲーム画面がPCに映りません。
▲PS5での設定
▲PS4での設定
HDCPとは、著作物(例 : ゲームソフト、BD/DVD)を保護するためのコピー防止技術のことで、PS5/PS4の場合はこれが初期設定で有効になっています。
ふだん私たちはHDCPのことを意識する機会がないため、ついつい初期設定のままにしがちです。しかし、それでは画面が映りません。
そこで、キャプチャボード使うまえにあらかじめPS5/PS4側で設定を変更しておきましょう。設定方法は下記ページをご覧ください。
では、Switchの場合はどうなのかというと、HDCPの設定は存在しません。今回の話は関係なく、HDCPを気にせずともゲーム画面をPCに映せます。
カメラ・マイクへのアクセスを許可する
ここは盲点になりがちな部分です。
Windowsのアプリがカメラ・マイクを使えるように設定しておきましょう。
ここでいうアプリとは、キャプチャーソフトやライブ配信ソフトなど、ゲーム実況で必要なアプリのことをさしています。
「カメラ・マイク」という表現からすると、キャプチャーボードと関係ないように思うかもしれません。
しかし、たとえばキャプチャーソフトがカメラにアクセスができない状態だと、キャプチャーボード使用時にゲーム画面がPCに映らないといったトラブルが起きます。
▲キャプチャーソフトであるRECentralでは、このように「デバイスが見つかりません」という表示とともに、カメラ・マイクへのアクセスを許可するように促されます。
設定方法は簡単です。まず、カメラへのアクセスを許可する方法からです。
- 付属ソフト、ライブ配信ソフトを終了する。
- Windowsの「スタート」ボタン上で右クリックし、「設定」を選択する。
- 「プライバシーとセキュリティ」を選択する。
- 画面を下にスクロールし、「カメラ」を選択する。
- 「カメラへのアクセス」、および「アプリにカメラへのアクセスを許可する」をONにする。
- 画面を下にスクロールし、「デスクトップ アプリにカメラへのアクセスを許可する」がONになっていることを確認する。
マイクへのアクセスを許可する方法は以下のとおりです。
- 付属ソフト、配信ソフトを終了する。
- 「スタート」ボタン上で右クリックし、「設定」を選択する。
- 「プライバシーとセキュリティ」を選択する。
- 「マイク」を選択する。
- 「マイクへのアクセス」、および「アプリにマイクへのアクセスを許可する」をONにする。
- 画面を下にスクロールし、「デスクトップ アプリにマイクへのアクセスを許可する」がONになっていることを確認する。
ヘッドセットなどを取り外す
フレンドとチャットしたい人もいると思いますが、いったんチャットのことは忘れましょう。ヘッドセット(イヤホン)はゲーム機に接続しないようにします。
なぜなら、これをやってしまうとゲーム音がPCに入らない(ゲーム音がPCから出ない、無音)状態になるからです。SwitchやPS5/PS4は注意が必要です。
詳細については、下記ページをご覧ください。
このあとは
キャプチャーボードを購入したあと、最低限すべきことは5つあります。
- ドライバーを入れる
- キャプチャーソフトを入れる
- HDCPをOFFにする
- カメラ・マイクを許可する
- ヘッドセットなどを取り外す
PCでの作業とゲーム機での作業が必要なので、それぞれやっておきましょう。
より具体的なキャプチャーボードの使い方については、下記ページをご覧ください。製品ごとに解説しています。
OBSでトラブルが発生した場合の対処法については、下記ページにまとめておきました。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。