ツイキャスのPC配信で、BGM・マイクの音を同時に流すにはどうしたらよいのでしょうか。
ここでいう「BGM」は、配信者のPCから出ている音のことだと思ってください。たとえば、以下のような音はすべてBGMとして扱います。
- 音楽
- 動画の音
- ゲーム音
- SkypeやDiscordの通話相手の声
「設定が難しい、わからない」という人がいますが、それは古い情報を見ているからです。
目次
ツール・ゲームズ配信で解決
BGMとマイク音を配信で流したいなら、「ツール・ゲームズ配信」にしましょう。これが最新の配信方法になります。
ツール・ゲームズ配信では、配信ソフトとよばれるものをインストールします。たとえば、以下のような配信ソフトがあります。
- OBS Studio(以下OBS)
- XSplit
- Streamlabs Desktop(旧称Streamlabs OBS)
4つのうちXSplitだけが有料で、それ以外はすべて無料です。OBSは、世界中で使われている定番の配信ソフトです。基本的にはこれを使えばよいでしょう。
各配信ソフトにおける、BGM・マイク音を流すための設定方法は後述します。
ツール・ゲームズ配信の特徴
メリット
ツール・ゲームズ配信のメリットは、以下のとおりです。
- BGM・マイクの音を流す設定が簡単
- 通常のPC配信よりも、高画質・高音質で配信できる
- 配信ソフトの機能で、PCの画面を視聴者に見せることもできる
- USBマイクを使える
デメリット
デメリットは以下のとおりです。
- 「コラボ配信」機能は使えなくなる
- 「読み上げ(β)」は使えなくなる
ツール・ゲームズ配信でコメントを読み上げるには、コメントビューアーと棒読みちゃんを導入します。
現在のツール・ゲームズ配信は、レベル制限なし
むかしは、限られたユーザーしかツール配信できないという制限がありました。たとえば、アカウントのレベルが23以上でないといけなかったのです。
しかし、2017年7月19日からは、全ユーザーにツール配信が開放されました。だれでも配信ソフトを使って配信できます。アカウントのレベルは関係ありません。
レベル制限が撤廃されたことをまだ知らないユーザーもいます。ツール配信のほうがメリットが多いため、これを機にぜひチャレンジしてみてください。
ステレオミキサーは必要ない
配信ソフトの設定を変えるだけ
もし、「ツイキャスで配信するにはステレオミキサー(ステミキ)が必要」という情報をどこかで見かけたとしたら、それは古い情報です。
配信ソフトを使えば、ステレオミキサー機能は必要ありません。配信ソフトのほうで簡単な設定をするだけで、BGM・マイクを流せます。
特別な機材も不要
また、特別な機材も必要ありません。オーディオインターフェイス、またはミキサーをさして、「ツイキャスでBGMを流せないから外付けステミキを買ってきた」という人もいますが、なくてもよいのです。
もちろん、高音質をめざしたり、リバーブ(エコー)などのエフェクトをかけたいというのであれば、オーディオインターフェイスやミキサーを購入してもかまいません。しかし、こういった機材は必要不可欠なものではないということです。
OBSで配信しよう
では、OBSでBGM・マイクの音を流すための設定を見ていきましょう。
インストール
OBSのインストール方法は、以下のとおりです。
- 公式サイトにアクセスし、「Windows」をクリックする。
- ダウンロードしたファイルをダブルクリックして実行する。
- 「自動構成ウィザード」は、いったん「いいえ」を選択する。
- 画面を順に進めていく。
- OBSのインストールが完了する。
設定方法
OBSをインストールしたら、あとは簡単な設定をするだけです。
- 画面右下の「設定」をクリックする。
- 左メニューから「音声」をクリックする。
- 「デスクトップ音声」が「既定」になっていることを確認する。
- 使用するマイクを「マイク音声」で選択する。
- 「OK」をクリックする。
▲「デスクトップ音声」の「既定」は、Windowsにおける「既定のデバイス」をさしています。また、ここに表示されるマイクの名称は、PC環境によって異なります。
配信者が聞いている音は、基本的にすべて視聴者にも聞こえていると思ってください。たとえば、YouTubeの動画を流した場合、その音は視聴者にも聞こえています。
配信者の声、すなわちマイク音声も視聴者に聞こえています。
これで、BGMを流しつつ自分の声を重ねることができるようになりました。わからないことがある場合は、下記ページをご覧ください。より詳しい解説を掲載しています。
具体的な使い方
OBS全般の使い方については、下記ページをご覧ください。
もし時間がないという場合は、下記ページに情報を掲載しています。内容をコンパクトにまとめました。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。