Streamlabs OBS(以下SLOBS)を使ってライブ配信する場合、どのように設定すればよいのでしょうか。
今回は、
- SLOBSの設定方法(YouTube用)
- YouTubeの設定方法
の2点について見ていきましょう。
2021年11月18日、「Streamlabs OBS」の名称が「Streamlabs Desktop」に変更されました。現在、当サイトでは一部表記が「SLOBS」となっています。修正完了まで、いましばらくお待ちください。
目次
準備が必要
まず前提として、下記ページを読んでおいてください。キャプチャーボードやマイクなど、配信で必要なものを掲載しています。
YouTubeに接続するための設定をしよう
- まずは左下の歯車アイコンをクリックします。
- 設定画面が開くので、「Log In」をクリックします。
- Google アカウントでログインします。
- メールアドレス、およびパスワードを入力します。画面を順に進めていきましょう。
- これでYouTubeに接続するための設定は完了です。「ストリーム」タブを開いて、下記画像のようになっていれば成功です。
画質の設定をしよう
ビットレート
画質の設定でもっとも重要なのは、ビットレートです。映像ビットレートともいいます。数字が大きいほうが高画質と考えてください。
- 左下の歯車アイコンから、「出力」タブを開く。
- 「Output Mode」を「詳細設定」(Advanced)にする。
- 「Encoder」を「Hardware」と入っている項目にする(軽いので)。
- 「Enforce streaming service encoder settings」にチェックが入っていることを確認する。
- 「レート制御」が「CBR」になっていることを確認する。
- 「ビットレート」に「3000」と入力する。
解像度
解像度も画質に関係する設定です。ビットレートとセットで考えましょう。
- 左下の歯車アイコンから、「ビデオ」タブを開く。
- 「出力 (スケーリング) 解像度」で任意の解像度を設定する(例 : 1280x720)。
- 「ダウンスケール・フィルター」を「Lanczos」(ランチョス)にする。
高画質設定のポイント
さらなる高画質をめざす場合は、以下のように設定してもかまいません。
- 映像ビットレート : 6,000kbps(これ以上の設定も可能)
- 出力解像度 : 1920x1080
ただ、配信者の上りの速度や、PCのスペックによっては、設定を妥協しなくてはいけない場面もあります。配信者全員が高画質な設定にできるわけではありません。
詳細は、下記ページをご覧ください。
ビットレートと速度については、下記ページに書いておきました。
BGM・マイク音の設定をしよう
BGM、およびマイク音を流すための設定です。
- マイクをPCに接続する。
- 左下の歯車アイコンから、「オーディオ」タブを開く。
- 「デスクトップオーディオデバイス 1」が「Default」(既定)になっていることを確認する。
- 使用するマイクを「マイク/補助装置 1」で選択する。
BGMやマイクのことでわからないことがある場合は、下記ページをご覧ください。
SLOBSに画面を映そう
視聴者に見せる画面を設定しましょう。たとえば、ゲーム配信ならゲーム画面、雑談配信ならWebカメラの映像・静止画像などです。
SLOBSの場合は、「ソース」のところにある「+」をクリックし、任意の項目を選択します。これをソースの追加といいます。
具体的な設定方法については、下記ページをご覧ください。適切に設定すればSLOBSに画面が映ります。
もし画面が真っ暗で、なにも映らないという場合は、以下のページを参考にしてください。対処法はOBS Studioと同じです。
ライブ配信を開始しよう
開始方法
準備が整ったら、SLOBSの「ライブ配信を開始する」ボタンをクリックしましょう。配信を始めるためのボタンです。
初期設定では、このボタンをクリックすると配信タイトルの設定画面が表示されます。任意の配信タイトルを付け、各種設定をします。
ただ、配信が初めてだと設定内容が難しいかもしれません。設定の意味を簡単に表にまとめました。
説明 | |
イベント | 「新規イベントを作成」でよい |
タイトル | 配信タイトル |
説明 | 配信の概要 |
プライバシー | 配信を公開する範囲のこと |
カテゴリ | ゲーム配信の場合は「Gaming」 |
サムネイル | |
ストリーム遅延 | ライブ配信の遅延を小さくできる(視聴者と会話しやすい) |
自動開始 | ON推奨。OFFだとYouTube側で配信が自動開始しない |
自動停止を有効化 | ON推奨。OFFだとYouTube側の配信が自動停止しない |
DVRを有効化 | 追っかけ再生機能をONにできる |
360°ビデオ | ゲーム配信では関係ない |
Tweet 共有を有効化 | 配信開始と同時にTwitterで自動ツイート |
設定が終わったら、「確認 & ライブ配信の開始」をクリックしてください。ウィンドウが新しく開きますが、しばらくすると自動的に消えます。しばらく待ちましょう。
配信画面・コメントの確認
必要に応じて、SLOBSのアイコンをクリックしましょう。歯車アイコンをクリックすると、YouTubeの放送画面に飛ぶことができます。
放送画面を開いたときは、放送画面のスピーカーはミュートにしてください。ハウリング(エコー)を防止するためです。
YouTubeアカウントにログインしていれば、コメント(チャット)はSLOBS上で確認できます。したがって、必ずしもブラウザーを開く必要はありません。
配信画面がカクついていないか、またPCの動作が重くないか確認します。問題がある場合は、以下の記事をご覧ください。設定を変更する必要があります。
終了方法
配信を終了するときは、「ストリームを終了」をクリックしましょう。今回のように「自動停止を有効化」を有効にしている場合、これだけで配信を終了できます。
もし同設定を無効にしている場合は、「ストリームを終了」をクリックしたうえで、さらにYouTube側でも「ライブ配信終了」ボタンをクリックしてください。つまり、2つのボタンをクリックする必要があります。
ちょっとしたTips
予約配信の方法
予約配信するには、カレンダーのアイコンから簡単な設定をするだけです。
詳細については、下記ページをご覧ください。
コメントを配信画面に表示
「ソース」の「+」から「チャットボックス」を設定すれば、簡単にできます。詳しくは、下記ページをご覧ください。
チャンネル登録の通知を配信画面に表示
これも「ソース」の「+」から「アラートボックス」を設定するだけです。
棒読みちゃんによるコメント読み上げ
とくにSLOBS側で設定が必要というわけではありません。コメントビューアーと棒読みちゃんを用意し、ふたつを連携させます。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。