Streamlabs OBS(以下SLOBS)で、高画質な配信をするためにはどうしたらよいのでしょうか。
画面左下の歯車アイコンをクリックしてください。ここで画質の設定ができます。
具体的には、以下の2箇所で設定します。
- 「アウトプット」タブ
- 「ビデオ」タブ
2021年11月18日、「Streamlabs OBS」の名称が「Streamlabs Desktop」に変更されました。現在、当サイトでは一部表記が「SLOBS」となっています。修正完了まで、いましばらくお待ちください。
目次
ビットレートの設定をしよう
映像ビットレート
まずは、映像ビットレートの設定を行います。この数字が大きいほど高画質になり、粗い映像になりにくいと思ってください。
- 画面左下の歯車アイコンから、「アウトプット」タブを開く。
- 「出力モード」を「詳細設定」にする。
- 「Bitrate」に数字を入力する(詳細は後述)。
音声ビットレート
つぎは、音声ビットレートの設定です。映像ビットレートと同じで、数字が大きいほど高音質になります。
- 「Audio」タブを開く。
- 「オーディオ ビットレート」で任意の数字を選択する(例 : 128kbps)
ビットレートを上げすぎない
ビットレートが大きいほうが高画質・高音質になるからといって、むやみに数字を大きくしないように注意しましょう。
理由は2つあります。
- 配信サイト側で、ビットレートに上限が設けられている。
- 配信者の上り速度が遅いことがある。
下表をご覧ください。配信サイトによってビットレートの上限が異なります。つねに映像ビットレートと音声ビットレートの合計を意識しなくてはいけません。
ビットレート上限 | 設定例(映像+音声) | |
ニコ生 | 6,000kbps | 5,872+128 |
ツイキャス | 6,000kbps(公式推奨は5,000) | 4,872+128 |
Twitch | 6,000kbps | 5,872+128 |
YouTube Live | 51,000kbps(事実上、上限なし?) | 6,000+128 |
OPENREC | 5,000kbps | 4,872+128 |
ただし、表のとおりに設定しても問題が起きる場合があります。それは、配信者の上り速度が遅い場合です。
たとえば、上り速度が1,000kbps(1Mbps)なのに、Twitchで配信するからといって映像ビットレートを5,000kbps(5Mbps)にしてはいけません。配信画面がカクつきます。
必要に応じてビットレートを下げるようにしましょう。画質は下がりますが、やむをえません。
ビットレートのめやすについては、下記ページをご覧ください。
解像度の設定をしよう
ビットレートの設定とセットで行う必要があるのが解像度です。
- 画面左下の歯車アイコンから、「ビデオ」タブを開く。
- 「出力 (スケーリング) 解像度」で任意の解像度を設定する(例 : 1280x720)。
- 「ダウンスケール・フィルター」を「Lanczos」(ランチョス)にする。
もし上表のとおりにビットレートの設定を行うのであれば、1280x720がいちばんお薦めです。画質やPCの負荷との関係で、バランスが取れているからです。
しかし、たとえばビットレートを1,000kbps(1Mbps)にしか設定できないような場合は、640x360にしてください。粗い画質になるのを防ぐためです。
細かい設定をしよう
最後に、少し細かい設定を行います。
CBR
固定ビットレート(CBR)という設定になっていることを確認します。
- 画面左下の歯車アイコンから、「アウトプット」タブを開く。
- 「出力モード」を「詳細設定」にする。
- 「Rate Control」が「CBR」になっていることを確認する。
キーフレーム間隔
初期設定では、キーフレームというものを自動で入れる設定になっているので、これを2秒に指定します。
- 画面左下の歯車アイコンから、「アウトプット」タブを開く。
- 「出力モード」を「詳細設定」にする。
- 「Keyframe Interval」を2秒にする。
YouTubeで配信する場合のポイント
YouTubeで配信する場合、基本的に上で書いたとおりに設定すればよいでしょう。
ビットレートについては、51,000kbps(51Mbps)まで設定できます。しかし、実際はここまで高いビットレートにする必要はありません。
というのも、解像度を1280x720、あるいは1920x1080に設定した場合、10,000kbps(10Mbps)程度でもじゅうぶん高画質な配信ができるからです。
Twitchで配信する場合のポイント
Twitchで配信する場合も、やはり上で書いた設定を参考に配信します。
ビットレートの上限は、6,000kbps(6Mbps)です。このビットレートの場合、解像度は1280x720がお薦めです。
もちろん、1920x1080にしてもよいのですが、FPSのように動きが激しいゲームだと画質が荒くなるかもしれません。PCの負荷も大きくなります。したがって、無難なのは1280x720です。
より詳しく画質設定を知りたい場合は
ここまでは、かなり簡潔に画質・音質について解説してきました。より詳しい内容を知りたい場合は、下記ページをご覧ください。OBS Studioと基本的に同じです。
なお、プロファイルについての記述は読み飛ばしてください。SLOBSには、複数の画質設定を保存して切り替える機能がないからです。
まとめ
繰り返しますが、ビットレートをむやみに上げるのは避けましょう。
今後、もし配信画面で動きがカクカクする、配信が止まる、切れるというような場面に出くわしたら、ビットレートを下げることを念頭に入れてださい。
このあとは、いよいよ配信サイトに接続するための設定を行います。URLとストリームキーというものをSLOBSにコピー&ペーストし、配信を開始します。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。