新しいPCを買うと、すぐにでもゲーム実況で使ってみたい、ゲーム実況を始めたいと思うかもしれません。
しかし、最初にPCの設定を変更しておいたほうがトラブルが起きづらくなります。
今回は、あくまでもゲーム実況用に情報を絞り、最低限確認しておいたほうがよい8個の設定をご紹介します。
目次
モニターが自動で切れないようにする
Windows 10の初期設定では、一定時間PCの操作をしないとモニターの電源が自動的に切れるようになっています。
PCゲーム実況であれば、この設定が有効でも問題ありません。マウスを常時操作してゲームをプレイしているので、PCを放置することがないからです。
他方、TVゲーム実況の場合、キャプチャーボードのパススルー出力機能を使っているときなどマウス操作せずにPCを放置することがあります。
そうなると、一定時間が経過したあとにモニターの電源が切れるわけです。しかし、PC側の画面を確認したいとき真っ暗というのは不便でしょう。
そこで、以下のように設定を変更します。
- 画面左下の「スタート」ボタン上で右クリックする。
- 「電源オプション」をクリックする。
- 「次の時間が経過後ディスプレイの電源を切る (電源に接続時)」を「なし」にする。
- ノートPCの場合は、さらに「次の時間が経過後ディスプレイの電源を切る (バッテリー駆動時)」も「なし」にする。
なお、モニターの電源が自動で切れた場合、マウス操作をすれば復帰します。
省電力機能を無効にする
Windowsには、さまざまな省電力機能が搭載されています。しかし、この機能が原因で不具合が起きることもあります。
- キャプチャーボードがPCに認識されない
- キャプチャーボード使用時に画面がカクつく、カクカクする、止まる
念のため省電力機能は無効にしておいたほうが無難でしょう。いろいろなものがありますが、今回は3つだけ見ていきます。
「電源オプション」を開く
まずは、省電力機能の設定画面を開きます。
- 画面左下の「スタート」ボタン上で右クリックする。
- 「電源オプション」をクリックする。
- 右側にある「電源の追加設定」をクリックする。
- 「バランス」または「高パフォーマンス」をクリックする。
- その右横にある「プラン設定の変更」をクリックする。
- 「詳細な電源設定の変更」をクリックする。
すると、「電源オプション」の設定画面が開きました。
USB
「USB 設定」→「USB のセレクティブ サスペンドの設定」の順にクリックし、「無効」にします。
PCI Express
「PCI Express」→「リンク状態の電源管理」の順にクリックし、「オフ」にします。
HDD
「ハード ディスク」→「次の時間が経過後ハードディスクの電源を切る」の順にクリックし、「なし」にします。
PCから音が出ることを確認する
どこから音を出したいのか
録画・ライブ配信では、ゲーム音などPCの音も重要な要素です。そこで意識すべきは、目的の音声機器からきちんと音が出るかということです。
たとえば、ヘッドセットを使用しているなら、通常はヘッドセットからゲーム音が聞こえなくてはいけません。この場合、基本的にスピーカーからは音を出したくないはずです。
設定が不適切だと、以下のようなことが起きる可能性があります。
- PCの音が聞こえない、出ない
- 録画・ライブ配信でゲーム音が入らない
既定のデバイスを確認する
まず、画面右下のスピーカーアイコンを右クリックし、「サウンドの設定を開く」をクリックします。
▲右クリック
Windowsのサウンド設定画面が開きました。「出力」の部分が適切か確認しましょう。複数のデバイスを選択できる場合、注意が必要です。
多くのPCでは「スピーカー (Realtek Audio)」が表示されますが、たとえばUSBヘッドセットで音を聞きたいのであればUSBヘッドセットを選択してください。ただ、通常は自動で切り替わっているはずです。
ここで選択した音声機器のことを既定のデバイスといいます。わかりづらい表現ですが、ふだん使う音声機器というような意味合いです。
わからないことがある場合は、下記ページをご覧ください。
マイクの設定を確認する
設定しないと使えない
生声のゲーム実況では、当然自分の声を入れなくてはいけません。そのためにはマイクが必要です。
そして、PCでマイクを使うには適切な設定が欠かせません。すでにマイクが手元にあるなら、マイク設定を確認してみましょう。
Windowsの設定
まず、マイクをPCに接続します。
さきほどと同じ要領でWindowsのサウンド設定画面を開き、「入力」の部分が適切か確認してください。たとえば、「マイク (Realtek Audio)」などです。
そのうえで、「サウンド コントロール パネル」をクリックします。
すると、ウィンドウが表示されるので、「録音」タブを開きます。
ここに表示されている「マイク」をダブルクリックすると、音量の設定をしたり、声がきちんと入っているか確認できます。
マイク設定についての詳細は、下記ページをご覧ください。
高速スタートアップを無効にする
Windows 10には、PCの起動時間を短縮するための機能が搭載されています。これを高速スタートアップといいます。
便利な機能ですが、まれにキャプチャーボードなどの周辺機器がPCに認識されない原因になることがあります。
以下のようにして無効にしましょう。
- 画面左下の「スタート」ボタン上で右クリックする。
- 「電源オプション」をクリックする。
- 右側の「電源の追加設定」をクリックする。
- 「電源ボタンの動作を選択する」をクリックする。
- 「現在利用可能でない設定を変更します」をクリックする。
- 「高速スタートアップを有効にする」のチェックを外す。
- 「変更の保存」をクリックする。
デュアルモニターの設定をする
ゲーム配信では、モニターを2枚用意してデュアルモニター環境下で行うことも珍しくありません。画面が広く使えるからです。
デュアルモニターにするためには、PCに2枚のモニターを接続します。
そして、Winキー + Pキーを押し、「拡張」を選びます。
詳しい設定を行いたい場合は、デスクトップ画面上の任意の位置で右クリックし、「ディスプレイ設定」を選んでください。
デバイスの使用許可を確認する
キャプチャーボードやマイクを使うためには、各ソフトがこれらの機器にアクセスできるように設定しておく必要があります。
もしアクセスを許可していない場合、キャプチャーボードやマイクを使うことができません。
キャプチャーボード
以下のように設定します。
- 画面左下の「スタート」ボタン上で右クリックする。
- 「設定」をクリックする。
- 「プライバシー」をクリックする。
- 左のメニューから「カメラ」を開く。
- 「アプリがカメラにアクセスできるようにする」を「オン」にする。
この点、「プライバシー」という表現が出てくるので、なんとなく「OFFにしたほうが安全なのかな?」と思う人もいるかもしれません。
しかし、キャプチャーボードを使用するならON一択です。OFFだとゲーム画面をPCに映せないからです。
マイク
文字どおりマイクを使うための設定です。
- 上の設定画面を開く。
- 左のメニューから「マイク」を開く。
- 「アプリがマイクにアクセスできるようにする」を「オン」にする。
グラフィックボードの設定を変更する
NVIDIA系のGPUを搭載したPCでPCゲームをプレイする場合、より高いパフォーマンスを発揮するための設定が可能です。
デスクトップ画面の空白部分で右クリックし、「NVIDIA コントロール パネル」をクリックします。
そして、「3D 設定の管理」をクリックし、以下のように設定しましょう。
- 垂直同期 : 「オフ」に
- 電力管理モード : 「パフォーマンス最大化を優先」に
設定変更後は、忘れずに「適用」をクリックしてください。
まとめ
今回は情報を厳選して絞りましたが、なかでも重要度が高いのは
- 省電力機能の設定
- サウンド設定
の2つです。どちらも見落としがちで、トラブルの原因になっているケースがあるからです。
設定が終わったら、つぎは録画・ライブ配信のやり方を学んでいきましょう。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。