YouTube Liveで、OBS Studio(以下OBS)を使って生放送をする場合、どのように設定すればよいのでしょうか。
目次
機材・ソフトを用意し、配信を有効化しよう
まず前提として、必要な準備を行っておきましょう。
- 機材・ソフトを用意する
- YouTubeでライブ配信を有効化する(最大24時間待ち)
たとえば、キャプチャーボードはゲーム機の画面をPCに映すために必要です。具体的には、Switchのゲーム配信をやりたいなら必須です。
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GC550 PLUS | Game Capture HD60 S | GV-USB3/HD | |
製品画像 | |||
接続方式 | USB 3.0 | USB 3.0 | USB 3.0 |
エンコード方式 | ソフトウェアエンコード | ソフトウェアエンコード | ソフトウェアエンコード |
対応ゲーム機 | Switch PS4 |
Switch PS4 |
Switch PS4 |
パススルー出力 | ○(4K対応) | ○ | ○ |
解説・レビュー | こちら | こちら | こちら |
備考 | 編集ソフト付属 | 低遅延 | 編集ソフト付属 |
ここまででわからないことがある場合は、必ず下記ページを最初に読むようにしてください。

YouTubeに接続するための設定をしよう
では、さっそくOBSの設定をしていきましょう。
- もし「自動構成ウィザード」が表示されている場合は、「キャンセル」で閉じてください。
- 「設定」をクリックします。
- 「配信」をクリックし、「サービス」を「YouTube - RTMP」にします。
- 「サーバー」が「Primary YouTube ingest server」になっていることを確認してください。
- 問題はここからです。YouTubeに掲載されているストリームキーというものをコピーする必要があります。
- そして、コピーしたストリームキーをOBSの「ストリームキー」にペーストします。
- では、ストリームキーはYouTubeのどこに掲載されているのでしょうか。
YouTubeのストリームキーはどこ?場所は?
- YouTubeにアクセスし、右上のカメラアイコンから「ライブ配信を開始」をクリックします。
- 「エンコーダ配信」をクリックします。その下の「ウェブカメラ」を選んでしまうと、OBSから配信できません。
- 「ストリームキーを選択」が「Default stream key (可変)」になっていることを確認します。
- 「ストリームキー」の横にある「コピー」をクリックしてください。
- そして、いまコピーしたストリームキーをOBSにペーストします。Ctrlキー + Vキーです。
- 「OK」をクリックしてOBSの設定画面を閉じます。
- なお、「ストリームキーを取得」からでも、さきほど見たYouTubeの「エンコーダ配信」の画面に飛べます。
画質の設定をしよう
ビットレート
画質の設定でもっとも重要なのは、ビットレートです。映像ビットレートともいいます。数字が大きいほうが高画質と考えてください。
- 「設定」→「出力」の順にクリックする。
- 「出力モード」を「詳細」にする。
- その下の「配信」タブを開く。
- 「エンコーダ」を「x264」以外にする(例 : 「NVIDIA NVENC H.264」)。
- 「レート制御」が「CBR」になっていることを確認する。
- 「ビットレート」に「3000」と入力する。
解像度
解像度も画質に関係する設定です。
- 「設定」→「映像」の順にクリックする。
- 「出力 (スケーリング) 解像度」で「1280x720」と入力する。
- 「縮小フィルター」で「ランチョス」を選択する。
高画質設定のポイント
画質を考えるうえで決定的に重要なのは、映像ビットレートと出力解像度の設定です。さらなる高画質をめざす場合は、以下のように設定してもかまいません。
- 映像ビットレート : 6,000kbps(これ以上の設定も可能)
- 出力解像度 : 1920x1080
ただ、配信者の上りの速度や、PCのスペックによっては、設定を妥協しなくてはいけない場面もあります。配信者全員が高画質な設定にできるわけではありません。
詳細は、下記ページをご覧ください。

ビットレートと速度については、下記ページに書いておきました。

BGM・マイク音の設定をしよう
BGM、およびマイク音を流すための設定です。
- PCにマイクを接続する。
- 「設定」→「音声」の順にクリックする。
- 「デスクトップ音声」が「既定」になっていることを確認する。
- 使用するマイクを「マイク音声」で選択する。
▲「デスクトップ音声」の「既定」は、Windowsの「既定のデバイス」をさしています。また、ここに表示されるマイクの名称は、PC環境によって異なります。
BGMやマイクのことでわからないことがある場合は、下記ページをご覧ください。

OBSに画面を映そう
ソースを追加する
視聴者に見せる画面を設定しましょう。たとえば、ゲーム配信ならゲーム画面、雑談配信ならWebカメラの映像・静止画像などです。
OBSの場合は、「ソース」と書いてある部分の「+」をクリックし、任意の項目を選択します。これをソースの追加といいます。
具体的な設定方法については、下記ページをご覧ください。適切に設定すればOBSに画面が映ります。


画面が映らない場合の対処法
もし画面が真っ暗で、なにも映らないという場合は、以下のページを参考にしてください。



YouTubeで設定しよう
配信を開始するまえに、各種設定を行っておきましょう。
配信タイトルや、ゲームタイトル、説明文などは「編集」ボタンから変更できます。
また、このあと配信を開始したさいに、YouTubeの画面がOBSよりも遅れて表示されることに気づくはずです。「超低遅延」にしておけば、遅延を数秒に抑えられます。ただ、環境によっては配信が不安定になることがあるかもしれません。
配信をだれかに見てもらいたい場合は、その人に共有URLを伝えてください。矢印のアイコンをクリックします。
これらの詳細については、下記ページにまとめておきました。


ライブ配信を開始・終了しよう
配信を始める
準備が整ったら、いよいよ配信開始です。OBSで「配信開始」ボタンをクリックしましょう。
「エンコーダ配信」の場合は、これだけで配信が始まります。2021年1月1日現在、YouTube側でなにかボタンをクリックする必要はありません。
うまく配信を開始できない場合は、下記ページをご覧ください。

配信中は、ゲームをプレイしながら視聴者のコメントを確認します。

配信を停止する
配信を終える場合、OBSの「配信終了」ボタンをクリックします。
そして、YouTube側でも「ライブ配信を終了」ボタンをクリックします。
しばらく待つと「ストリーム完了」という画面が表示されます。配信が完全に終了したという合図です。この画面は閉じてかまいません。
まとめ
OBS + YouTubeの組み合わせは、じつは設定方法が複雑です。初めての配信だと、「こんなにめんどうなの?」と驚くかもしれません。
ただ、今回設定しておけば次回からは少し楽になります。ストリームキーなどは使いまわしができますし、OBSの画質設定なども同様です。
その他、YouTube関連の記事については、下記ページにまとめました。

質問・コメント
こんばんは、いつも参考にしております。
大変助かっております。ありがとうございます。
質問なのですが、YouTubeで配信しているとストリームの状態のところに、
「音声ビットレートが128より低い(高い)です」と出るんですが、
OBSの設定を見ると出力の音声タブの全てのトラックで128になってるんですが何が間違っているのかわかりません。
何か思い当たることがあれば回答いただけると幸いです
【配信停止】の、「しばらく待つと「ストリーム完了」という画面が表示されます。配信が完全に終了したという合図です。この画面は閉じてかまいません。」
と書いてありますが、そのあと別のタイトルで全く別のライブ配信をする場合「例えば化粧品のライブ配信をし終えて終了したあと、別の日に旅行のライブ配信をする」、どうやるのですか?
ずっと「エンコーダ配信」の「編集」部分やいろいろな箇所をみましたが、どうやっても別のライブ配信ができません。
突然意味のわからないアップデートがされて困っています。
よろしくお願いします。
流れとしては、
1.「ストリーム完了」が出たら「閉じる」をクリック。
2.画面が切り替わる。
3.「編集」をクリック。
4.タイトルなどを変えて「保存」をクリック。
5.OBSの「配信開始」をクリック。
6.配信が始まる。
7.Twitterで拡散したい場合は、右上の矢印アイコンをクリック。
となります。別配信という扱いです。
同一日でも、別日でも、突発配信(エンコーダ配信)の場合は
これの繰り返しです。
矢印アイコンをクリックしたときに表示されるURLは
毎回変わるのでご注意ください。
非常に参考になりました。
しかし「難易度が高め」と言う表現は明らかな間違いです。
強度を強弱度とは言いません。
耐震強弱度と言いますか?言いませんよね。
温度を温冷度とは言いません。
温冷度が上がる?変ですよね。
湿度を湿乾度とは言いません。
湿乾度60%?もはや訳が分かりません。
難易度って難しいのか易しいのか混乱します。
「難」と「易」、相反する基準点が含まれた言葉なのに
上下や高低や強弱をつけるなんて完全に意味が崩壊しています。
元々ある言葉「難度」で良いではありませんか。
そのほうが老若男女に伝わりやすいはずです。
■『難易度が高い』は無意味な表現
http://hfy.cocolog-nifty.com/notes/2013/12/post-99ad.html
自然に解釈すれば,「難易度」は「難度および易度」である.
(【注意】「易度」ということばは辞書には載っていない).
だから,「難易度が高い」は「難度および易度が高い」となり,
難しいのか易しいのか分からない!難易度は高くも低くもなれないのだ.
分かりにくいと感じる人も多いと思うので,別のことばに置き換えてみよう.
「高度1万メートル」などで使われる「高度」について考えよう.
高度は高さの度合いである.
字面だけから考えれば,高度の対義語は「低度」であるから,
「高度および低度」を「高低度」と表わすことも可能だろう
(【注意】「低度」は辞書に載っているが意味が異なる.ここで考えている「低度」は辞書に載っていない).
「難易度が高い」に対応する「高低度が高い」は意味をなすだろうか?
これが意味をなさないことは理解しやすいだろう.
つまり,「難易度が高い」は「高低度が高い」というのと同じように無意味なのだ.
高低を用いて意味のある表現は,「高低度」ではなく「高低差」である.
(一般には用いられない)難易を用いて意味のあるのは「難易度」ではなく「難易差」だろう.
■「難易度」が高い又は低いと表現する人がいますが、
正しくは「難度」が高い又は低いと表現すべきではないでしょうか
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1211836677
ベストアンサーに選ばれた回答
「難度」が適切です。
「難易度が高い」という表現では、「むずかしさ」も「やさしさ」も高いことになってしまいます。
したがって、「むずかしい」ことを表現する言葉としては明らかな誤用です。
「難易度」は、あくまでも「やさしいか、むずかしいかの度合い」です。
辞書によっては、この言葉がのっていません。
体操、フィギュアスケート、チアリーディング、エアロビなどの演技主体の競技をNHKが中継するとき、
以前は多くの解説者(各競技の出身者)が「難易度が高い」を連発していました。
それだけ、当たり前に「難易度」の誤用があったのですね。
しかし最近はNHKのほうで修正を求めたようで、「難度が高い」が普通になってきました。
■日本語現場検証VOL.1「難易度?難度じゃないの?」〜雰囲気言葉〜
http://www.tv-asahi.co.jp/announcer/nihongo/genba/01.html
■誤った言葉遣いのまとめ
http://matome.naver.jp/odai/2136578489721680201
ご指摘ありがとうございます。
修正しました。
「難易度が高め」→「設定方法が複雑」
また、ほかのページについても表現を
「難度」などに改めました。
ただ、「難易度が高い」という表現は
各メディアの記事でも日常的に使われており、
現在は日本語として通用しているとは思います。
"難易度が高い"
http://u0u0.net/QETY