このページでは、MildomでOBS Studio(以下OBS)を使って配信する場合の設定方法について見ていきましょう。
このページを読むことで、以下のことがわかります。
- OBS使用時の配信方法
- 画質設定の方法
- Mildom側の設定方法
必ずMildomの仕様に合わせて設定する必要があります。設定をまちがえると配信できません。この点は注意してください。
目次
機材・ソフトを用意しよう
まず前提として、必要な準備を行っておきましょう。
たとえば、キャプチャーボードはゲーム機の画面をPCに映すために必要です。具体的には、Switchのゲーム配信をやりたいなら必須です。
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GC550 PLUS | Game Capture HD60 S | GV-USB3/HD | |
製品画像 | |||
接続方式 | USB 3.0 | USB 3.0 | USB 3.0 |
エンコード方式 | ソフトウェアエンコード | ソフトウェアエンコード | ソフトウェアエンコード |
対応ゲーム機 | Switch PS4 |
Switch PS4 |
Switch PS4 |
パススルー出力 | ○(4K対応) | ○ | ○ |
解説・レビュー | こちら | こちら | こちら |
備考 | 編集ソフト付属 | 低遅延 | 編集ソフト付属 |
画質の設定をしよう
ビットレート
画質の設定でもっとも重要なのは、ビットレートです。映像ビットレートともいいます。数字が大きいほうが高画質と考えてください。
- 「設定」→「出力」の順にクリックする。
- 「出力モード」を「詳細」にする。
- その下の「配信」タブを開く。
- 「エンコーダ」を「x264」以外にする(例 : 「NVIDIA NVENC H.264」)。
- 「レート制御」が「CBR」になっていることを確認する。
- 「ビットレート」に「3000」と入力する。
画質を上げたいあまり、ビットレートを大きな数値にしたいと思うかもしれません。しかし、Mildomで配信するなら上限を6,000kbpsとして考えておきましょう。
参考 ミルダムガイド(外部サイト)
また、上り速度が遅いと配信中に配信画面がカクカクする可能性があります。その場合はビットレートを下げてください(例 : 1,000kbps)。ただし、画質は落ちます。
解像度
解像度も画質に関係する設定です。
- 「設定」→「映像」の順にクリックする。
- 「出力 (スケーリング) 解像度」で「1280x720」と入力する。
- 「縮小フィルター」で「ランチョス」を選択する。
ここで重要なのは、「出力 (スケーリング) 解像度」を「1920x1080」にしないという点です。
では、もし1920x1080に設定したらどうなるのでしょうか。このあと配信を開始しようとしても、「サーバーから切断されました」というエラーが出て配信できません。
というのも、Mildomの仕様上、一般的な配信者は1080pで配信できないからです。公式ヘルプには以下のように書かれてあります。
1080pでの配信については、一部の公認配信者のみ利用できる仕様になっています。
キーフレーム間隔
キーフレームというものを挿入する間隔(頻度)を2秒に設定しましょう。画質や配信の安定性に影響します。
BGM・マイク音の設定をしよう
BGM、およびマイク音を流すための設定です。
- PCにマイクを接続する。
- 「設定」→「音声」の順にクリックする。
- 「デスクトップ音声」が「既定」になっていることを確認する。
- 使用するマイクを「マイク音声」で選択する。
▲「デスクトップ音声」の「既定」は、Windowsの「既定のデバイス」をさしています。また、ここに表示されるマイクの名称は、PC環境によって異なります。
BGMやマイクのことでわからないことがある場合は、下記ページをご覧ください。
OBSに画面を映そう
ソースを追加する
視聴者に見せる画面を設定しましょう。たとえば、ゲーム配信ならゲーム画面、雑談配信ならWebカメラの映像・静止画像などです。
OBSの場合は、「ソース」と書いてある部分の「+」をクリックし、任意の項目を選択します。これをソースの追加といいます。
具体的な設定方法については、下記ページをご覧ください。適切に設定すればOBSに画面が映ります。
画面が映らない場合の対処法
もし画面が真っ暗で、なにも映らないという場合は、以下のページを参考にしてください。
Mildomで設定しよう
Mildomの配信設定ページにアクセスして、配信タイトルなど各種設定をしましょう。
- 配信タイトル
- ゲームタイトル(「コンテンツ」の部分)
- サムネイル
- SNSシェア
サムネイルについては自分で用意する必要があります。通常はPhotoshopなどの画像編集ソフトを使用しますが、OBSのスクリーンショット機能を使ってサムネイルを作成することもできます。
Mildomに接続するための設定をしよう
ここまでできたら、配信まであと一歩です。
- 「設定」をクリックします。
- 「配信」をクリックし、「サービス」を「カスタム...」にします。
- Mildomの配信設定ページにアクセスし、「Stream Key」をコピーします。
- もし「Stream Key」が空欄で表示されていない場合は、「再取得」をクリックしてください。ストリームキーが表示されます。
- いまコピーしたストリームキーを、OBSの「ストリームキー」にペーストします。
- 同様に、Mildomに掲載されている「URL」についてもコピーし、OBSの「サーバー」にペーストしましょう。
- ストリームキーは、12時間おきに変更されます。ストリームキーをコピー&ペーストしなおさないと配信開始できない場合があるので、注意してください(後述)。
- 「OK」をクリックして設定画面を閉じます。
OBSで配信を開始しよう
開始する
準備ができたら配信を開始しましょう。OBSの「配信開始」ボタンをクリックします。これだけで配信が始まります。ほかの操作は必要ありません。
自分で実際の配信画面を確認したい場合は、Mildomの配信設定ページにアクセスして「配信ルームを開く」をクリックします。
このとき、スピーカーはミュートにしましょう。音が繰り返し取り込まれるのを防止するためです。
終了する
「配信終了」ボタンをクリックすれば配信が終わります。ほかの操作は必要ありません。
配信できない場合は
うまく配信を開始できない場合、まずはOBSの解像度を確認してください。「設定」→「映像」→「出力 (スケーリング) 解像度」の部分です。ここを1920x1080に設定すると配信できません(上述)。1280x720にします。
しかし、それでも下記画像のようなエラーが出て配信できない場合があるかもしれません。
このようなときは、Mildomの配信設定ページにアクセスして「再取得」をクリックしましょう。ストリームキーをリセットして新しいものを発行するわけです。
そして、再度「Stream Key」をコピーし、OBSの「設定」→「配信」→「ストリームキー」にペーストしなおします。これで配信を開始すればエラーは出ません。
繰り返しますが、ストリームキーは12時間おきに自動変更されます。配信時にコピー&ペーストしなおすのを忘れないようにしてください。
12時間経過していない場合であっても、ストリームキーを手動でリセットしないと配信できないこともあります。
また、Twitterで以下のようなリプも頂きました。
あと「配信タイトルを変えてみる」ですね
仕様は謎ですが、接続と再接続を頻繁に繰り返す場合はこれで治る人がほとんどでした— ヒャッキ (@hyakkismith) March 3, 2021
まとめ
Mildomで配信する場合、3つのポイントを押さえておきましょう。
- 解像度を1920x1080にしない
- ストリームキーは12時間で変わる
- 必要に応じてストリームキーを手動でリセットする
OBSの設定でわからないことがある場合は、下記ページも併せてご覧ください。
2006年から15年以上、ゲーム実況のやり方の解説記事を書いています。書いた記事数は1,000本以上。ゲーム配信、ゲーム録画、動画編集の記事が得意です。
記事はていねいに、わかりやすく!ゲーム実況界の教科書をめざしています。